中世から現代に至るまでの幅広い作品を所蔵するチューリッヒ美術館。巨匠と呼ばれる画家の作品のみならず、国を代表する著名な画家や近年頭角を現してきた画家の作品も展示しています。コレクションには、デッサンから版画、写真、音響映像を使ったインスタレーションまで幅広く含まれています。チューリッヒ美術館は 1910 年にチューリッヒ芸術協会によって創設されました。所蔵する作品は、同協会が 1787 年から収集してきたものです。
絵画と彫刻のコレクションには、15 世紀の後期ゴシック期のものまで含まれます。ヤン ファン デ カッペルやレンブラントなどのオランダ黄金時代の作品を鑑賞しましょう。また、エドヴァルド ムンクの作品も、ノルウェー以外では最大規模のコレクションを誇ります。ヨハン ハインリヒ フュースリーなど、スイスの有名な芸術家の作品も見どころ。マルク シャガールやパブロ ピカソ、サルバドール ダリなどの現代アートもじっくり鑑賞してください。
版画やデッサンのコレクションは約 95,000 点。J.M. ウィリアム ターナーの「チューリッヒの祭日、早朝」やポール セザンヌの「木の研究」は見どころです。1916 年にチューリッヒで始まったダダイズムを称える作品も必見。ダダイズムやシュールレアリスムの代表作である写真のコラージュやフォトグラムも鑑賞しましょう。
美術館のライブラリに行くのもおすすめ。美術史に関する本や、美術館の全所蔵作品を網羅したオンライン カタログも閲覧できます。絵画ワークショップで芸術の技量を磨くのもおすすめ。ショップでは、芸術に関する文献やポスター、レプリカなどを購入することができます。
美術館はチューリッヒ旧市街地区の南東端にあります。美術館の入口から少し歩いたところに鉄道と路面電車の駅があるので、アクセスは便利。ショッピング地区のバーンホーフ通りまでは、旧市街の美しい街並みを西に歩いて 15 分ほどです。南に行けばキアンラーゲン。チューリッヒ湖に面する公園と港です。
チューリッヒ美術館の開館日は火~金曜日。常設展、企画展のどちらの入館料にもオーディオ ガイドの使用料が含まれています。また、常設展と企画展の両方を見られるセット チケットも販売されています。併設の現代アート ライブラリは無料。月曜日から金曜日まで開いています。詳しくは、美術館の公式ウェブサイトをご覧ください。