シュプレー川をまたいで東岸に広がるベルリンの地区。かつて東ベルリンの産業地区だったこのエリアは、現在はベルリン最先端のナイトクラブが集まる地区の 1 つとなっています。
この 30 年の間に目まぐるしく変化してきたフリードリヒスハイン。波乱万丈の歴史によって、ベルリン有数の興味深い地域として形作られました。ベルリンの壁が崩壊し、東ドイツが消滅すると、フリードリヒスハインは東ベルリンの遺産として知られるようになりました。現在はベルリンを代表する活気あるエリアとなり、若者でにぎわっています。国際色豊かな繁華街としても知られ、周辺にはヨーロッパ有数のナイトクラブも並んでいます。
フリードリヒスハインと、隣接するクロイツベルク新しいウィンドウで開くの間に残るベルリンの壁の跡。この壁跡が、全長 1.3 km にわたって続くイースト サイド ギャラリー新しいウィンドウで開くとなっています。ここは 1990 年以来、野外キャンバスとして使われてきました。今までに、世界中のアーティストが 100 を超える壁画を残しています。壁沿いに歩いて、ティエリー ノワール、ドミトリ ヴルーベリ、ボードー スペリンなどが描いた巨大な作品を鑑賞しましょう。
広大な市民公園もフリードリヒスハインのおすすめスポット。夏はピクニック、冬は美しい雪景色の中でそりが楽しめます。園内のメルヘンの泉にも注目。1913 年に作られた噴水です。
ボックスハーゲナー広場周辺の石畳の通りには、ベルリンならではのブティックや居心地の良いカフェが並んでいます。この辺りの通りは、かつてベルリンで起こった不法占拠運動の中心地でした。東西の統一後急速に整備が進められたものの、このエリアにはまだ左翼急進派の名残が多く残っています。
日曜日には蚤の市が開催されるボックスハーゲナー広場。アンティークの家具や衣類、東ドイツ時代の品物などを探してみましょう。
日が暮れたらレヴァラー通りへ。パーティー好きな人々でにぎわうベルリン有数のナイトクラブが軒を連ねます。レヴァラー通りの片側に面しているのは、かつて列車の修理に使われていた駅舎跡。現在はリノベーションされて繁華街エリアとなっています。見た目はぼろぼろの建物ではありますが、ビア ガーデンやナイトクラブ、コンサート会場などがある上、屋外のロック クライミング場も整っています。
フリードリヒスハインは徒歩で散策するのにぴったりのエリア。人気のストリート アート ツアーなど、ガイド付きのウォーキング ツアーも数多く開催されています。トラムや列車で、ミッテ新しいウィンドウで開くやクロイツベルクなど、ベルリンの近隣エリアにも行ってみましょう。