新アクロポリス博物館は、パルテノン神殿から南東に下ったマクリヤーニ歴史地区にあります。構想から 30 年以上が経った 2007 年にようやく完成しました。世界中から建築家が設計コンペに参加し、その結果、1 万 4 千 ㎡(15 万 平方フィート) 以上の展示スペースを持つ現代的な建物が作られました。この広さは、アクロポリスの丘の上にあった旧博物館の 10 倍に相当します。
とても興味深い博物館なので、ぜひ 2 ~ 3 時間ほど見学時間を確保するようにしてください。特に暑い夏の間は、昼から夕方まで過ごすことをおすすめします。有史以前から中世の初めごろまでアクロポリスに暮らしていた人々の美術や文化、習慣にまつわる展示物に見入っていると、つい時がたつのを忘れてしまいます。
博物館には、博物館とアクロポリスなどの主要な遺跡を結ぶディオニシウ アレオパギトゥ通りの入口から入ります。まずは、最上階のパルテノン ギャラリーへ向かいましょう。ここからは現代的なアテネの市街地に囲まれたアクロポリスを 360 度見渡す、すばらしいパノラマビューが臨めます。
あるいは、遺跡発掘現場が見学できる 1 階からスタートするのもおすすめです。地下には 4 ~ 7 世紀の遺跡が広がっていて、ガラス張りの床からは発掘現場の様子を眺めることができます。常設展には、ギリシャの長い歴史の中のさまざまな時代に作られた工芸品などの出土品や物語が何百点と展示されています。特別展については、博物館のスケジュールをご確認ください。
混雑を避けるには早い時間に来ることをおすすめします。早起きして 2 階のカフェでギリシャの伝統的な朝ごはんを食べましょう。2 階のレストランは毎週金曜日の夜は深夜 12 時まで営業しています。特別メニューも振舞われるので、美しくライト アップされたアクロポリスの丘を眺めながらすてきな時間をお過ごしください。
新アクロポリス博物館はアテネの中心地、アクロポリスの丘の中腹に立っています。公共の交通機関で行くことができます。休館日は毎週月曜日と主要な祝日となり、少額の入館料がかかります。