投稿者 : 石井 三紀子、投稿日 2017 年 2月8日

食の宝庫、台湾のベジタリアン料理!台北で「素食」を楽しんでみよう!

近年、台湾を訪れる人たちの間でひそかな人気となっているのは台湾の「素食」(ベジタリアン)体験。日本の精進料理とはまた違った、台湾の豊かな素食文化は一度味わうとその魅力にはまってしまう人も多いとか。食の宝庫台湾が生み出したおいしいベジタリアン食をぜひ味わってみませんか?

台湾の「素食」って何?

台湾の「素食」って何?

日本語で、「素食」というと「粗末な食事」などという意味もありますが、台湾で「素食」は「スーシー」と言い、ベジタリアン料理を意味します。台湾には、健康志向やポリシー、宗教上の理由により、ベジタリアンが総人口の10%ほどいると言われています。そのような背景から、ベジタリアン料理のレストランが多く存在し、料理のレパートリーも豊富。さらに素食料理専門の食べ放題レストランもあります。

また、一般のレストランでも「全素」(チェンスー/動物性食品不使用)というメニューを作り、ベジタリアン用メニューが用意されているところもあります。お肉や魚が食べたい人も、ベジタリアンの人も楽しく一緒に食事ができるようなお店もあり、台湾のベジタリアン文化の浸透度がよくわかります。通常、台湾素食は肉、魚、卵に加えて、乳製品も使用しません。また宗教上のしきたりなどで「五葷」(ウーフン)と呼ばれる、葱、韮、大蒜、らっきょう、玉ねぎを使わない素食もあります。

肉や魚などを使用しない素食は、さっぱりとした料理なのかと思いがちですが、食文化豊かな台湾らしく、豆腐、おから、お麩などを活用し肉や魚に似せた料理もあり、ボリューム満点でバリエーションも豊富。ベジタリアン料理だと思えないような食べごたえのある料理もたくさんあります。最近では、旅行客の間でも台湾の素食が注目を集め、トライしたいという人も増えてきています。

台北で素食が楽しめるおすすめのレストラン、3店!

素食が思う存分楽しめる、台北のおすすめレストラン3店をご紹介します。台湾の素食はメニュー豊富で風味豊か。様々なジャンルのベジタリアン料理が楽しめるので、シーンによって選んでみてください !

養心茶樓蔬食飲茶(YANG SHIN ベジタリアンレストラン)

「養心茶樓」は広東料理の素食レストランで、肉や魚を使用せずに作った点心などが味わえるお店です。松江南京駅のすぐ上という立地の良さもうれしいです。

養心茶樓蔬食飲茶(YANG SHIN ベジタリアンレストラン)

人気メニューの「廣州炒麵」(グァンゾーチャオミェン/広東風かた焼きそば/240元)はボリューム満点で4人~5人でシェアしても十分な量です。きくらげ、人参、青菜などに加えて、大豆で作った素食ハムなどが餡に使用されていて食べごたえがあります。クセのないしょうゆベースのタレは大人から子供まで食べやすく、サクサクとしたかた焼きそばと好相性です。

養心茶樓蔬食飲茶(YANG SHIN ベジタリアンレストラン)

飲茶でおなじみの腸粉(チャンフェン)をアレンジした「絲瓜百合腸」(スーグァバイハーチャン/ヘチマと百合の根ライスクレープ蒸し/98元) 。ツルリとしたライスクレープの食感と、ヘチマのみずみずしく滑らかな口当たりがよく合う一品。醤油ベースの甘辛いタレをたっぷりつけて食べるとおいしさが引き立ちます。

大変人気のレストランで、広いフロアがいつも満員になるほど。もし週末や祝日での利用を考えているのなら、事前の予約がオススメです。

養心茶樓蔬食飲茶(YANG SHIN ベジタリアンレストラン)

養心茶樓蔬食飲茶(YANG SHIN ベジタリアンレストラン)
公式サイト(日本語):http://jp.ysvege.com/
住所:台北市台北市中山區松江路128號2樓
営業時間:11:30-21:30
電話番号:02-2542-8828
アクセス:MRT松江南京駅8番出口出てすぐの駅ビル2F
メニュー:廣州炒麵 240元/絲瓜百合腸 98元 など

京兆尹(ジンチャオイン)

