高雄の街を走る新しい乗り物「ライトレール」の最新情報
メトロポリタンな雰囲気と、古き良き台湾の面影とが同居する街、高雄。この街を走る「ライトレール」は、高雄観光の新しい移動手段として大活躍しています。のんびりと街を走るライトレールに揺られて、高雄の今と昔を探してみませんか?
高雄観光の強い味方!ライトレールとは?
台北から、新幹線で2時間ほどの距離に位置する高雄は、街の中心部を捷運(メトロ)が走る大きな都市です。2年ほど前に、路面電車「輕軌(ライトレール)」の運行が始まり、観光スポットへのアクセスがますます便利になりました。路面電車と言うと、昔ながらのレトロな車体や駅をイメージしがちですが、新しいデザインとシステムを取り入れた高雄のライトレールは、どことなく近未来的な雰囲気です。しかしながら、走る速度がゆっくりとしているのがいいところ。南国情緒あふれる街の風景を眺めながら、のんびりと旅を楽しむことができます。
十字に走るメトロを囲むように走るライトレールですが、2019年5月現在、利用することのできる駅は、籬仔內駅(C1)~哈瑪星駅(C14)までの区間のみ。その他の部分は、現在急ピッチで工事が進められているところです。
公式サイト(繁体字):www.krtco.com.tw/Activity/LRT/LRTlink.aspx
ラクラク乗車! ライトレールの利用方法
ライトレール(LRT)と捷運(MRT)は、今の所、以下の2か所で連結しています。
・LRT前鎮之星(C3)とMRT凱旋(R6)
・LRT哈瑪星(C14)とMRT西子灣(O1)
乗車方法は、とっても簡単。改札はないので、そのまま直接ホームへ上がり、料金は現金かICカードで支払います。現金の場合は30元で、ホームに設置されている切符販売機で購入します。
切符は回収場所がないので、旅の記念として持ち帰ることができます。
ICカードの場合は、料金が10元と安くなります。
対応している一卡通(iPASS)、悠遊卡(EASYCARD)、愛金卡(icash)、有銭卡(happycash)を、ホームまたは車内にあるリーダライタのどちらかに、ピッとすればOK。カードをかざすのは乗車時の1回のみで、降車時には必要ありません。
ライトレールは、7時~22時までの間、15分に1本の間隔で運行しています。乗り降りする際は、ドアについているボタンを押してドアを開閉します。
車内の通路は広くとられ、席もゆったりと設けられています。車内での飲食や、無賃乗車は罰金の対象となりますので、ご注意ください。
途中下車して楽しむ高雄のみどころ
沿岸を走るライトレールの車窓からは、貨物船が行きかう高雄港や、個性的で近代的な建物を眺めることができます。料金は一律なので、乗車してから気になった駅で降りてみる……そんな楽しみ方もOK。
今回は、高雄展覧館駅と駁二大義駅で途中下車。そして、終点の哈瑪星駅まで、向かってみました。立ち寄った3つの駅は、近代的な今の高雄と、古き良き昔の高雄とを感じることができるスポットです。ぜひ、途中下車して歩いてみてくださいね。
モダンな高雄を感じるなら高雄展覧館駅(C8)
高雄展覧館駅の周辺には、「高雄展覧館」やコンテナマーケットの「KUBIC 集盒」など、ユニークなデザインの建築物がたくさんあります。駅から歩いて5分ほどの所にある「高雄市立圖書館」もそのひとつ。ガラス張りの外観が特徴的で、ライトアップされる夜には、更にその美しさが際立ちます。建築物としても見ものですが、館内は誰でも自由に利用することができるので、高雄旅行の情報収集の場としても役立ちそうです。
高雄市立圖書館
住所:高雄市前鎮區新光路61號
電話:07・536・0238
時間:10:00~22:00(休日10:00~17:00)、月曜休
公式サイト(英語):https://www.ksml.edu.tw/eng/index.aspx
またこの駅は、高雄のランドマークタワーとして名高い「高雄85大樓」の、最寄り駅でもあります。74階の展望台からは、高雄の街並みや海を一望することができます。高雄港が赤く染まる、夕暮れ時に訪れるのもおすすめです。
高雄85大樓
住所:高雄市苓雅區自強三路1號
電話:07・566・8818
時間:9:00~22:00
展望台料金:250元
公式サイト(展望台):http://www.85observatory.com/jp/
新×旧コラボが楽しい駁二大義駅(C12)
駁二大義駅のすぐ目の前には、日本統治時代の倉庫群をリノベした「駁二藝術特區(駁二アートセンター)」があります。エリア内には3つの倉庫群に分かれていて、駁二大義駅から、駁二蓬莱駅、そして哈瑪星駅にかけて、大義倉庫、大勇倉庫、蓬莱倉庫と並んでいます。
