ミュンヘンは、南ドイツの中心地として栄えるバイエルン州の州都。ミュンヘン国際空港には世界各国からのフライトが就航し、日本からも直行便が飛んでいます。BMWをはじめ世界的に有名な企業の本社がある経済都市としての表情を見せる一方で、壮麗な教会や美しい広場などが残る落ち着いた雰囲気の街並みが魅力です。9月下旬~10月上旬に開催されるオクトーバーフェストはもちろんですが、市内にはビアレストランやビアホールが無数にあり、一年中、芳醇なビールを味わう観光客で賑わっています。
Uバーン(地下鉄)、Sバーン(都市近郊鉄道)、トラム(路面電車)、バスなどが走り、近郊都市までカバーしています。切符は共通で、有効ゾーン、有効期間内であれば、異なる交通機関であっても乗り継いで利用することができます。乗車券は事前に券売機で買い、地下鉄ならホームに下りる手前に設置されている刻印機で、バスやトラムは乗車後すぐに車内の刻印機で時刻を刻印します。1日券、3日券なども用意されているので、不慣れな観光客には便利でしょう。夜間の移動には、タクシーを利用すると安心です。
街歩きの起点はマリエン広場が便利。広場に面して建つ新市庁舎は、国内最大の仕掛け時計で知られています。広場から北へ向かうと、かつて王族の宮殿として利用されていたレジデンツが。また隣接するバイエルン州立歌劇場をはじめ点在する劇場で、オペラやコンサート、バレエなどを堪能するのもいいでしょう。2つの塔が美しいゴシック調の聖母教会(フラウエンキルヒェ)やロココ調のアザム教会など、多彩な建造物を見ながら歩くのも楽しいものです。オリンピックタワーやドイツ最大の現代美術館ピナコテーク デア モデルネなど、モダン建築も見どころのひとつです。自動車好きなら博物館になったBMWワールドへ。工場内の英語でのガイドツアーが人気です。
古い建物を改装した重厚なインテリアの老舗ホテルから、近代的なデザインの高級ホテル、使い勝手のよい中級ホテルまで、宿泊施設の選択肢は豊富。ミュンヘン中央駅周辺に多くの中級ホテルが集まり、高級ホテルは中心地をはじめ周辺に点在しています。オクトーバーフェストや大規模なメッセが開催されると、アクセスのよいホテルは満室になるので注意。またその時期は宿泊料金も高くなる傾向にあります。
ドイツ料理はもちろん、フランス料理やイタリア料理、地中海料理などが充実。中国料理やインド料理のほか、ラーメンや餃子など日本のカジュアルグルメを扱うレストランも見つかります。また市内にはビアホールやビアガーデンがいくつもあり、なかでも有名なのは3000人を収容するホーフブロイハウスと、世界的にも有名なレーベンブロイ。伝統的な料理とともに、おいしいビールを味わえます。夏の間はビアガーデンもオープンし、ビールを片手に盛り上がる人々でいっぱいです。
中央駅の東側にあるカールス広場と、そこから延びるノイハウザー通りに、大型のデパートが点在。子ども用の木製おもちゃや文具、スキンケア用品など、定番みやげをまとめて探すには便利です。通り沿いには文具やキッチン雑貨、刃物などの専門店が並び、こだわりの商品が見つかります。また市民が集まる市場、ヴィクトゥアリエンマルクトでは、フルーツや野菜だけでなく、ハチミツやジャムなどおみやげにもできる、手作りの逸品を買うことができます。
アクセス | 羽田から直行便が運航されている。所要時間は12時間~12時間30分。 |
ビザ | 180日の期間内で、最大90日以内の観光目的の入国であればビザは不要(シェンゲン協定加盟国)。パスポートの残存有効期間はドイツを含むシェンゲン協定実施国を出国する日より3カ月以上必要。 |
時差 | 日本より8時間遅い。日本が12時のとき、ミュンヘンは4時。3月の最終日曜日から10月の最終日曜日まではサマータイムを採用し、日本との時差は-7時間となる。 |
通貨 | 流通通貨はユーロ。空港や銀行、観光地の両替所などで日本円からの両替が可能。クレジットカードの通用度も高い。 |
言語 | 公用語はドイツ語。英語を話せる人も多く、特に観光地では広く英語が通じる。 |
シーズン | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
平均最高気温(℃) | 2.4 | 1.2 | 5.6 | 13.9 | 16.3 | 21 | 27 | 24.7 | 18.5 | 14.8 | 6.8 | 5.2 |
平均最低気温(℃) | -3.5 | -5.4 | -2.9 | 3.5 | 7 | 10 | 12.1 | 10.9 | 8 | 4.3 | 1 | -2.6 |
降水量(㎜) | 53 | 60 | 38 | 34 | 135 | 140 | 12 | 71 | 83 | 72 | 48 | 9 |
※気象庁ホームページより