アンマンの東に広がる乾燥した砂漠平原は、イラク、サウジアラビアへと続いています。果てしなく続く砂と不毛の玄武岩の風景が、過酷な条件下での人間の能力を証明しています。この砂漠で火打石の手斧が発見されたことは、約50万年前に旧石器時代の入植者がこの地域に住んでいたことを示しています。しかし、人間の居住跡として最も注目すべきは、イスラム教の初期(紀元7~8世紀)にダマスカスを拠点としたウマイヤ朝カリフが建てた宮殿です。ウマイヤ朝の最盛期には、交易路の拡大に伴う文化交流によって建築が栄えました。ウマイヤ朝がバグダードのアッバース朝によって滅ぼされた紀元750年までには、エジプトやメソポタミアなど各地から集められた建築家や職人たちの国際的な影響により、イスラム建築の豊かな特徴が生まれました。
この旅では、ヨルダン東部の砂漠を横断し、アズラック・エコ・ロッジに立ち寄り、湿地保護区を訪れる前に休憩と昼食をとります。アズラク湿地保護区は、ヨルダン東部の砂漠にあるアズラクの町の近くに位置する自然保護区です。渡り鳥のオアシスであるアズラクは、1978年に設立され、12平方キロメートルの面積を有しています。
サイクリング・ルートは砂漠を横切る未舗装道路で、壮大な玄武岩の風景を通り抜け、ベドウィンやラクダなどを見るチャンスがあるかもしれません。