ナッソーのウォーター タワーは丘の上に立つ 38 m の塔です。ナッソーの素晴らしいパノラマビューを一望することができます。タワーがあるエリアに行くには、島内でももっとも古い見どころに数えられるクイーンズ ステアケースを上るのが一般的。景観をたっぷりと楽しんだ後は、近くにあるフォート フィンキャッスルを訪ね、古い大砲を見学しましょう。
ウォーター タワーは、1928 年、水を貯蔵するために建設されました。うわさによると、禁酒時代、アメリカへの酒の密輸に手を貸したことへの報奨金として提供された資金が、建設費用になったとか。当時、ナッソーは酒の経由地となっていたのです。現在、ウォーター タワーの基部は囲いで覆われています。改築工事中につき見学は許されていませんが、内部には 最上部まで続く 216 段の螺旋階段があります。
クイーンズ ステアケースを上ってタワーに向かいましょう。タワーは階段の北側にあります。ナッソーの名所のひとつであるこの階段は、18 世紀に奴隷を使って建造されました。奴隷たちは、石灰岩を削ってこの全長 31 m 、全 66 段の階段を造ったのです。後年、バハマにおける奴隷制廃止に力添えしたビクトリア女王を称えて階段の名称はクイーンズ ステアケースと改められ、国の重要なシンボルとなりました。
タワーの隣にある 18 世紀のフォート フィンキャッスルへも足を運んでください。ベネッツ ヒルの上にあるこの砦からは、町中が見渡せます。英総督であったダンモア卿が、スペインの襲撃から島を護るために建造した小さな砦ですが、大砲から弾が放たれることは 1 度もありませんでした。砦は、外車汽船の形に似せて造られています。見張台の下の階でいくつかの部屋を見てまわったら、最上階に行って歴史的な大砲のコレクションを見学しましょう。
エリザベス アベニューの坂を上まで登り、フォート フィンキャッスルの先に行くとウォータータワーがあります。ナッソーのほとんどのエリアから徒歩圏内です。路線バスを利用することもできます。塔の基部の近くにある売店も覗いてみてください。