投稿者 : 百合 村上、投稿日 2019 年 7月16日

豊かな小国ルクセンブルク! 歴史と美食あふれる都市を1日観光

ルクセンブルクは神奈川県とあまり変わらない面積の小国。首都ルクセンブルクシティの旧市街は世界遺産に登録され、魅力とグルメスポットがぎっしり詰まっています。

そんなルクセンブルクのおすすめ1日観光コースをご紹介。とびっきりおいしいチョコレートのお土産もお忘れなく!

ルクセンブルクの魅力って? アクセス方法は?

ルクセンブルクシティ

フランスとベルギー、ドイツに囲まれている小国ルクセンブルク。1人あたり名目GDPでは長年にわたって世界第1位であるほど富裕な国です。最近ではEU機関が積極的に誘致され、ヨーロッパの中心地の1つとしてますます存在感を増しています。

首都であるルクセンブルクシティは、コンパクトながらも伝統的な街並みや自然が色濃く残り、いかにもヨーロッパらしい美しさに満ちた街。美食の街としても名を馳せ、チョコレートの名店オーバーワイスやナミュールを擁する他、ミシュラン星付きのレストランも多数。それでいて、外国人観光客数がまださほど多くないためにのんびりとした居心地の良さがあり、治安も良いのでリラックスして過ごせます。

パリからルクセンブルクシティへは高速列車TGVで2時間強、ブリュッセルからは列車で約3時間。ロンドンやベルリン、ウィーンなど、他の多くのヨーロッパ主要都市からもフライトで1~2時間でアクセスできる素晴らしい立地を誇ります。「ヨーロッパ内でもう1都市回りたい」そんな方におすすめです。

ルクセンブルクの必見スポットとグルメを楽しむ1日コース

ルクセンブルクシティのおすすめ1日観光コースをご紹介します。この国でしか買えない、とっておきのお土産も!

朝10時:ルクセンブルク駅から出発!

ルクセンブルク駅

ルクセンブルク駅は1859年に開業し、数年前に改良工事が完了したばかり。堂々たる時計塔を備えており絵になる美しさです。ここからルクセンブルクシティ中心部へは徒歩15分ほどで移動できます。

10時20分~11時10分:ルクセンブルク発祥の地! 世界遺産であるボックの砲台を見学

世界遺産であるボックの砲台を見学

ルクセンブルクの歴史は、963年にアルデンヌ家のジーゲフロイト伯爵がこの地に城砦を築いたことに始まります。1443年にはブルゴーニュ公国の侵攻を受けて陥落。その後、この地は改築を重ねて世界屈指の堅牢な砲床となり、「北方のジブラルタル」と称されるほどでした。

ボックの砲台(Bock Casemates)

1867年に永世中立国となり、城砦のほとんどの部分が取り壊されましたが、今でも地下トンネルの部分が残っていて内部が見学できます。どうぞ、往時の威容を想像しながら歩いてみてください。なお、地面がかなり凸凹しているため靴は穿きなれたスニーカーなどをおすすめします。

ボックの砲台(Bock Casemates)
公式サイト(英語):https://www.visitluxembourg.com/en/place/castle/bock-casemates-luxembourg
休業日:11月上旬~2月末
営業時間:3月と10月~11月上旬10:00~17:30、4月~9月10:00~20:30
入場料:7ユーロ(ルクセンブルクカード利用で無料)
電話番号:+352 22 28 09
住所:Montée de Clausen, L-1343 Luxembourg City

11時30分~12時:ノイミュンスター修道院文化会館で美景に浸る

ノイミュンスター修道院文化会館で美景に浸る

この建物は1606年に「新しい修道院」を意味する「ノイミュンスター」という名称で建てられました。その後に改修されたり、警察署や牢獄として使われたり、第二次世界大戦中にはナチスによって政治的な抵抗者の収容所として使用されたりと多彩な歴史をもちます。

ノイミュンスター修道院文化会館(Centre Culturel de Rencontre "Neimënster")

2004年に大掛かりな改修工事を経て文化会館としてオープン。コンサートや展覧会などのイベントが催されています。ぜひ足を延ばしてほしいのが、この文化会館の裏手に広がるエリア。美しい風景写真が撮れる好スポットです。

