カリブ海を見下ろす大神殿、メキシコのトゥルム遺跡へ
カリブ海といえば、ターコイズブルーの海に真っ白な砂浜、こんがり焼けたビキニの美女(または白い歯が爽やかなイケメンマッチョ)なんてイメージ。日本からは遠そうですが、例えばメキシコのカンクンなら、メキシコシティ経由でその日のうちに到着できちゃいます。
ユカタン半島のカリブ海側にあるカンクンなんですが、今回は約22㎞も続く白砂ビーチを紹介…ではなくて、そこから南へ1時間半ほどいったトゥルム遺跡(Tulum)についてです。ここに何があるかというと、マヤ文明の遺跡なんです。
カリビアンブルーに吸い込まれそうなマヤ遺跡
カンクンがあるユカタン半島は、マヤ文明の遺跡が多く残っています。世界遺産に登録されているチチェンイツァやウシュマルが有名ですが、トゥルム遺跡はこれらの時代よりも後のマヤ文明末期の遺跡です。
小ぢんまりとしたトゥルム遺跡ですが、カリブ海に面した崖の上という絶景ロケーションで有名。カスティージョと呼ばれる神殿を中心に、風の神殿、海の神殿という2つの神殿が並んでいます。爽快なカリビアンブルーを望む古代都市なんて素敵すぎます♪
神殿が建つ絶壁の下には、真っ白なビーチが!
ビーチもきれいで、時間に余裕があるならしばしゆったり過ごすのもよいかも。休日は地元のファミリーが遊んでいたりします。一部、ウミガメの産卵地ということで保護されているのですが、それだけこのエリアの自然が保全されているということ。
ゴソゴソという音がすると思ったらイグアナが岩の上を歩いているなど、ナチュラル感に癒やされます。
神々が宿る遺跡で、マヤ文明終末期に思いを馳せる
トゥルムが栄えたのは13~15世紀頃。日本でいうと鎌倉時代から室町時代にあたります。「囲み」とか「壁」という意味のある都市名どおり、海と城壁に守られた要塞のような造りで、海洋貿易の重要拠点だったそう。内陸部の都市との交通網も発達していたようです。
海側にたたずむ神殿以外にも見どころは多く、例えば「降臨する神」と呼ばれる足を天に向けた神の彫刻はトゥルムでよく見られるモチーフ。これはほかのマヤ遺跡では見られません。
また世界遺産のウシュマルでも見られる赤い手形も神秘的。これは地上に降りてきた神の手形を表しているといわれています。ほかにも中心部の神殿には、マヤ文明の死生観を描いたフレスコ画が残っていたり、壁面に雨神チャック(山の神ウィッツとする説もあり)が彫られていたり、神々の彫刻がいたるところで見られます。
スペイン人による侵略によって16世紀には滅亡してしまったマヤ文明ですが、保存状態のよいトゥルム遺跡を歩くと、これだけ進んだ文明が消えてしまったことがとても不思議に感じられます。ソーダのような美しい海を眺めながら、マヤ終末期に思いを馳せるなんていうのもよいのでは?
意外と行きやすい! 日本からいちばん近いカリブ海、カンクンへ
トゥルム遺跡へ行くには、カンクンやプラヤ・デル・カルメンからのツアーに参加するのが楽。マリンパークのシェルハとセットになっていることが多く、遺跡と海遊びを両方楽しめるとあって人気を集めています。
カンクンへの直行便はないので、アメリカの都市やメキシコシティを経由してアクセスします。例えばアエロメヒコ航空を使うと、メキシコシティで乗り換えて17時間16分で到着。出発した日にカンクンまで行けてしまいます。
料金はビーチに面したザ・ウェスティン・リゾート&スパ・カンクンに5泊して大人2名で296,484円、1人あたり148,242円です。思ったより安くないですか? 料理にビール、おみやげも個性的なメキシコ、次の休暇にぜひ!
*2015年5月8日調べ。希望の日程や条件等により値段が変動します。
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