シンガポールのソウルフード バクテーを食べるならココ! おすすめの名店3選
シンガポールの街中やフードセンターなどで「肉骨茶」という奇妙な字を目にすることが多いかもしれません。実はこれ、バクテーと読むシンガポールの名物料理なのです。今回はシンガポールのソウルフードとも呼べるバクテーの魅力を、名店「松發肉骨茶(ソンファバクテー)」とともにご紹介します。
滋味深いスープとやわらかな豚肉がクセになる! シンガポール名物バクテー
バクテーとは、骨付き豚肉を様々な香辛料とたっぷりのにんにくとともに煮込み、コショウを効かせたシンガポールを代表するローカルフードです。牛肉の解体後にあまった骨付き肉を使うのでコストが安く、そのうえ滋養たっぷりで、かつては中国大陸からやってきた労働者たちが力をつけるために朝食にしていたとか。今では朝ごはんとしてだけでなく、昼食、夜ごはん、はたまた深夜に飲んだ後の締めとして国民に親しまれています。
日本人にとっても、バクテーの人気はローカルグルメの中でかなり上位にくるほど、なじみやすいおいしさです。その秘密は、豚の骨から出汁をとるスープ。日本でも豚骨スープといえばラーメンで親しまれていますよね。
このスープの中に煮こまれてやわらかくなった骨付き豚肉がごろごろと入っていてボリュームも満点。コクのあるスープとその味がしみた豚肉の旨さが後を引き、何杯でも食べられそうなおいしさなのです。
シンガポールの行列ができる名店「松發肉骨茶」のバクテーは必食!
シンガポールに数あるバクテー店の中でも有名なのが1969年創業の「松發肉骨茶」。地元の人にも観光客にも人気で、行列のできる店として知られています。
今回取材した本店と同じ通りの数軒隣には支店もあります。この2店舗の雰囲気はまったく異なり、オープンエアでローカル感たっぷりの本店に比べ、支店は昔の中国の民家を再現した味のある雰囲気でエアコン付き。地元の空気感を楽しみたい方は本店へ、涼しくきれいな雰囲気がお好みの方は支店の方がおすすめです。
「松發肉骨茶」のバクテーは毎朝届く新鮮な豚肉のみを使っているそうで、豚骨の旨味がたっぷり染み出たスープは臭みがなく、さっぱりとしていながらもコクはある絶妙な味わい。にんにくが粒ごとゴロゴロとはいっていて、そのうえコショウがかなり効いているので食欲が刺激されます。また、他店と比べて1杯における豚肉の量が多めで満足感も高く、長時間煮こまれているのでやわらかさも格別です。
バクテー $7(ポークリブ3本入り)、$9(ポークリブ4本入り)
松發肉骨茶 Song Fa Bak Kut Teh ソンファバクテー
公式ウェブサイト(英語):http://www.songfa.com.sg
住所:11 New Bridge Rd. #01-01
電話:+65-6533-6128
営業時間:火~日9:00-21:15(ラストオーダー) 月曜休
【支店】
住所:17 New Bridge Road#01-01
電話: +65-6438-2858
営業時間:11:00-22:00(ラストオーダー) 無休
※この他、チャイナタウンやオーチャードなどシンガポール国内に4店舗の支店あり。
スッキリスープのスタンダードバクテーの名店「發起人肉骨茶」
約40年前にもともと豚の生産農場を営んでいたオーナーが、世に出回るバクテーに物足りなさを感じて自らレシピを考案し店をオープン。そのおいしさが人気を呼び、たちまちシンガポールを代表する名店に。バクテー専門店はアルコール類を置いていないところが多いけれど、こちらはバクテーとともにタイガービール(瓶/$8)を楽しめるのも魅力です。壁面に有名人が来店した時の写真がびっしりと飾られている店内にも圧倒されること間違いなし。観光地のアラブストリートからほど近いエリアに支店もあります。
プロの目利きで厳選した食べ頃の肉付きのよいリブを使用しているので、豚肉のおいしさがとにかく絶品。煮こまれた後もほどよい弾力が残り、肉そのものの甘みを感じることができます。スープのコショウは控えめ、豚骨のコクはありながらスッキリとした味わいでいくらでもお代わりができそう。深夜までやっているので、日本のラーメンとおなじ感覚で飲んだ後の締めに利用する人も多数。
バクテー $7〜(写真はFounder Bak Kut Teh $9)
塩漬け野菜(Salted Vegetable) $3/$4/$5
ご飯(Rice) $0.80
發起人肉骨茶 Founder Bak Kut Teh ファウンダーバクテー
公式ウェブサイト(英語):http://www.founderbkt.com.sg
住所:347 Balestier Rd.
