レッド ドット デザイン ミュージアムは、現代のすぐれたデザインの品々を美しく展示している博物館。世界に 3 つあるレッド ドット デザインの施設の 1 つです(シンガポール、台北、そしてここエッセン)。45 か国から集められた約 2,000 点に及ぶ展示品。創造性あふれるすぐれたデザインばかりです。ギャラリーそのものもすばらしいのですが、この博物館があるツォルフェアアイン炭鉱業遺産群にも目を見張るばかり。かつてエッセンの採掘坑として稼働していたこの場所は、工業デザインの観点から大変美しい施設とされています。
レッド ドット デザイン ミュージアムに向かって歩いていくと、ツォルフェアアイン炭鉱の左右対称の建造物がそびえています。1920 年代には炭鉱業施設のボイラー室として使われていた博物館の建物は、シンプルで美しい左右対称のバウハウス様式を採り入れて建てられたもの。後に世界遺産として登録されることになります。では、館内に入って、4,000 平方メートルの広さの展示スペースを見て歩きましょう。
展示品は見応え満点。日常の台所用品から現代的な照明デザインまで、これまでのデザインのトレンドと革新性を体感することができます。現在目にするデザインも同じく展示。私たちが日々使用するテクノロジー ブランドの商品も選ばれています。他にも、超軽量のジャイロプレーンや、革新的なデザインのセーリング ボート、そして、新しい方向性の通信テクノロジーも見ることができます。
一定期間行われる特別展も見応えあり。7 月になると、その年のレッド ドット賞を受賞した製品が特別展で展示されます。また、秋にはコミュニケーション デザインの部門での受賞製品に焦点を当てた展示が行われます。
レッド ドット デザイン ミュージアムは、エッセンの北東エリアにあります。中央駅からトラムで 20 分ほどの場所です。入館料が必要ですが、12 歳未満の子供は無料で入館できます。また、金曜日には入館料金を自分で決めることができます。英語のガイド ツアーもおすすめ。展示品や展示全体のテーマについて詳しく教えてくれます。博物館の定休日は月曜日。その他、12 月 24 日、25 日、31 日と元日は閉館となります。