アウグストゥス神殿は、プーラで唯一残っている古代ローマのフォーラムの建造物。ローマ帝国の影響を多大に受けたプーラの歴史を教えてくれます。神殿の中にある博物館でローマ時代について学ぶとともに、青銅や石の彫刻を鑑賞しましょう。
アウグストゥス神殿はプーラのメイン広場にあります。この神殿は元々、紀元前 2 世紀~西暦 14 年に建設され、女神ローマと統治者であるアウグストゥス皇帝が祀られていました。ローマ帝国が衰退すると、教会に変わり、その後しばらくは穀物倉庫として使用されました。そして、第二次世界大戦中、爆弾によって破壊されてしまいます。その後、綿密に元の状態まで建物が復元されました。
この建物は、ローマ時代の神殿によく見られる建築様式で、同時代に造られた他のヨーロッパの神殿によく似ています。ポディウムという高い土台、ポルチコと呼ばれる柱廊玄関、コリント式の支柱は、すべてローマ建築の特徴です。入口の上のフリーズと呼ばれる部分を見てみましょう。アカンサスの葉飾りをはじめ、フルーツ、鳥などが描かれています。これらはすべてローマ時代の神殿建築の特徴です。
この建物は、かつて 3 つあった神殿の 1 つだと言われています。そのうちの一番大きな神殿はもう存在しませんが、もう 1 つの神殿、ディアナ神殿は、残骸という形で残っています。市民会館を後ろから見てください。ディアナ神殿の後ろの部分が、この現代的な建物に取り込まれています。この神殿も、アウグストゥス神殿と同時期に全く同じ様式で建設されたと考えられています。
メインのドアから中に入り、博物館を見学しましょう。ここにはローマ時代の彫刻が展示されています。青銅や大理石、その他さまざまな石材で、皇帝やいろんな神様を形作っています。
アウグストゥス神殿は、プーラの中心部、古代ローマのフォーラムにあります。プーラの旧市街には駐車場が少ないため、徒歩がおすすめ。街の中心部から公共バスで行くのも良いでしょう。