電話:+65-6352-6192
営業時間:12:00-14:30 18:00-2:00am 火休
【支店】Hotel Boss店
住所:500 Jalan Sultan #01-09 Hotel Boss
電話:+65-6816-2582
営業時間:9:00-5:00am
刺激的な濃厚スープにハマる人続出!「黄亜細肉骨茶餐室」
1950年代、まだバクテーが肉体労働者たちのスタミナ食だった時代から営業しているという老舗のバクテー店。1988年に移転した現在の本店では地元民に混じって昔ながらの懐かしい雰囲気を味わえます。その一方で、現在はチリクラブでお馴染みのジャンボグループの傘下となり、マリーナベイサンズやリゾートワールドセントーサにも出店。交通の便がよく、洗練された雰囲気の中で老舗の味を気軽に楽しめるようになり、旅行客にとってはうれしい限りです。
こちらのバクテーのスープは、シンガポールスタイルにしてはスープの色が濃いのが特徴。コショウがピリリと強めに効いていてガツンとくる刺激があるうえ、味もかなり濃厚でクセになる味。長時間煮こまれた豚肉は驚くほどホロホロとやわらかく味もしっかり染み込み、食べごたえがあってご飯もすすみます。
バクテー$7〜(写真はSignature Spare & Pork Ribs Combo Soup $8.50)
レタスの炒め物(Blanched Lettuce) $5.50
ご飯(Rice) $0.80
黄亜細肉骨茶餐室 Ng Ah Sio Pork Ribs Soup Eatings House ン ア シオ ポークリブズスープ イートハウス
公式ウェブサイト(英語):http://www.ngahsio.com/en/home
住所:208 Rangoon Rd.Hong Building
電話:+65-6291-4537
営業時間:7:00-22:00 月休
【支店】
ザ ショップス アット マリーナベイサンズ店(フードコート内)
住所:2 Bayfront Av. #B2-50 Stall 11 The Shoppes at Marina Bay Sands
営業時間:10:00-23:00
リゾートワールドセントーサ店
住所:26 Sentosa Gateway Resorts World Sentosa #B1-217/218 The Forum
電話:+65-6835-7540
月〜木、日祝 9:00-22:00 金、土、祝前日9:00-24:00
※この他、2店舗の支店あり。(ウェブサイトをご確認ください)
地元民に溶け込んでおいしくバクテーを楽しむコツ!
バクテーと一緒にごはんや油条を食す!
「松發肉骨茶」ではやみつきになるおいしさのスープが何杯でもおかわり自由というのがうれしいところ。お店の人を呼び止めるとお椀にスープを注いでくれるので、思う存分満喫しましょう。
豚骨スープとラーメンが黄金コンビであるように、パンチの効いた味わいのバクテーのお供には白ご飯や油条(揚げパン)がぴったり。日本人は油条に馴染みがないため白ご飯を選ぶ方が多いようですが、ぜひ油条もためしていただきたいところ。油条というのは中国の揚げパンで、スープにひたすと生地にスープが染み渡り、えもいわれぬおいしさになるのです。地元の方は白ご飯も油条もどちらも注文するという方が多いとか。
多彩なサイドメニューと一緒に食す!
「松發肉骨茶」にはバクテーと一緒に食べたいサイドメニューも充実。イチオシは、高菜のお漬物を彷彿とさせる塩漬け野菜(左奥)、東南アジアで親しまれる野菜カイランのオイスターソース炒め(右奥)、トロトロになるまで煮こまれた豚足(手前)など。どれもサイズが大中小の3種類あり、人数やお腹のすき具合にあわせて選べます。お店には写真付きの日本語メニューが用意されていてオーダーしやすいのもうれしい。
塩漬け野菜(Salted Vegetable) $1.50/$2.50/$3.50
カイランのオイスター炒め(Kai Lan) $4/$6/$8
豚足の煮込み(Braised Pig’s Trotter) $7/$9
中国茶を一緒に注文すると通っぽい!
バクテーとともに中国茶を楽しむというのが、オールド シンガポーリアン スタイル。口の中をさっぱりさせるとともに、脂を分解しやすくしてくれるうれしい効果も。
シンガポールグルメを語るには外せないバクテー。シンガポールに来られた際は、ぜひ本場のおいしさを味わってみてください。贅沢に有名店をはしごして食べ比べしてみるのもおすすめです。
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記事公開日 2016/5/16
最終更新日 2016/11/02
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