スイスの長い歴史を学べるスイス国立博物館 (ランデスムジウム チューリッヒ)。先史時代の暮らしから、スイスの芸術や工芸品、現代史や最新の社会問題まで、幅広い展示がなされています。博物館の所蔵品数は 84 万点以上。それに加え、音響映像などを使った参加型展示も用意されています。博物館の建物にも注目。著名な建築士グスタフ ガルによって 1898 年に建てられた、おとぎ話に出てくるような城を利用しています。
13 ~ 21 世紀の刺繍技術に関する展示や、衣類の進化についての展示、伝統衣装、歴史上重要な旗の展示は見応え充分。昔の馬車やソリの展示も見逃せません。家具の展示も充実。1400 年代から 2000 年にスイスで作られたあらゆる種類の家具が展示されています。また、紀元前 10 万年の考古学的遺物にも目が釘付けです。
次は古銭学の部屋へ行きましょう。ここには、紙幣、ケルト族の硬貨やメダルなど、約 10 万点にも及ぶ古銭類があります。まだまだあります。狩り用の武器、軍事用の武器、勲章、昔の地球儀、科学器具なども興味を引き立てられます。次は芸術関連。カロリング朝のフレスコ画や、中世の木彫り、スイスの巨匠によるデッサンなどが見られます。そして、見逃せないのはムルテンの戦いを再現した巨大な模型。ムルテンの戦いとは、1470 年代にスイス盟約者団、ブルゴーニュ公国、フランス王国の間で起こった戦争です。
11 月の後半から 1 月初旬にかけてはクリスマス関連のイベントが行われますクリブと呼ばれる、キリストの降誕のシーンを再現したセットの中を歩くのも楽しそう。職人の指導の元、クリスマスのお土産を作るイベントに子供を参加させるのも良いでしょう。
スイス国立博物館はチューリッヒ旧市街の北の端にあります。チューリッヒ中央駅からもすぐです。また、博物館へのアクセスは、リマト川を行き来するフェリーを利用するのも良いでしょう。博物館を見学したあとは、プラッツシュピッツ公園でリラックスするのもおすすめです。
スイス国立博物館は火曜日から日曜日まで開館しており、入館料が必要です。ただし、16 歳未満の子供は無料です。また、チューリッヒカードを購入して持っている方は、この美術館も含め、チューリッヒのいろんな博物館や美術館が無料または割引料金で利用できます。タブレットを使ったマルチメディア ツアーもおすすめ。このタブレットは美術館の受付で借りることができます。