臨済宗相国寺派の大本山にして、京都五山第二位に列せられる名刹、相国寺を訪ねましょう。
1382 年に足利義満により創建された歴史あるお寺です。過去、幾度も火災に遭い、復興を繰り返してきましたが、1605 年に再建された法堂は日本最古の法堂建築として現在も姿をとどめています。重要文化財に指定されているこの法堂の天井を飾る、狩野光信筆の蟠龍図「鳴き龍」は特に有名。境内の承天閣美術館には、中近世の絵画、墨蹟、茶道具など貴重な文化財が収蔵、展示されいます。
法堂、開山塔などの伽藍を巡り、静かな時間を過ごしてください。法堂の天井に描かれた「鳴き龍」は見逃せません。見る角度により変わるといわれる龍の表情を、位置を変えて鑑賞してください。16 世紀に再建された、宣明と呼ばれる浴室も残っています。裏方文庭園、開山塔庭園の枯山水を眺めれば、自然と心が落ち着いてくるでしょう。4 万坪の境内には松林があり、四季それぞれの花が彩を添えています。承天閣美術館第 1 展示室に再現された金森宗和造と伝えられる茶室「夕佳亭」も見ものです。
相国寺の参拝には、他の寺社同様、参拝料がかかります。特別拝観時には法堂、方丈、浴室などの見学が可能です。本堂内での写真撮影は禁止されています。塔頭寺院である金閣寺と銀閣寺は、大本山、相国寺からそれぞれ 4 kmほど離れたところに位置しています。
相国寺は洛北エリアにあり、近くには京都御苑、同志社大学などがあります。京都駅から向かう場合は、市営烏丸線に乗り出川駅で下車してください。駅から徒歩約 5 分。バスを利用する場合は同志社前で下車してください。京阪本線の出町柳駅からは、車で約 10 分です。