ディディマには壮麗なアポロン神殿があり、古代ギリシャ世界では特に重要な場所でした。神殿跡をそぞろ歩き、数千年前の栄光を想像してみてください。そびえたつ列柱を見上げ、トンネルを通り、贅を凝らした祝祭を神々に奉じた舞台に立ってみましょう。
ディディマの古代遺跡には 2,000 年を超える由緒があり、アレクサンドロス大王や歴代のローマ皇帝など、数多くの著名人がアポロン神の信託を求めて使節を派遣しました。
神殿に並ぶ高さ約 18 m (60 フィート) の柱は 100 本を超えましたが、現在も立っているのは 3 本きりで、残りは包囲攻撃や地震で倒された可能性があります。今も立つ柱を見上げ、その壮大なスケールを感じとってください。列柱の基部には繊細な彫刻が施されています。神殿の西側には、列柱がドミノ倒し式に崩落し、砕けている場所もあります。
巨大な階段を歩いたり、大理石張りのトンネルを抜けて広々とした部屋を見に行ったり、遺跡内の聖なる泉の跡を見学し、ここが催眠効果があったとされる泉水で満ちていた頃を想像したりしてみましょう。神殿の南側に立ち、アクション満載の祝祭、競技会、詩の朗読会などが開かれたとき、大勢の観衆がこの階段で押し合いへし合い場所を探した様子を想像してみましょう。
神殿の周りに広がる野原には、巨大な大理石の塊がいくつも散乱し、壊れた彫塑像、列柱基部、たくさんの情報を読み取れるメデューサの頭部像などが含まれています。
トルコの都市ディディムのすぐ外に位置するディディマは、ボドルムからでは約 2 時間の道のりです。レンタカーでディディマと一緒にプリエネ、ミレトゥスの古代遺跡も一息に回ってしまうのがおすすめですが、ボドルムからはこれら 3 遺跡を回る日帰りツアーも定期的に催行されています。詳細は滞在予定のホテルにお問い合わせください。
ディディマは年中無休、入場は有料です。この神殿の歴史について興味深い情報を紹介する音声ガイドが貸出用に用意されているほか、また、神殿の歴史について説明する情報版も設置されています。大きなツアー団体や暑い日差しを避けるには、朝のうちの見学がおすすめです。