膨大な 3 つの異なるコレクションを収蔵するフォルクヴァンク美術館。エッセンにあるこの施設では、19 ~ 20 世紀の作品に焦点を置いています。1922 年、エッセン市立美術館と、カール エルンスト オストハウスの個人コレクションを統合してフォルクヴァンク美術館ができました。館内には、他に類を見ないドイツ ポスター美術館も併設しています。
広大なギャラリーでは、美術館所蔵の常設コレクションを、展示替えをしながら順番に紹介しています。中には、19 世紀以降のドイツやフランスの芸術家による世界的に重要な作品もあります。カスパー ダーヴィト フリードリヒ、エドゥアルド マネ、ピエール ルノワール、クロード モネ、フィンセント ファン ゴッホ、パブロ ピカソ、アンリ マティス、ポール ゴーギャンといった、ドイツ ロマン主義、キュービズム、表現主義などを代表する作品をじっくりと鑑賞しましょう。1920 ~ 1930 年代にかけて、フォルクヴァンク美術館のコレクションはナチスの怒りを買い、"退廃芸術" として廃棄されてしまいました。実に 1,400 点以上もの作品を失くすこととなりました。
フォルクヴァンク美術館は写真作品のコレクションも充実。6 万点を超える作品を収蔵しています。併設のドイツ ポスター美術館には、ドイツの歴史を彩ってきた 35 万点以上もの政治的、文化的ポスターがあります。館内の書店で本を探したり、図書室で資料を探したりすることもできます。カフェやレストランには屋外の席が用意されています。
館内を歩いていると、新しく作られた部分があることに気付くでしょう。この優美な改築部分は、建築家のデイヴィッド チッパーフィールドによって作られました。2010 年のルール地方欧州文化首都のイベントに合わせて、新しい部分が公開されました。
フォルクヴァンク美術館は、エッセンの南側地区のムゼウムスプラッツにあります。地下鉄やトラムでのアクセスも簡単。鉄道の中央駅から徒歩で行く場合は、舗装された青い広場を通って 15 分ほどで到着します。美術館への入館は無料ですが、企画展を鑑賞する場合は有料です。フロント デスクで英語のガイド ツアーを予約することもできます。これも有料です。美術館の休館日は毎週月曜日。その他に休館となる祝日があります。