セント クロイ島で最古の建築物のひとつ。歴史的な要塞から臨む壮大な景色を前に、デンマーク支配の時代へと思いをはせてみましょう。
フォート クリスチャンスバーンは長い歴史を持つ要塞。海賊から島を守る戦いや奴隷反乱の抑圧など、興味深い過去の出来事を今に伝える場所です。黄色い壁が印象的な居住区は、デンマークの兵士が駐留していた頃からほとんど姿を変えていません。
クリスチャンステッドの海岸沿いを散策しながら、フォート クリスチャンスバーンを探検しましょう。要塞が最初に建設されたのは 1738 ~ 1749 年にかけてのこと。主に船のバラスト (重し) として島に持ち込まれていたレンガが使われました。海賊による包囲と奴隷の反乱から島を守るために造られた要塞は、1771 年に台風の被害を受けた後、部分的に再建されています。バージン諸島に残るヨーロッパの要塞の中でも、特に保存状態が良いことで知られています。
外観は堂々とした黄色の壁が印象的。正面玄関から中へ入ると、小さな中庭を中心に兵舎が星型に配置されています。室内は当時の家具や調理器具が並ぶキッチンなど、興味深い展示が目を引きます。
階下へ進むと、小さな暗い地下牢が見えてきます。薄暗い地下の部屋に足を踏み入れると、海賊だけでなく犯罪者や奴隷までもが、この地下牢を恐れた理由がすぐにわかります。
地下牢を脱出したら、次は屋上へ。据え置かれた大砲は、敵船が島に接近した時に発射できるよう準備されていました。
要塞から臨む湾の景色は圧巻です。視線の先にはプロテスタント ケイのビーチで海水浴する人たちの姿。振り返ると緑の丘がなだらかに広がります。
フォート クリスチャンスバーンは町の中心地から徒歩圏内。主要な祝日以外は毎日開館していて、入場は有料です。案内所では警備隊員が対応してくれます。