フェリーに乗り、エリス島国立移民博物館へ行きましょう。昔の移住者たちは長く厳しい船旅を経てアメリカにやってきました。やっとの思いで到着した際には、きっと喜びと希望に満ちあふれていたことでしょう。当時、この建物の金色のドアを通って 1,200 万人以上が入国しました。現在 3 億人以上いるアメリカの人口の約半分が、この勇敢な移住者たちの子孫です。
1892 ~ 1954 年の間、ここに移民局がありました。新たに到着した人たちはここで、希望の国に留まることが許可されるかどうかの審査を受けました。多くの人は許可されましたが、2 % ほどの人は拒否されました。希望に満ちた移住希望者たちの運命を決めた、通訳や看護士、医師、審査官、事務スタッフに関する展示を見てみましょう。移住希望者の夢に関する写真や物語の展示もあります。
地図を見ると分かりますが、エリス島は不自然な長方形をしています。元々はもっと小さな島でしたが、埋め立てられ、そこに最初の移民局などの建物が建てられました。その後も時代とともに拡張され、今の形になっています。島の重要な場所を訪れ、移民プロジェクトの歴史に関する展示物を見て回りましょう。1900 年に設けられた移民局のメインの建物は現在博物館になっており、3 つのフロアにわたって展示ギャラリーとなっています。
ここでの移民の手続きは 1954 年に終了しました。そして、建物は、自由の女神像ナショナル モニュメントの一部に指定されるまで放置されていました。しかし、1990 年までには、国立公園局がメインの建物を改装し、一般公開しました。アメリカン ファミリー イミグレーション ヒストリー センターでは、アメリカに到着した人たちの記録を見ることができます。
エリス島へ行く方法は、フェリーのみ。マンハッタンの南端にあるバッテリーパークか、ニュージャージーのリバティー州立公園から出るフェリーに乗ります。フェリーのチケットは時間指定制で、国立公園局の正規窓口で購入できます。出発時間には余裕を持って並ぶようにしてください。
エリス島はクリスマスの日を除いて毎日オープンしています。係員が先導して建物を回るウォーキングツアーはおすすめ。ヘルメットをかぶって移住希望者用の病院を見学するツアーのチケットも販売されています。エリス島国立移民博物館で数時間過ごしたあとは、リバティ島の自由の女神像を見学しましょう。フェリーにはリバティ島までの料金が含まれています。