プロバンスの丘にある美しいグラースは、香水の町として世界にその名を知られています。この町は、かれこれ数世紀にわたり香水と関わりつづけてきました。17 世紀、18 世紀の建物が連なる細い通りに何軒かの香水会社があります。香水づくりの歴史と技術について知識を深め、ジャスミンやラベンダが栽培されている畑を見渡し、古い建物を探索してください。
グラースが香水の町として栄えた背景には、花の生育に適している気候があります。かつて香水生産には、大量の花が必要でした。香水づくりと香水の歴史についてさらに知識を深めるには、国際香水博物館へ。博物館の庭には、薬としての効能と芳しい香りをもつ様々な植物が育てられています。フラゴナール、モリナール、ガリマールをはじめとする香水工房を訪ねて、香りの旅をさらに続行しましょう。いずれも見学は無料です。
さて素晴らしい香りの文化は、グラースの文化的見どころのほんの一部にすぎません。プロヴァンス美術歴史博物館では、先史時代以降のプロヴァンス地方の人々の暮らしにまつわる展示品を見ることができます。古代遺跡からの発掘品やアンティーク家具、18 世紀に上流階級の人々が使ったバスタブやビデなど。
狭い通りや路地を歩けば、小さな広場があちこちにあるのに気づくでしょう。町のランドマークのひとつである、12世紀に造られたグラース 大聖堂も訪ねてください。聖堂内には、バロック期のフランドル出身の画家ルーベンスの絵画が 3 点飾られています。18 世紀に描かれた宗教画、ジャン オノレ フラゴナール作の「使徒たちの足を洗うキリスト」も探してみてください。
森林と花畑が広がるグラースの郊外には、素晴らしいゴルフ場もあります。Claux Amic ゴルフクラブや、Saint Donat ゴルフクラブのグリーンやフェアウェイに挑戦しませんか。
花と文化と香水の香り高きグラースは、カンヌから内陸に 14.5 km ほど行ったところにあります。車を利用するか、フレンチ リビエラの他の都市から鉄道またはバスでアクセスしてください。