アラスのノートルダム大聖堂は、荘厳な祈りの場であるとともに、古典建築の好例でもあります。堂々とした立派な内装と多数の宗教芸術を鑑賞しましょう。中でも、聖人たちのギャラリーや、印象的なステンドグラスの窓には特にご注目ください。大きなパイプオルガンと聖歌隊の演奏も聴くことができるので、礼拝が行われているときに訪れるとよいでしょう。
このアラス大聖堂は、「ノートルダムと聖ヴァースト大聖堂」とも呼ばれ、1030 ~ 1396 年に建設されました。フランス革命の際に破壊されましたが、ジャン・フランソワ・ラベとピエール・コンタン・ディヴリが設計して 1778 年に古典様式で再建されました。その後も第二次世界大戦で深刻な損傷を受けたため、再び修復が行われた経緯があります。フランス北部地域において最も美しい教会の一つに挙げられる荘厳な教会を、ぜひ見学してみてください。
まずは外の広い石造りの階段の下から、見事な外観をじっくりと眺めましょう。ファサードはシンプルで、コリント式の柱が左右対称に並んでいるのが特徴的です。中に入ると、聖歌隊席が 4 つの柱間に分かれていて、それぞれに美しいステンドグラスの窓が配置されています。これらの窓は、この地域の宗教史上で重要な役割を果たした聖人や司教を描いています。
聖人たちのギャラリーでは、8 人の聖人を模した 8 体の大理石像をご覧ください。これらは 19 世紀の名匠による作品です。続けて教会内を巡ると、1962 年にストラスブールの Roethinger House によって完成された見事なパイプオルガンが目に入ります。このオルガンは現在でも礼拝の際に聖歌隊の伴奏に用いられています。
夏の間は、毎年恒例の展覧会が開かれます。大聖堂の再建、カトリックの重要な品々など、一定のテーマに沿った展示内容となっています。
ノートルダム大聖堂は入場無料です。月曜日は閉館、他の曜日も季節によって開館時間が異なりますので、アラス観光協会のウェブサイトで詳細をご確認ください。