キンツィヒ川とマイン川が合流する場所に位置するハナウが初めて年代記に登場するのは1142年。ハナウ城周辺の集落から、中世の重要な町へと発展しました。16世紀にワロン人移民が高級貿易をもたらすと、町は貴金属加工の中心地となりました。ハナウは、ユネスコの世界記憶遺産に登録されている人気童話と家庭物語の出版者、ヤーコプ・グリムとヴィルヘルム・グリムの生誕地として世界中に知られています。旧市街の市場や、後期ゴシック様式とルネッサンス様式のハーフ・ティンバー様式の旧市庁舎であるアルトシュテッター・ラートハウスなど、ハナウの中心を知ることができます。1942年、この建物はドイツ金細工職人会館となり、1985年からはドイツ金細工職人協会の所在地にもなっています。マルクト広場にそびえ立つグリム兄弟のブロンズ製国家記念碑をご覧ください。ここがドイツ・メルヘン街道の起点で、北海まで兄弟の足跡をたどることができます。グリム童話を表現した彫刻は、2016年以来、市中心部を通る「メルヘンプファド(童話の道)」で見ることができます。伝説とおとぎ話に囲まれたこの魅力的な場所の見どころをすべて発見してください。