最盛期には、650 万㎡ (250 万平方マイル) もの領域を支配したローマ帝国。その広大な帝国の中心部が、まさにこのフォロ ロマーノでした。今でこそ崩れていますが、かつては数々の皇帝や巨大な軍隊の権力の象徴だったのです。比較的小規模なフォロ ロマーノですが、つい見過ごすものの中にも至宝の遺跡が詰まっています。説明なしではフォロ ロマーノの真価が見えません。レンタル用オーディオ ガイドは、コロッセオに近いティトゥス帝の凱旋門脇のチケット売り場でどうぞ。 この遺跡群の目玉は、(フォロ ロマーノの西端にある) サトゥルヌス神殿の残存している正面部分の柱や、パルティア戦争の勝利を記念して紀元 203 年に建てられたセプティミウス・セウェルスの凱旋門など。ティトゥス帝の凱旋門 (紀元 1 世紀建立) や、ウェスタ神殿、サンティ ルカ エ マルティナ聖堂 (共に紀元 7 世紀建立) なども、人気スポットです。このほか、ここに点在する遺跡には、隠れた名所が多々あります。たとえば、元老院の建物だったクリア ユリアの床は精緻なモザイク造りです。 フォロ ロマーノは、コロッセオと入場券が共通 (パラティーノの丘も共通) なので、一緒に回ることをおすすめします。この共通券は 2 日間有効なので、見学時間もゆとりがあります。ただし、フォロ ロマーノは、夏場でも午後 6 時までしか開いておらず、日曜日は午後 1 時に閉まるため、ご注意ください。日陰がほとんどないので、日焼け止めと水分補給をお忘れなく。どこへ行っても、驚きの連続です。ずいぶんと崩れてしまったフォロ ロマーノですが、フォーリ インペリアーリ通りを歩けば、往時と同じく感慨は尽きません。
入り口は、フォーリ インペリアーリ通りとサン グレゴリオ通りにあります。
フォロ ロマーノはローマの中心部にあります。すぐ近くにバス停や地下鉄コロッセオ駅があります。