重厚感ある建物の中には、雑貨店やカフェ、ギャラリーなどが集結し、エリア内のいたる所にある、個性豊かなオブジェやウォールペイントも、来る人を楽しませてくれます。
ショッピングやグルメのみならず、歴史、アートに触れることができるスポットなので、ぜひゆっくりと歩いてみてください。休日には出店が並び、ハンドメイドマーケットなどのイベントが開催されることもあります。
駁二藝術特區
住所:高雄市鹽埕區大勇路1號
電話:07・521・4899
時間:10:00~18:00(金~日・祝日は10:00~20:00)
公式サイト(繁体字):pier-2.khcc.gov.tw
昭和の日本が残る哈瑪星駅(C14)
現在(2019年5月現在)のライトレールの終点である哈瑪星駅は、MRTオレンジラインの終点、西子灣駅に連結しています。このあたりは高雄の旧市街で、以前沿岸部を走る貨物線路の事を、日本人が「浜線(はません)」と読んだことが、「哈瑪星(ハマシン)」という名前の由来になっています。
駅前は、学生たちを中心に、たくさんの人々が行き交うにぎやかな場所ですが、一歩入った細い路地には、小さな町工場や、隠れ家的なお店など、昭和の面影を残す町並みも多く残されています。
以前ご紹介した、高雄のおすすめカフェも、このエリアにあるお店を紹介しています。
高雄に来たら立ち寄りたい!古民家おしゃれカフェ3選
西子灣に来たからには、細長くのびる旗津半島へ渡ってみるのもおすすめです。
西子灣側の鼓山フェリーターミナルから、旗津までは旗津までは、フェリーで10分ほどで到着します。ターミナルからすぐ近くのメインストリートには、海鮮レストランのお店がずらりと並んでいます。きれいなサンセットを眺めることができるスポットとしても有名なので、夕暮れ時を狙って訪れるのもおすすめですよ。
鼓山輪渡站(鼓山フェリーターミナル)
住所:高雄市鼓山區濱海二路1號
電話:07・551・4316
時間:5:00~翌2:00(1時間に2~12本間隔で運行)
料金:40元(ICカードは30元)
公式サイト(繁体字):kcs.kcg.gov.tw
気軽に利用できる移動手段として、すっかり高雄に定着したライトレール。上手に利用して、快適な高雄の旅をお楽しみください。
[button style=’orange’ url=’https://www.expedia.co.jp/Kaohsiung-Hotels.d6177725.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]高雄のホテルを探す[/button][button style=’orange’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-Kaohsiung.d6177725.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]高雄への航空券を探す[/button][button style=’orange’ url=’https://www.expedia.co.jp/Kaohsiung.d6177725.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]高雄旅行・ツアーを検索[/button]
アジアに関するその他の記事
旅先でも甘いモノは欠かせない! 旅の途中でも食後のデザートは絶対に食べたい! そんなスイーツファンを満足させてくれるバンコクのケーキショップはどこ?...
東洋のベニスともいわれるバンコクに行ったら、一度は体験したいのがチャオプラヤー川でのディナークルーズ。タイ料理に舌鼓を打ちながら、美しいバンコクの夜景を満喫する体験は、忘れられない旅の一コマになります。ディナークルーズの魅力や種類について紹介しましょう。
ベトナム旅行を計画している方の中には、現地のトイレ事情が気になっている方も多いのではないでしょうか。ベトナム旅行では、他のアジア諸国と同様に日本とは違う点がいくつかあります。しかし、事前にベトナムのトイレ事情を知っておけば、現地で不安になることもありません。日本にいるうちにしっかりと把握・準備をしておきましょう。
タイで思いっきり自然を感じたいのなら、絶対おすすめの場所、それがカオヤイです。カオヤイ国立公園を中心に、ファミリーでもカップル、友人同士でも楽しめるたくさんの観光地スポットが点在しています。 自然、アトラクション、グルメ等など、カオヤイの魅力と効率的な回り方を紹介します。
日本でもおなじみのスターバックスコーヒーですが、世界各国の店舗ではご当地メニューやグッズなど、現地でしか手に入らないものがあるのはご存知でしょうか? ご当地グッズはお土産にする方も多く、とても人気があります。そんなベトナム・スターバックスの「いま」をご紹介します。