ブラック ウォッチ博物館は、スコットランドで最古のハイランド連隊であるブラック ウォッチを称えて造られた施設です。この博物館では、連隊が編成された 18 世紀から現在までの変遷を知ることができます。見事な工芸品や絵画、写真の数々が展示されているほか、映像や音声を通じて理解を深めることもできます。厳しい第一次世界大戦で、連隊にとって重要な役割を果たした堀について学んでみましょう。制服や兵器、勲章のほか、兵士が愛用していた品々から歴史を垣間見ることができます。
博物館は、12 世紀まで遡るバルハウジー城の敷地内にあります。ブラック ウォッチは、1715 年にジャコバイトが起こした反乱後の 1725 年に編成され、政府の下、ハイランド地方の監視役を担いました。ブラック ウォッチという連隊の名前は、隊員が身に着けていた黒いタータンに由来しています。政府軍が着用していた赤いタータンとは対照的です。2006 年にスコットランドの別の連隊と統合されるまで、ブラック ウォッチは数世紀にわたり数々の戦闘を戦い抜いてきました。博物館の入り口近くで上映されている紹介ビデオを視聴してみましょう。ブラック ウォッチの概要や代表的な人物について知ることができます。
ビデオを見たら展示室へと進んで。テーマ別に分かれた 5 つの部屋の後は、年代別の 7 つの部屋が続きます。1 つ目の展示室では、18 世紀に使用された赤い羽根飾りを一目見てみましょう。この羽根は、他のハイランド連隊と区別するために、ブラック ウォッチの兵士が身に着けていたものです。
約 8,000 名の犠牲者を出した第一次世界大戦の展示室は、特に感情を掻き立てます。若い士官が着た民族衣装のキルトは一見の価値があります。1916 年に士官が亡くなったときに付いた堀の泥まで、そのまま保存されています。兵士が防護用に身に着けていた酷く粗末なガス マスク、亡くなった兵士に敬意を表して親族に送られた銘板も、ぜひ一度見ておきましょう。
滞在中に特別展が開催されているかどうかの確認もお忘れなく。定期的に開催される特別展は、隊員の所持品に絞って展示をすることもあり、彼らの生活や家族の感情についても深く知ることができます。
ブラック ウォッチ博物館は年中無休です。営業時間は季節によって異なります。入場は有料です。博物館のガイド付きツアーは有料で参加できます。ブラック ウォッチ博物館はパースの中心部から徒歩圏内です。車で訪れる方も、パーキングが施設内にあるのでご安心ください。伝説に残る連隊ブラック ウォッチ。連隊の勝利と敗北の世界をじっくりと探ってみては ?