まずは、世界最古の儒教の廟であり、世界遺産に登録されている宗廟(そうびょう、チョンミョ)からスタート。16世紀に建設されたものであるにも関わらず、まるで今日からそこにあるように佇んでいます。安置されている位牌には李氏朝鮮(りしちょうせん)の教えが彫られています。また、今でも伝統儀式や儒教に基づく王朝儀式がここで行われています。
宗廟から離れて歩道橋を渡り、いよいよ昌慶宮へ向かうと石造が南へ向かって伸びていることがわかります。これらの一つは、展望台でありました。正門の弘化門(ホンファムン)は、玉川橋(オッチョンギョ)の方向に向いています。この橋は1483年に作られたソウル最古の橋と言われています。胸壁の下に潜んでいる妖怪の彫を見つけてみてください。
ソウル市内の他の王宮と同じく昌慶宮も静かな佇まいで波瀾万丈の歴史を覆っているようです。16世紀終わりの文禄慶長の役や満州王朝の侵入、そして19世紀初めの火災など何度も不運にあっています。よって、現在の建物のほとんどは200年も経っていません。目を凝らしてみると、1616年に建設されたソウル市内最古の正殿、明政殿(ミョンジョンジョン)などの古い建物が見つかるかもしれません。
昌慶宮では、一日を通して無料のガイド付きツアーが定期的に行われています。昌慶宮がたどってきた過去を知りたいのであれば、参加予約することをおすすめします。もしご自身で回るのであれば、傑出した数人の王が生まれた場所と信じられている景春殿(キョンチュンジョン)へ向かうのをお忘れなく。
大温室(テオンシル)という20世紀に建てられたビクトリア朝様式の温室には、韓国固有の植物が栽培されており、草花に囲まれながら散策することができます。大温室の中央部にはルネッサンス式の噴水があり、亀の石像が水面から顔をのぞかせています。
昌慶宮の営業日は、火曜日から日曜日です。ソウルの他の王宮を観覧するのであれば、4大宮と宗廟の計5か所を全て回ることができる総合観覧券がお得でおすすめです。