1962 年に大司教区の大聖堂に昇格した、荘厳なゴシック様式の建築美でその名を知られるサン ミッシェル大聖堂は、その地下から古くローマ時代の遺跡が発見されたことでも知られています。
ブリュッセルでも最も重要な史跡として知られるサン ミッシェル大聖堂の内陣は、当初 13 世紀に建築されたと言われていました。しかし、1980 年代の改装工事中にその下から 11 世紀まで遡る遺跡が発見され、その上に現在のゴシック様式の建築物が建てられていたことが判明。
以来、サン ミッシェル大聖堂は、教会関連ではブリュッセル市内でも最も観光客に人気の高い観光スポットとなっています。
大聖堂のゴシック様式の建築美を外から満喫するには、グランプラスあるいは中央広場からの眺めがオススメ。64 メートルの荘厳な大聖堂内部に足を踏み入れる前に、その前に広がる小さいながらも美しい庭園を楽しむこともお忘れなく。大聖堂を背景に記念写真を撮ったり、サンドイッチ片手にピクニック気分で一休みするなら、ここがベストスポット。日曜日には、ベンチに寝転がって 49 個の鐘が奏でる見事な音色に耳を傾けるのも良いでしょう。
サン ミッシェル大聖堂の内陣は、ゴシック様式の建築物としては珍しく、すっきりとしており、その装飾のシンプルさゆえに、天井まで伸びる見事なアーチがより美しく際立っています。 内部で最もひと目を惹く装飾といえば、バロック様式の説教壇。オルガンを背後に控えたこの説教壇は、国内で最も見事な芸術作品の 1 つと言われています。
聖歌隊席からつづく階段を降りると、大聖堂の地下にはローマ時代の遺跡が広がっています。初期キリスト教時代の礼拝堂と地下納骨堂も、有料で見学可能。
サン ミッシェル大聖堂は、ブリュッセル中心部から歩いてほんの数分の距離に位置しています。アクセスは徒歩がオススメ。最寄りの公共交通機関はブリュッセル中央駅で、大聖堂からほんの 1 ブロックの距離にあります。見学は毎日無料です。