先史時代から中世時代までのさまざまな内容、レベルの文明を再現、紹介するパフォス考古学公園を訪ねてみませんか。発掘された遺跡の大半はローマ時代のもので、例えば元ヴィラの床面を飾ったモザイクは、見る者をうならせる素晴らしいできばえです。過去の世界が残した魅惑的な遺物の調査は現在も園内で進行中で、その重要性が認められ、この公園はユネスコの世界遺産に登録されています。
園内の目玉は、ローマ時代のヴィラの床を彩ったモザイクの床で、3 世紀~ 5 世紀に作られたこれらの芸術作品の素晴らしさには、息をのむばかりです。ディオニュソスの館では、ブドウ酒の神を図案化したモザイクを見学できます。テーセウスの館では、ミノタウロスとの死闘を描いた英雄譚の一場面が印象的です。これらのモザイクの上には、木造デッキが渡されており、優れた芸術的手腕を直接真上からのぞき見ることができます。以上にアイオーンの館とオルフェウスの館が加わり、卓抜した保存状態が維持されたローマ時代のヴィラのコレクションは完成します。
広々した空間ときれいな山景色を楽しみながら、園内をあちこち見て回っていると、風景の美しさと静寂が一段としみじみと心にしみわたるようです。トルコ文明の城のてっぺんに登り、考古学公園を鳥瞰してみてください。展望の利く古城の上からなら、市街の中身を把握し、きらめく青い海を見下ろすことができます。
ローマ時代のオデオン (野外劇場) は 2 世紀の花こう岩製建築物で、現在もコンサートや舞台劇の興行に使用されています。その後 2 世紀程度をへて築かれたクリソポリティサ聖堂は、壮麗で迫力があります。広大な園内を少しずつ回り、貴重な歴史の宝を余すところなく堪能していきましょう。
開園時間は早朝から午後遅い時間帯までで、若干の入園料がかかります。夏季は開園時間が少々延長されます。
パフォス考古学公園は、市街南西部に当たるネア パフォス (パフォス新市街) にあり、周辺にはキングズ アベニューのモール、ライトハウス ビーチ、いくつかのリゾートがあります。公園の隣にあるバス停を利用するか、車で来て併設駐車場に止めましょう。