京兆尹は、素食でアレンジされた宮廷料理や宮廷菓子を味わえる老舗レストランです。店内は清時代の宮廷を彷彿させるような豪華さで、入るだけでも気分が上がります。

京兆尹(ジンチャオイン)

人数ごとのコースメニューが用意され、アラカルト料理も豊富。人気メニューの櫻桃丸子熬白菜(インタオワンヅアオバイツァイ/ベジタリアン肉団子煮込み/395元/写真左)は、麩を使用し肉の食感に近づけたベジタリアン肉団子をしょうゆベースのたれでしいたけや春雨と煮込んだ一品。

ベジタリアンでも卵は食べられるという人向けの料理「蛋素」(ダンスー)というカテゴリーの料理、蟹黄豆腐(シエファンドーフ/卵豆腐の蟹風あんかけ/290元/写真右)は、さっくりと揚げた卵豆腐に人参を使用して蟹みそ風に仕上げた餡をかけています。卵豆腐に甘めの味付けの餡がよく絡み、箸が止まらなくなるほどです。

京兆尹(ジンチャオイン)

手作りのお菓子もぜひ味わってみてください。スイーツも全てベジタリアン仕様になっており、その昔は皇帝のみしか味わうことが出来なかったという中華伝統の宮廷菓子が楽しめます。「驢打滾兒」(ルーダーグンアー/130元/写真左)はおはぎ風につぶしたもち米でこし餡を包み、きな粉をまぶして黒蜜をかけたお菓子です。

渦巻き模様がかわいらしい「芸豆糕」(イードーガオ/150元/写真右)は練った緑豆粉を使用した柔らかなお菓子で、渦巻き模様はナツメ餡で出来ています。優しい味わいと口に含むと溶けるきめ細やかな食感です。

台北中心部の路地裏にまるで宮廷のような豪華絢爛な建物が目を引きます。ゴージャスな店内はお祝いや大事な席の利用にもおすすめです。

京兆尹(ジンチャオイン)

京兆尹(ジンチャオイン)
公式サイト(中国語):http://www.kingjoin.com.tw/
住所:台北市大安區四維路18號
営業時間:11:30~21:30(14:30~16:30はティータイム※食事メニューの提供無し)
電話番号:( 02 ) 2701-3225
アクセス:MRT忠孝敦化5番出口より徒歩約10分
メニュー:櫻桃丸子熬白菜(395元)、蟹黄豆腐(290元)、芸豆糕(150元)、驢打滾兒(130元)など

果然匯 蔬食餐廳(グオランホエ スーシーツァンティン)

台湾で有名なブッフェレストラン「饗。食天堂」を手掛けるレストラングループの「素食吃到飽(ベジタリアンブッフェ)」とあって、和、洋、中と料理も豊富でデザートも充実しているのもうれしいです。おしゃれでモダンな店内は友達との食事会、デートにもぴったりの雰囲気です。

果然匯 蔬食餐廳(グオランホエ スーシーツァンティン)

台湾の流行発信地、台北の東區(ドンチュ)エリアの「明曜百貨(ミンヤオバイホォ)」の12階にあります。ブッフェは7つのエリアに分かれ、サラダバー、フルーツバー、洋食コーナー、広東料理コーナー、中華料理コーナー、日本食コーナー、デザートコーナーと様々なジャンルのベジタリアン料理が楽しめます。オープンスタイルのライブキッチンコーナーもあり、目の前で大きなしいたけのステーキや山芋ステーキなどを焼いてくれ、いつも行列ができるほどの人気ぶりです。

ずらりと並ぶ種類豊富なケーキは、スイーツ担当のスタッフにショーケースから出してもらい、盛りつけてもらいます。デザート専門店並みのクオリティのケーキは必食です!他にもフルーツヨーグルトフレーバーのセルフソフトクリームもあったり、食事メニューからデザートまで豊富に楽しめます。

果然匯 蔬食餐廳(グオランホエ スーシーツァンティン)

週末限定のアフタヌーンティータイム(14:20-16:20)は、料理の品数が食事の時間帯より少し減りますが、同じくブッフェ形式で、少しリーズナブルな価格でベジタリアンブッフェが楽しめるので、こちらもオススメです!

