サンタ マリア デッラ コンソラツィオーネ教会はルネサンス様式の教会。トーディの傑作建築のひとつです。この教会では重厚な外観と気品ある装飾を鑑賞し、伝説の聖像を崇める式典に参列しましょう。1508 年に設立されたサンタ マリア デッラ コンソラツィオーネ教会は、およそ 100 年もかけて完成されました。
教会の正面玄関前の芝生からは、写真映えのする外観を遮るものなく眺めることができます。ドナト ブラマンテの作品として紹介されることが多いこの建物ですが、他にもアントニオ ダ サンガッロ イル ジョヴァネ、バルダッサーレ ペルッツィ、ジャコモ バロッツィ ダ ヴィニョーラなどそうそうたる建築家が参加しています。いくつものドームが用いられている点が特徴的で、特に中央の大きなドームが目を引きます。教会の周囲を歩きながら、左右対称の構造と、付け柱やペディメントを乗せた窓など建築的な造作をじっくり鑑賞しましょう。
教会の中へ入ると、半円の後陣が 1 つと 3 つの多角形後陣があるギリシャ十字型の構造に気付くことでしょう。この後陣に芸術的なディテールを加えているのが柱頭が乗った一連の付け柱。見上げるとドームの内側を飾る浮き彫りのレリーフが。12 使徒の等身大の像が 1 体ずつ壁がんに立っています。
祭壇へ行くと、幼いキリストを抱く聖母とアレクサンドリアの聖カタリナの像があります。ある労働者が、廃墟となった教会の壁にほこりまみれになったこの像が隠されているのを発見しました。この労働者は、聖像のほこりを落とすのに使ったハンカチで眉を拭くと、慢性的な眼病が治ったと言われています。毎年 9 月 8 日になると巡礼者が集まり、この出来事を祝う祭りが開催され、締めくくりに盛大に花火が打ち上げられます。
この教会はトーディの歴史地区の南西部、町の城壁の外側に立っています。アウレア門から徒歩 10 分足らず、ポポロ広場から 15 分です。路線バスが教会とポロロ広場の間を運行しています。教会の裏手には駐車スペースがあります。
サンタ マリア デッラ コンソラツィオーネ教会は水曜日から月曜日まで一般公開され、入館料は無料です。正午頃から数時間は閉館になるのでご注意を。ここは今も信徒が通う教会です。見学の際は信徒の方々の迷惑にならないように静かに敬意を持って過ごしましょう。