「アフロディーテの岩」は、ギリシャ神話の愛と美の女神アフロディーテが海から生まれたとされる場所で、伝説によれば、女神は紀元前 1200 年に海水から生じ、この大岩から現世の存在を始めることを選んだと言います。この小石の散らばる静かなビーチはそれほど遠くない場所にあるため、日中はまぶしい日差しにきらめく波を楽しみ、夕方にはロマンチックな夕日が水平線の先に消えるまでを堪能しましょう。
入り口にある小さな石のトンネルをくぐってビーチに歩み入ると、反対側で異彩を放つ岩に目を奪われます。青く澄み渡る地中海をバックに、昔から信仰対象となってきた岩をめでましょう。
ビーチに敷きつめられた小石の上でひなたぼっこを満喫し、冷たい水でほてりを鎮めましょう。アフロディーテの岩の周りを泳いで 3 周した人は、誰でも永遠の美を維持できるとの伝説もあります。ただし、この辺りは波の荒い海域のため、海の中では十分注意してお過ごしください。
崖の 1 つに登り、高みから見渡すと、大海原、女神の岩、荒々しい地形のほかは、どこまでもさえぎるもののない見事な眺望が得られます。夕暮れ時は空と海の多彩な表情に驚きと感動を味わいましょう。
あらゆる荒事から解放されるような岩場は、家族や友人と静かにピクニックを楽しむには最適のスポットです。小型のイカ、スズキの仲間など、旅行者受けの良いキプロスのシーフード料理を持参し、肩の力を抜いてくつろぎましょう。海岸沿いを歩いていくと、行き当たる「サラセン人の岩」も伝説を帯びた岩で、東ローマ帝国の英雄ディゲニス・アクリタスが、この巨岩をサラセン人 (イスラム教徒) の侵略者めがけて勢いよく投げつけたとされています。
ビーチの側にはカフェ、レストラン、リゾートが 1 つずつ、複数の公衆トイレがあるため、適宜ご利用ください。
この名所は「ペトラ ティウ ロミウ」(ギリシャの岩) の名でも知られています。ローマ神話の女神ウェヌスに相当するギリシャ神話の女神アフロディーテは、ゼウスとディオーネーの娘で、醜い鍛冶の神ヘパイストスに嫁したと言われています。
アフロディーテの岩はパフォス市街の南東 24.1 km (15 マイル) にあります。幹線道路を利用すれば 20 分で着きますが、あえて内陸に回り込んでから達するルートを選ぶと、わずかな追加時間と引き換えに絶景を堪能できるコースとなります。車はカフェか道路沿いに止めてください。