ライプツィヒのバッハ博物館には、バッハの魅力が満載。館内では、バッハにまつわる展示が見られるだけでなく、バッハ作品の演奏会情報も入手できます。年に 1 度のバッハ フェスティバルでは、カノンの大作が演奏されます。
ヨハン セバスチャン バッハは 1685 年アイゼナハ生まれ。バロック音楽の大家の 1 人です。代表作は、壮大なブランデンブルク協奏曲など多数。ライプツィヒの教会の礼拝用の曲を毎週作曲していた期間もあり、膨大な数の作品を残しました。1750 年に没するまで、カンタータやメロディ、即興曲など、合わせて数百もの作品を書き上げています。
博物館として使われている建物は、かつてボーゼ家の邸宅だったボーゼ館。ボーゼ家はバッハ一家と家族ぐるみの親交を結んでいた一家です。中に足を踏み入れると、まるで当時にタイム スリップしたかのよう。鏡が並ぶバンケット ホールは、現在はコンサート会場として使用されています。
展示を見ながら、バッハの生涯をたどってみましょう。バッハ家は、バロック時代以来、代々音楽関係の仕事に携わってきた一族。音楽家もいれば、楽器の検品をする人もいました。ヨハン セバスチャン バッハは生涯の一時期、オルガンの検品に携わりました。そのうちの 1 台がこの博物館に展示されています。
バッハのライプツィヒ時代に関するセクションもあります。タッチ スクリーンに表示される街の地図から、ライプツィヒでのバッハの足跡をたどりましょう。
バッハ博物館では、年間を通してコンサートも開催。バッハ作品だけでなく、テレマンやパーセルなどバロック時代の作曲家のさまざまな作品が演奏されます。
バッハ博物館に行くなら、6 月がおすすめ。約 10 日間に渡って行われるバッハ音楽祭は、バッハ博物館が中心になって盛り上がるライプツィヒの名物行事。バッハにまつわるイベントや、さまざまなコンサートが街の各地で開かれます。感動的なカンタータやミサ曲に聴き入り、イベントをのぞいてみれば、バッハが後世の音楽に与えた影響の大きさに感嘆せずにいられないでしょう。
バッハ博物館の開館日は火曜日~日曜日。入館料は有料ですが、16 歳未満の子供は無料です。トーマス教会の向かいにあり、近くにバスの停留場があります。マルクト広場や新市庁舎からは歩いてすぐです。