レランス諸島に属する 4 島中、最大の面積をもつサント マルグリット島は、魅惑的な歴史物語が眠る、森林に覆われた島です。松やユーカリの林に囲まれたトレイルを歩き、フランス史においてもっとも謎の多い人物が投獄されていた要塞を見学しましょう。
カンヌから船に乗れば、短時間で島にアクセスすることができます。島に着いたら、西の方向に 10 分ほど歩くとサント マルグリット砦があります。時のフランス王ルイ 14 世の命により鉄仮面の男が投獄されていた場所です。現在にいたってもなお、この男の正体は謎に包まれたままです。作家アレクサンドル デュマは、この謎の人物が王の双子の兄だったという説に基づいて『鉄仮面』を著しました。この謎の人物が、バスティーユ牢獄に送られる前の数年間、幽閉されていた独房を見学しませんか。
要塞の一部は現在、海洋博物館として使われており、展示品を通してこの地域の海洋史をつまびらかにしています。難破船の残骸や、ローマやサラセンからもたらされた陶器などを見ることができます。ローマの水道システムの模型もあります。城壁、兵舎、見張台など、要塞のその他の部分も見学しましょう。テラスからの素晴らしい景色もお楽しみください。
要塞見学の後は、端から端まで 3.2 km ある島を散策しましょう。分かりやすい道標がついたトレイルが、森の中に通っています。様々な種類の渡り鳥を目にすることができるので、自然愛好家にとっては素晴らしい時間になるでしょう。島内では、自転車やスクーターをはじめとする乗り物の使用は禁止されていますので、ご注意ください。
島にはいくつかのビーチがあり、日光浴や海水浴のほか水上スキーやパラセイリングなどのウォーター スポーツを楽しむことも可能です。多くのビーチはそれほど広くなく、岩がちなところもあります。カンヌ エリア唯一のヌーディスト ビーチがあるのもこの島。
サント マルグリット島は、フランス南東部の海岸からすぐそばの、アクセスし易い島です。カンヌ旧港から定期的に出ているフェリーに乗れば、およそ 15 分で島に到着。風光明媚で、しかも興味深い史跡があるこの島に、ぜひお出かけください。