かつてスペイン王家が公式住居として使用していた王宮は、ひたすら華麗で壮大な宮殿で見る者を陶然とさせます。
スペイン王宮 (パラシオ レアル) は西ヨーロッパ随一の規模を誇る宮殿で、贅沢の限りを尽くした絢爛 (けんらん) 豪華な室内に、想像を超える立派な家具、美術品、武器、武具、宝飾品など 3,400 点が展示されていることで知られています。現在見る王宮建物の造営は、王室の前の居城を焼いた 1734 年の火災の後、1738 年に始まりました。現国王家族は、現在、別の場所で暮らしています。 70 段の大階段を上り、進んだ先に繊細な装飾の施された宴会場と王家の元居住部分が待っています。当時の国王カルロス 3 世の指示にしたがって整えられた内装は、ヨーロッパでも卓抜したすばらしさです。カルロス 3 世の居室も見学できますが、豪華きわまりない家具や見事な芸術品の部屋です。王の間にはジャンバティスタ・ティエポロのすばらしいフレスコ画「スペインの栄光」やきらびやかなシャンデリア、鏡、タペストリーの数々が並んでいます。矛槍兵の間に移ると、ここにもティエポロの傑作があり、王宮付属礼拝堂では大理石に金縁をあしらった優美な装飾を見られます。王宮付属図書館では古い稀覯 (きこう) 書や文書のほか、地図、図画、ストラディヴァリのバイオリンを見、ベラスケス、カラバッジョ、エル グレコ、ゴヤなどの作品が展示された絵画展示室や王室のすばらしい武具展示、歴代のスペイン国王や王家の人間が使用した武器をしっかり鑑賞しましょう。王宮の調剤室には、古い薬びんや保管庫、さまざまな道具がそろっています。 王宮はマドリードの中央、最寄りの地下鉄駅はオペラ駅です。見学者は自由に部屋を見て回るか、有料ツアーに参加します。休館日は国民の休日のみです。