ノイミュンスター修道院文化会館(Centre Culturel de Rencontre “Neimënster”)
公式サイト(英語):https://www.visitluxembourg.com/en/place/concert/centre-culturel-de-rencontre-abbaye-de-neum-nster-ccrn
休業日:なし
営業時間:月曜~金曜8:00~19:00、土曜・日曜10:00~18:00(受付)
入館料:文化イベントにより異なる。展示の多くは入場無料
電話番号:+352 26 20 52 1
住所:28, rue Münster L-2160 Luxembourg City

12時20分~13時半:オーバーワイスでランチ&ケーキ。絶品のチョコレートもお土産に購入!

ブイヤベース

チョコマニアの間では、ベルギーやフランスの有名ショコラティエにも負けないほど高い評価を誇るオーバーワイス。ルクセンブルクシティ店には居心地の良いレストランがあり、おいしいランチ(2種類の日替わりメニュー)もいただけます。この日のメニューはブイヤベース。魚介のだしが濃厚ながらも上品で洗練されたおいしさです。

クー・ドゥ・クール(Coup de Coeur

食後はチョコレートとラズベリーを使ったケーキ、クー・ドゥ・クール(Coup de Coeur)がイチオシ!「一目惚れ」というその名にふさわしく、いつまでも忘れがたい味になること請け合いです。

クー・ドゥ・クール(Coup de Coeur

ショップではお土産用のチョコレートもご購入ください。イースターやクリスマスなど、期間限定商品もどうぞお見逃しなく!

ワイス・ルクセンブルクシティ・センター店(Oberweis: Luxembourg City Centre)
公式サイト(英語):https://www.oberweis.lu/en/maison-oberweis/our-5-stores/luxembourg-city-centre
休業日:日曜
営業時間:月曜~金曜7:30~18:30、土曜8:00~19:00
料金:ランチ14.50ユーロ、クー・ドゥ・クール4.60ユーロ
電話番号:+352 47 07 03
住所:16, Grand-Rue Luxembourg

13時40分~14時半:ルクセンブルク市立歴史博物館でこの国の歴史を学ぶ

クー・ドゥ・クール(Coup de Coeur

オーバーワイスから歩いてすぐのところにある博物館で、のんびり腹ごなしをしながら、まだ日本ではあまり知られていないこの国の歴史について勉強しましょう。国の成り立ちを学べるのはもちろん、今日、EUの中で大きな存在感をもつルクセンブルクの姿も見えてきます。

ルクセンブルク市立歴史博物館(Lëtzebuerg City Museum)
公式サイト(英語):https://citymuseum.lu/en/
休業日:月曜
営業時間:火曜・水曜・金曜~日曜10:00~18:00、木曜10:00~20:00
入館料:5ユーロ(木曜18時~20時は無料)(ルクセンブルクカード利用で無料)
電話番号:+352 4796 4500
住所:14, rue du Saint-Esprit L-1475 Luxembourg

14時40分~15時:壮麗なるノートルダム大聖堂へ

壮麗なるノートルダム大聖堂へ

この大聖堂は17世紀初頭にイエズス会によって建てられました。北門はルネッサンス様式とバロック様式を融合させたもの。入り口のところに並ぶ2頭のライオン像も必見。ルクセンブルク生まれの20世紀の芸術家、オーギュスト・トレモンが手掛けたものです。

壮麗なるノートルダム大聖堂へ

美しいステンドグラスは19世紀と20世紀に作られたもの。静謐な空間で、しばし時を忘れましょう。

ノートルダム大聖堂 (Cathédrale Notre-Dame)
公式サイト(英語):https://www.visitluxembourg.com/en/place/misc/cathedrale-notre-dame
休館日:なし
営業時間:10:00~12:00、14:00~15:30
入館料:無料
電話番号:+352 22 29 70 1
住所:Rue Notre-Dame L-2240 Luxembourg City

