ライン川沿いのノイアー ツォルホーフに立つゲーリーの建築群。ねじれたようなデザインが印象的な、光沢のある建物です。3 つのビルで構成されるこの建築群は、一風変わった設計が特徴。20 世紀末に作られ、平凡な川沿いの風景に斬新な印象を与えました。あちこちに向かって曲がり、傾いているデザインは、まるで異世界のもののよう。被写体としてもうってつけです。
これらの建築群には、建築家フランク ゲーリーのトレードマークとも言える手法が見て取れます。白、銀、茶で仕上げられ、ポストモダン芸術と共通するものがあるのに気付くでしょう。この 3 つの建物が出現したことで、川沿いの景色はすっかり変わりました。中央の建物のキラキラと輝くステンレスの壁面に、両側の建物が映し出され、建物のつながりを作り出しています。
3 つの建物はそれぞれ特徴があり、それぞれ異なる素材で作られています。建築群の中で最も高い部分は 50 m の高さがあり、12 階まであります。空間がねじ曲がったような外観ですが、中は極めて通常の空間。夜になると、街灯の明かりが建物の下側に当たり、ライン川の暗い水面に反射します。
この建築群は、ドイツ語ではデア ノイアー ツォルホーフの名で知られています。建物の中に入っているのは、広告会社やメディア エージェンシー、マネジメント コンサルタント、ファッション デザイナーのオフィス。この辺りは、メディア ハーバーとして知られるエリアです。
家族と一緒に川沿いを散歩したり、川に係留されたボートを眺めながらピクニックを楽しんだり。近くには、ゲーリーの建築群や船を見下ろすようにライン タワーがそびえています。
ゲーリーの建築群は、デュッセルドルフの中央部を流れるライン川の南側の湾曲部に位置しています。アクセスには、バスまたはトラムを利用してシュタットトア停留所で下車。そこから北西に向かって徒歩 5 分の場所です。近隣にあるビュルガーパーク、ライン タワー、ロンカリ アポロ バラエティ劇場も併せて訪れてみましょう。