人々から敬われ、軍事的才能も発揮した王の息づかいが感じられるサンスーシ宮殿。豪華な建築にぜいたくな内装、芸術コレクションも目を見張るものがあります。ブドウ園と幾何学式庭園をぶらぶらして、あちこちにある建築物も訪ね歩きましょう。サンスーシ宮殿は、1740 年代にフリードリヒ 2 世が公務から逃れて夏を過ごせるようにと命じて建てられました。現在は、サンスーシ公園を代表する建物です。
宮殿は、中央に丸屋根、両側に翼を伸ばしている平屋建てのエレガントな建物です。ドイツのこの宮殿は、事あるごとにフランスのヴェルサイユ宮殿と並び称せられます。建物の南側には、アーチ型の窓、ところどころにアトラスと女人像柱の彫刻、芸術的な手すりが施されています。丸屋根の下には宮殿の名前が金色の文字で記されています。建物の北側には、88 本の列柱がぐるりと囲むように立っています。
広間をのぞいてみましょう。アントワーヌ ヴァトーやジャン バティスト パテルなど、フランスの芸術家の作品が飾られています。フランスの作家ヴォルテールの胸像もあります。ヴォルテールがこの宮殿を訪れたことを記念したものです。
外に出たら、宮殿の南側に広がる階段状のブドウ園を見下ろして。宮殿の建設に先立って、フリードリヒ 2 世がブドウやイチジクなどの果物を育てることを計画しました。最上段には王の墓があります。
サンスーシ公園内にあるサンスーシ宮殿は、ポツダムの旧市街からバスで 15 分、徒歩だと 30 分の場所。車を利用する場合は、公園の北側に駐車場があります。公園内には他にも見どころがたくさん。絵画館ではオランダ、フランドル、イタリアの巨匠の作品を、オランジュリー宮殿ではラファエロの複製画を鑑賞できます。
サンスーシ宮殿は月曜日が休館。入場には制限があり、見学時間が指定されます。ガイド ツアーまたはオーディオ ガイド ツアーのいずれかが入場料に含まれます。宮殿の一部のエリアは、ガイド ツアーでのみ入ることができます。ピーク シーズンには長蛇の列になるため、午前中に行くことをおすすめします。ベルリン ブランデンブルク プロイセン城館庭園財団の公式ウェブサイトで事前予約ができます。