果然匯 蔬食餐廳(グオランホエ スーシーツァンティン)

果然匯 蔬食餐廳(グオランホエ スーシーツァンティン)
公式サイト(中国語):http://www.fruitfulfood.com.tw/
住所:台北市忠孝東路四段200號12F(明曜百貨内)
営業時間:11:30~21:30
平日ランチ  NT$518元+10% 時間 11:30-15:00
平日ディナー  NT$618+10% 時間 17:30-21:30
土日祝ランチ NT$538+10% 時間 11:30-14:00
週末アフタヌーンティー NT$438+10% 14:20-16:20
週末ディナー NT$638 時間 17:30-21:30
電話番号:02 2771 8832
アクセス:MRT忠孝敦化3番出口より徒歩約1分

台北ローカルフード「素食自助餐」に行ってみよう!

「自助餐」(ズージューツァン)は自分で好きなものをとって、グラム制などで料金が決まる台湾のローカルスタイルの惣菜店です。店内でのイートインも可能で、「素食自助餐」(スーシーズージューツァン)では、全ての料理がベジタリアン料理です。

台北ローカルフード「素食自助餐」に行ってみよう!

野菜ばかりで味気ない、ということは全くなく、メニューも豊富で、揚げ物などもあるのでセレクト次第でボリュームを調整することもできます。

豆腐やおからで魚や肉に見せる「もどき料理」の技術もレベルが高く、食感や味わいもお肉や魚に感じるほどです。雑穀米などを提供しているお店もあり、旅行中に食べ過ぎてしまって、ヘルシーな料理が食べたいという時にもおすすめです。ボリュームたっぷりに選んでも100~200元ほどというリーズナブルさもうれしいです。

台北ローカルフード「素食自助餐」に行ってみよう!

自助餐では、入り口付近にあるトングを持って、トレーに自分で好きなおかずをよそっていきます。イートインの際にはお皿状のものを、お持ち帰りの場合はお弁当箱型のものを選びます。

台北ローカルフード「素食自助餐」に行ってみよう!

自分でとった料理の重さで料金が変わります。レジに量りが置いてあるので、その上にトレーを載せて重さをはかります。おかずを一般的な1人分ほど取ったら150元ほどで、それに10元ほどでご飯一膳をプラスできます。スープがセルフサービスでお代わり自由なお店も多いです。

素食自助餐のお店

祥意素食館(シャンイースーシーグァン)

台北駅から徒歩圏内に位置し、交通も便利な素食ブッフェのお店です。

祥意素食館(シャンイースーシーグァン)

好きなおかずをセルフサービス方式で取り、最後に重さを測り、100グラム24元という料金設定です。好きなものを少しずつ取れるので、1人の利用でも様々な料理にトライすることが出来るのもうれしいポイント。

祥意素食館(シャンイースーシーグァン)

唐揚げ風の料理や水餃子など、ベジタリアン食とは思えないほど料理のバリエーションが豊富でボリューム感もあります。きのこ、大豆食品、湯葉、芋などを活用して、お肉や魚などの食材を上手に再現しています。

祥意素食館(シャンイースーシーグァン)

レジでオーダーすれば、10元で玄米ご飯(玄米/シェンミー)もしくは白ご飯(白飯/バイファン) 一膳をプラスできます。主食は他にも自分で取る炒飯や焼きそばなどからも選ぶことができます。(白飯、玄米ご飯以外はセルフサービスでよそい、グラムで料金が決まります)スープはセルフサービスで店の奥にあるコーナーにて、自分でよそいます。こちらで玄米ご飯含め、122元でした。色々な野菜を摂って日頃の野菜不足を解消できそうですね。
食事が終わったら使用した紙食器はお店の外にゴミ箱に各自で捨てます。

祥意素食館(シャンイースーシーグァン)

祥意素食館(シャンイースーシーグァン)
住所:台北市公園路28號1樓
営業時間:8:00~19:30
電話番号:02-2361-1755
アクセス:MRT台北車站M6出口から徒歩約3分

台湾旅行の楽しみと言えば、おいしい台湾料理の数々。小籠包に火鍋にと、色々食べて見たくなりますが、たくさん食べて胃腸が疲れてしまったら、「素食」を食べて体を休めてみてはいかがですか。おいしくたくさん野菜を食べられる台湾の素食。ぜひ台湾の素食文化にトライしてみてください !

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