ハンブルク国際海事博物館では、3000 年にわたる人類の航海史を概観し、公海上で起きた数々の冒険譚について聞くことができます。10 階、11,000 ㎡ (36,000 平方フィート) にわたる広大な展示スペースに、数万もの模型や建設設計図、数百万点の写真、海事関連の装置、制服、その他の物品が所狭しと置かれ、船舶ファンなら垂涎もののすばらしい資料館です。
展示品が極めて多いため、快適なウォーキング シューズでお出掛けください。楽に見学するコツとしては、まずエレベーターで最上階まで上り、さまざまな展示を見ながら階下に向かって進む方法がおすすめです。情報が英語で記載されたボードもいくつかありますが、有料のオーディオ ガイドを利用すれば、全部の説明を英語で聞くことができます。
展示の目玉には、海軍や海事に関連した絵画やプリントのほか、兵器や制服、クジラの骨や象牙から掘り出した船舶模型もあります。
館内には数千冊の書籍、地図、フィルム、種々さまざまな文書が納められており、多くは展示されていますが、博物館の資料庫ではさらに豊富な資料を詳しく調べることができ、中にはトラファルガーの海戦の戦勝で有名なホレーショ・ネルソン提督自らが書いた 47 通の手紙やクルーズ船のレストランで提供されたメニュー約 15,000 点なども含まれています。
博物館の展示品の多くは、アクセル・シュプリンガーの前 CEO も務めたドイツのジャーナリスト、ペーター・タム教授の私有コレクションが元になっています。タム教授はわずか 6 歳のときに初めて船舶模型を手に入れたのを皮切りにコレクションを始め、今では海事関連の歴史を伝える世界最大のコレクションを私有しています。
この膨大なコレクションは、ヨーロッパ最大の再開発地域ハーフェンシティに建つ赤レンガ造りの元倉庫を改造して保管されています。ハンブルク国際海事博物館は月曜日以外毎日開いており、入場は有料です。公共交通機関で訪れる場合は、ユーバーゼークァルティア駅まで U バーンをご利用ください。駐車場は近くのパークハウス ユーバーゼークァルティアにあります。