厳かなスードリー城を訪れて、イングランド地方で最も有名な王や女王たちの軌跡をたどりましょう。古代ローマ時代から現代にいたる、さまざまな宝物品も見学できます。驚くほど美しい庭園の数々を散策し、素晴らしいパノラマの中でのピクニックやバードウォッチングを楽しんで。スードリー城は 490 ヘクタールの敷地内にそびえ、なだらかなうねりを見せるコッツウォルズの緑地に囲まれた渓谷の合間にたたずんでいます。
10 世紀にサクソン人の荘園領主の館として建造されたのが起源で、現存する城塞は 1442 年に建てられたものです。最盛期はチューダー王朝時代です。イングランド王リチャード 3 世やヘンリー 7 世、ヘンリー 8 世とその王后キャサリン パーなどの王族がこの地に滞在していました。現在は観光名所として人気のほか、私邸と結婚式場になっている部分もあります。
内部では多数の豪華な客間に、かつての住人たちの物語を伝えるさまざまな展示が飾られています。見どころは、キャサリン パー直筆の手紙や、城内のセントメアリー礼拝堂にある彼女の墓碑から移された遺品などです。リチャード 3 世の生涯に思いを馳せ、見事に再現されたヘンリー 8 世とその 6 人の后たちの像をじっくりと眺めてみましょう。チャールズ 1 世の折りたたみベッドや 16 世紀のタペストリー、アンソニー ヴァン ダイクによるルーベンスの自画像もお見逃しなく。
評判の高い庭園は、鮮やかな色彩と美しく手入れされた設計が見事です。ノット ガーデンはエリザベス 1 世が所有していたドレスの模様をイメージして設計された庭園です。また、シークレット ガーデンの 2,500 本以上ものチューリップやハーブ ガーデン ウォークに集められた多彩な薬用植物も必見です。イースト ガーデンは、17 世紀の詩人アンドルー マーヴェルの作品、庭 (The garden)から着想を得て設計されました。
小さな鳥小屋では、世界各地から集められた貴重な美しい鳥たちを間近で眺められます。近くの芝生では、ピクニックをしましょう。子どもたちは木製の要塞や、登れるタワー、滑り台などがそろうプレイグラウンドで思い切り遊ぶこともできます。
スードリー城まではウィンチカムの中心街から車でわずか 5 分で、無料のパーキングもあります。3 月から 10 月まで見学可能で、入場料がかかります。ガイドツアーや、コンサートやフード フェスティバルなどの特別なイベントの情報は、城の公式ウェブサイトでご確認ください。