赤毛のアンだけじゃない! カナダのプリンスエドワード島ってどんなところ?
カナダの東端に位置するプリンスエドワード島。バンクーバーやトロントに比べるとそれほど知名度は高くありませんが、日本を含め世界中から観光客がやってきます。
プリンスエドワード島はルーシー・M・モンゴメリの小説『赤毛のアン』の舞台として、一躍その名が世間に知られるようになりました。実際、訪れる日本人の多くが物語の世界観を目当てにやってくるそう。でも実は見どころは『赤毛のアン』だけではありません! 豊かな自然やグルメなどさまざまな魅力あふれる場所なんです。今回はせっかくカナダを訪れたならぜひとも足を運びたい、プリンスエドワード島の見どころをご紹介します。
世界一美しい島の景色を見に行こう
プリンスエドワード島へのアクセスはトロントやオタワ、モントリオールといったカナダの主要都市から直行便が飛んでいるほか、大西洋岸の街ハリファックスを経由して入るのが一般的です。観光の拠点となるのは、島の中央部に位置するシャーロットタウン。州都であるこの町には多くのホテルやレストランなどが揃っているため、観光客のほとんどがここに宿泊します。
島に到着するやいなや、まずその素朴で美しい景色に目を奪われます。ジャガイモ畑や刈り入れの終わった田んぼ、鉄分を多く含む赤い土の道……。季節によって見られるシーンはさまざまですが、まさに物語の世界観そのもの。まるで絵画のような景観を作り上げ、どこか懐かしい気分にさせてくれます。
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プリンスエドワード島はしばしば「世界一美しい島のひとつ」と称されるのですが、そのゆえんはそんな飾らない自然の風景にあるのかもしれません。モンゴメリもこの環境のなかで生まれ育ち、物語のアイデアを得たと言われています。
赤毛のアンの世界へようこそ
いろんな魅力満載のプリンスエドワード島ですが、とはいえ、島を挙げてPRしている観光の目玉『赤毛のアン』関連施設はやはり外せません。
日本では舞台やアニメにもなっている『赤毛のアン』は、世界的にもメジャーな文学作品。孤児だった少女アンが無口なマシュウおじさんと厳しいマリラおばさんに引き取られるところから始まり、さまざまな事件を引き起こしながら家族や友情、恋や人間の成長が描かれています。小説を読んだことがなくても、クラスメイトの頭に石板を叩きつけたり、赤毛を毒々しい緑色に染めてしまったりと、インパクトのあるエピソードを断片的に知っている人も多いことでしょう。
一つひとつのエピソードや登場人物がとても魅力的な『赤毛のアン』ですが、物語にさらなる彩りを与えているのが、生き生きとしたプリンスエドワード島の描写です。アンたちが暮らすアヴォンリー村のモデルとなったのが、島の北部に位置するキャベンディッシュ村。現在では国立公園となっており、敷地内には、実際にアンの住む家を細かく再現した「グリーンゲイブルズ」、物語に登場する「恋人の小径」や「お化けの森」などが広がっていて、本当に物語の世界に迷い込んでしまったかのよう。カナダの国定史跡にも登録されています。
[one_half]Photo by Robert Linsdell[/one_half]
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豊かな自然あふれる島を探検
灯台の多い場所として知られるプリンスエドワード島には、現在でも50基以上が残されています。色や形、大きさなどどれも個性的で、なかには宿泊できたり、レストランになっていたり、ショップやミュージアムが入っていたりするものも。島をぐるりと取り囲むように点在しているので、人気の灯台を効率よく巡るにはツアーを利用するのがよさそう。
Photo by Dennis Jarvis
アクティブな方におすすめなのは、島全体に張り巡らされている全長357kmのコンフェデレーション・トレイル。この道は1989年に廃線になった鉄道の線路を使用してつくられたサイクリング&ハイキングロードです。多くの村や町を結んでおり、散歩や自転車に乗りながら、見渡すかぎり広がる大自然を楽しめます。
Photo by Larry
シーフードにジャガイモ♪ 新鮮な島の味覚に舌鼓を打つ
プリンスエドワード島はムール貝やオイスターなどのシーフード、ジャガイモや乳製品などバラエティに富んだ食材が揃います。実は「食通におすすめの旅先」として世界的に有名な場所でもあるんです。
島を代表する味覚といえば、5~6月と8~10月の年2回シーズンを迎えるロブスター。このあたりの海はほかの地域に比べて水温が低く水が冷たいため、身が引き締まったぷりぷりのロブスターを獲ることができるそう。塩ゆでしたロブスターにレモンをかけて1匹丸ごとシンプルにいただいたり、身をたっぷりパンに挟んだロブスターロールにして思いっきりかぶりついたり! いろんなレシピで楽しめます。
シーフードチャウダーには、島で水揚げされた魚やロブスター、ムール貝といった魚介類がたっぷり。さらに相性のいいジャガイモなど、島の味覚が気前よく投入されています。スープはまろやかでほんのり甘みがあって優しい味わい。レストランによって少しずつ味が違うので、食べ比べてみるのも楽しそうです。
甘党におすすめのスイーツ店をチェック!
島の味覚を堪能したら、忘れてはならないのが〆のスイーツ。プリンスエドワード島生まれのCOWS(カウズ)はぜひ訪れたいアイスクリーム店です。原料に使用されるミルクはすべて島産にこだわり、非常にクリーミー。常に32種類ほどのフレーバーが用意されています。
カウズ(COWS)
住所:150 Queen Street
開店時間:10:00~23:00
公式サイト(英語):http://www.cows.ca/
『赤毛のアン』の関連グッズ以外のお土産もチェック
島で買えるおみやげといえば、やはり『赤毛のアン』の関連グッズが有名ではありますが、ほかにも多数のおすすめアイテムがあります。
ベリー系ジャム
イチオシは、ラズベリーやブルーベリーなど島で多く収穫されるベリー系を使ったジャム。特に人気のジャム専門店が「プリンスエドワードアイランド・プリザーブ・カンパニー」です。味見をさせてもらえるので、気になるフレーバーがあれば店員さんに声をかけてみて!
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[one_half_last]プリンスエドワードアイランド・プリザーブ・カンパニー
住所:2841 New Glasgow Road New Glasgow
開店時間:時期によって異なる
公式サイト(英語):http://preservecompany.com/[/one_half_last]
島産のジャガイモを使ったチョコレートチップス
カナダ随一のジャガイモ生産量を誇るプリンスエドワード島。さすがにジャガイモそのものを日本に持って帰ることはできませんが、島産のジャガイモを使ったチョコレートチップスはいかがでしょう? チップスの塩味とチョコレートの甘みがマッチしてやみつきになる一品。シャーロットタウンの町なかに店舗を構えており、実際にチップスを製造する様子をガラス越しに見学することができます。
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[one_half_last]アン・オブ・グリーン・ゲイブルズ・チョコレート
住所:100 Queen Street Charlottetown
開館時間:9:00~18:00(金・土曜9:00~20:00、日曜11:00~17:00)
公式サイト(英語):http://www.annechocolates.com/[/one_half_last]
プリンスエドワード島はこれから秋にかけてちょうどベストシーズン! この時期は、アクティビティも多彩でさらに楽しめることは間違いありません。ぜひ一度訪れてみてくださいね。
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