自由橋はブダペスト中心部にかかる橋の中では最も短いものですが、重要度では他に引けを取りません。19 世紀末の万博に合わせて建設されたこの橋は、アールヌーボー様式のデザインと神話の彫刻やハンガリーの国章が側面を飾り、建設当時から今日に至るまでその魅力は色あせることがありません。
支柱を見上げると、ハヤブサに似たハンガリーの伝説の鳥トゥルルの大きなブロンズ像が止まっています。橋の長さは 333 m、幅 20 m。夜になると橋全体がライトアップされ、ブダペストの夜景に彩を添えます。
橋の中央に立てば、ドナウ川越しに街を一望できるので、写真を撮るにはうってつけ。ここからゲレールトの丘も見えます。丘には砦や、第二次世界大戦中にソビエト赤軍を破った戦いを記念する自由の像があります。小さい橋なので、歩いて 2 分で向こう岸に着きます。
橋のたもとには、かつてトラムの切符販売所だった小さな建物があります。橋の建設について解説した銘板を探してみましょう。北東の家はブダペストの橋の博物館となっています。
1894 年に完成したこの橋の歴史について調べてみましょう。自由橋は、19 世紀末に流行していた鎖橋として建設されました。開通式ではハンガリー国王フェレンツ ヨージェフ 1 世が最後の銀製の鋲を鉄の橋に打ち込みました。
橋は第二次大戦中に大きな被害を受けましたが、戦後ブダペストで最も早く再建されました。
小さな博物館は入場無料。月曜日と木曜日に開館しています。橋はいつでも無料で渡ることができます。
ドナウ川に架かる自由橋は街の中心部にあり、西岸のブダと東岸のペストを結んでいます。エルジェーベト橋の南にあります。橋の北東側に地下鉄のフェーヴァーム広場駅があり、トラムやバスでも行くことができます。自由橋の南西端にあたる聖ゲレールト広場港まで船に乗って行くのもおすすめです。