シンガポール初の世界遺産、ボタニックガーデンの楽しみ方ガイド
東京ドームが13個分すっぽりおさまるほどの広大な敷地に、南国ならではの美しい植物があふれるボタニックガーデン(シンガポール植物園)は、昨年シンガポールで初めて世界遺産に登録されたこともあり、観光客も多い人気スポットです。
目抜き通りのオーチャードロードからほど近い場所にあり気軽に立ち寄れるのが魅力ですが、高温多湿のシンガポールで広大な敷地をあてもなく歩き回っては体力を消耗してしまいます。そこで今回は、ボタニックガーデンの楽しみ方をピンポイントでご紹介。何がしたいか目的をしぼって効率的に世界遺産スポットを巡ってみませんか。
シンガポール唯一の世界遺産、ボタニックガーデンはどんなところ?
ボタニックガーデン(シンガポール植物園)は、150年以上の歴史を持つ国立植物園。英国統治下の1859年に東南アジアの植物研究所として設立されたのがはじまりです。とりわけ盛んに行われたゴムやランの研究はシンガポールに多大な収益をもたらしました。
公園内は国立ラン園をのぞいて入場無料ということもあり、観光客だけでなくウォーキングやランニング、ピクニックなどを楽しむ市民の姿も多く見られます。高層ビル群のイメージが強い大都会シンガポールの、まさにオアシス的存在なのです。
目的その1)日本ではめったにお目にかかれないめずらしい熱帯植物を鑑賞
希少なランの宝庫!ナショナル オーキッドガーデン(国立ラン園)
約3ヘクタールもの敷地に6万本以上のランをコレクションした世界最大級のラン園。王道の品種はもちろん「これがラン?」と目を疑うような珍しい品種まで、様々な色や形のランが園内に美しく咲き誇ります。園内を巡る所要時間は1時間ほど。ボタニックガーデン内ではここのみ有料で入場料は大人5ドルです。
見どころは、世界のVIPの名前を冠したランを集めたVIPオーキッドガーデン。日本からは天皇陛下や雅子皇太子妃などの名が付けられたランがあります。
ほかにも園内にはランで彩られた噴水や人工の滝などが点在し、ゆったりランを愛でながら散策できます。暑さに参った時には、空調で低温管理されたハウスの中に標高の高い地域の熱帯植物を集めたクールハウスを目指して。
開園時間:8:30-19:00(最終入場18:00)
入場料:大人S$5 / 学生・60歳以上S$1 / 12歳以下 無料
トロピカルな花があふれるジンジャーガーデン
東南アジア、中南米などの熱帯地方に分布するショウガ科の植物が集められたエリア。日本ではあまり馴染みのないショウガの花ですが、熱帯植物特有の鮮烈な色と形に目を奪われること間違いなしです。
ショウガ科は花を咲かせる時間が短く、美しい花を鑑賞するには午前中が見頃だそう。
地球上の植物の進化を再現したエボリューションガーデン
地球が誕生した46億年前から現在までの植物の進化を表現した体験型ガーデン。植物のない岩だらけの地に苔類やシダ類が生え、ソテツ科の植物が繁殖し、やがて森林へと変化をとげていく過程を歩きながら鑑賞できます。
多種多様なソテツ類の植物が集められたエリアは圧巻。
目的その2)ボタニックガーデンで開催されるイベントに参加
日本語で熱帯雨林を学べるレインフォレストツアー
ボタニックガーデンでは植物への知識を楽しく深めることができる様々な無料ガイドツアーが開催されています。ほとんどのツアーが英語ですが、月に一度、日本語で熱帯雨林の散歩道を案内してもらえるレインフォレストツアーもあり、旅行者の方におすすめ。
熱帯で出会える植物の生体について分かりやすく説明をしてくれた後、実際に森林浴を楽しみながらレインフォレストエリアを歩きます。リスや珍しい南国の鳥たちと遭遇することも。
開催日時:毎月第1土曜日 10:00〜(当日現地での受付、先着30名)
所要時間:約2時間
参加方法の詳細:http://sgbotanic-jpguide.blogspot.sg
ピクニック感覚で音楽を楽しむ野外コンサート
シンフォニー湖に浮かぶ演奏ステージでは、不定期で週末に野外演奏会が開かれます。予約や料金などは一切不要で、ただあいている場所に座ればOK。ワインやビール、サンドイッチなどを片手にピクニック感覚で鑑賞できるのが魅力です。シンガポール滞在期間中に運よく演奏会が開催されれば、ぜひ野外での開放的な夕べを市民と一緒に満喫してみて!
公式サイト(イベントスケジュール): https://www.sbg.org.sg/index.php?option=com_xevents&view=xevents&Itemid=25
目的その3)緑に包まれたレストランでおいしい食事に舌鼓
ジンジャーガーデンに面する緑いっぱいのレストラン「ハリア」
マレー語でショウガを意味するハリアは、ジンジャーガーデンに面するレストラン。屋内席とテラス席があり、どちらも緑に包まれながらヨーロッパとシンガポールのテイストを融合した目にも美しいコンテンポラリー料理を楽しめます。名物は カニをふんだんに使ったチリクラブソースのスパゲッティー(S$26)や、ショウガとはちみつの特製ジュース、ハリアインフュージョン(S$10)。平日の12時から14時まで限定のセットランチ(S$28〜)も人気。食事はもちろん、歩き疲れた時にドリンクやデザートだけ楽しんでもよいかも。
公式サイト: http://www.thehalia.com/
住所:1 Cluny Rd, Ginger Garden
電話:+65-8444-1148
営業時間:月〜木12:00-21:30(最終入店)
金・祝前日 12:00-22:00(最終入店)
土 10:00-22:00(最終入店) 日祝 10:00-21:30(最終入店)
ミシュランをはじめ、数々の賞に輝くフレンチの名店「コーナーハウス」
植物学者だったEJHコーナーのかつての住居であるコロニアル建築の邸宅を改装した隠れ家的な高級フレンチレストラン。植物の自然なうまみを主役にする「ガストロボタニカ」を提案。料理の味はもちろん、ワクワクする盛り付けやプレゼンテーションにも定評があり、2016年の夏に東南アジアで初めて発行された「ミシュランガイド シンガポール」で1つ星を獲得しました。おすすめは、気軽にスターシェフの料理を味わえるビジネスランチ(S$58〜)。
公式サイト:http://www.cornerhouse.com.sg/
住所:1 Cluny Rd, E J H Corner House
電話:+65-6469-1000
営業時間:ランチ12:00〜15:00(日のみ11:30〜)
ディナー18:30〜23:00
ドレスコード:スマートカジュアル
※詳しい位置は地図チェック!この2店の他にもいくつかレストランがあります。(FOOD AND BEVERAGE)
公式サイト(MAP): https://www.sbg.org.sg/index.php?option=com_k2&view=item&layout=item&id=18&Itemid=33
目的その4)子供連れで自然の中で楽しく遊ぶ
子供の楽園 ジェイコブバラスチルドレンズガーデン
まるで秘密基地のような大きなツリーハウスや、ジャングルのような森の中にある吊橋、植木の迷路、水遊びスペースなどなど、子供たちが夢中になるものばかりを集めた子供専用の公園。12歳以下の子供とその保護者しか入場できない仕組みになっているので安心です。週末はもちろん、平日でも子供たちが熱帯の植物と触れ合いながら、歓声を上げてかけまわっています。子供を見守るお母さんたちも森林浴気分でのんびりくつろげるのが魅力。
こんなに充実した施設なのに入場無料というのもうれしい。この施設のみ月曜が休みなのでご注意を。
開園時間:8:00-19:00(月休)
入場無料
※12歳以下の子供とその保護者のみ入場可能
南国の大自然に触れたり、緑に包まれたレストランでおいしい料理を味わったり、子供連れで自然の中で遊んだり、イベントに参加してみたり……。いろんな楽しみ方のできる世界遺産、ボタニックガーデンにぜひ気軽に立ち寄ってみませんか。
ボタニックガーデン
公式サイト:https://www.sbg.org.sg/
開園時間:5:00-24:00 入場無料
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