15時40分~16時:街の象徴であるアドルフ橋をパノラマ撮影

街の象徴であるアドルフ橋をパノラマ撮影

ノートルダム大聖堂前の大きな道路を渡ったところにある広い駐車場は、地元っ子が教えてくれた最高の撮影スポット! ルクセンブルクシティを象徴するアドルフ橋の姿もしっかりと捉えることができるのでおすすめです。

16時半~17時:ビレロイ&ボッホのアウトレットでショッピング

ビレロイ&ボッホのアウトレットでショッピング

さて、そろそろお買い物タイム! 食器好きの人にはたまらない、お得なビレロイ&ボッホのファクトリーショップを訪れましょう。ビレロイ&ボッホはロイヤルコペンハーゲンやマイセンと肩を並べる世界最大の陶磁器メーカーで、ハプスブルク家の王室御用達でもありました。本社はドイツですが、ルクセンブルクに工場があるのです。市内中心部からは21番バスで10分ほど。「Rollingergrund, Villeroy & Boch」で下車します。

半額以下のお得な商品はショップに入ってすぐのエリアに集められています。10~20ユーロ(1,200円~2,400円)程度で「こんなシリーズ、見たことないかも?」というレアなデザインの品にも出会えるチャンス。一方、奥の方にはほとんど瑕疵がわからないような美しい食器の数々も。お皿や置物など、気に入ったものをお土産にしてみては?

ビレロイ&ボッホ・ファクトリーショップ(Villeroy & Boch Magasin d’Usine)
公式サイト(フランス語):https://www.villeroy-boch.lu/fr
休業日:日曜
営業時間:月曜~土曜10:00~18:00
電話番号:+352 46 82 12 78
住所:330 rue du Rollingergrund 2441 Luxembourg

17時半~18時:ルクセンブルク・ハウスでこの国の名産品をまとめてGET

ルクセンブルク・ハウスでこの国の名産品をまとめてGET

21番バスで市内中心部に戻って、ルクセンブルク産のものだけを集めたコンセプトショップへ。明るくて綺麗な店内には、名産のマスタードや蜂蜜、ジンなどのアルコール類、エコバッグ、ペンなど、お土産にぴったりのものがいっぱい! 店員も親切でフレンドリー。ルクセンブルクらしいとっておきの品をぜひご購入ください。

ルクセンブルク・ハウス(Luxembourg House)
公式サイト(英語):https://www.luxembourghouse.lu/en/
休業日:月曜日
営業時間:10:00(土曜9:00)~18:30
電話番号:+352 26 26 26 27
住所:2 rue de l’eau L-1449 Luxembourg

18時05分~19時:ディナーには心あたたまるご当地スープを賞味

ア・ラ・スープ中央店(A la Soupe Centre)

充実した1日をルクセンブルクの名物料理で締めくくりましょう。地元っ子にも絶大なる人気を誇るア・ラ・スープへ向かいます。看板代わりの大きなスプーンが目印。

ア・ラ・スープ中央店(A la Soupe Centre)

さまざまな種類のスープがありますが、アツアツのスープ・ルクセンブルジョワズ(Soupe Luxembourgeoise)を召し上がれ。ソーセージとさやいんげん、じゃがいも、玉ねぎの入った具沢山スープはホッとするおいしさ。単品でも十分なボリュームですが、ラップサンドイッチなどとお得なセットメニューとして注文することもできます。

ア・ラ・スープ中央店(A la Soupe Centre)
公式サイト(フランス語):https://alasoupe.net/
休業日:日曜日
営業時間:月曜~金曜10:30~19:00、土曜10:00~18:00
料金:お好きなスープとサンドイッチ(またはデザートやドリンク)のセット8.90ユーロ
電話番号:+352 26 20 20 47
住所:9, rue Chimay L-1333 Luxembourg

19時半:ルクセンブルク駅に帰着

お疲れさまでした! たくさんのお土産品と思い出を胸に他都市へ向かうか、この宝石のような美しい街にご一泊ください。

必見! お得なルクセンブルクカードと2020年3月からの公共交通機関無料化

ルクセンブルクカード

今回ご紹介したルクセンブルクシティに限らず、ルクセンブルク国内で2日以上滞在する方におすすめなのが、「ルクセンブルクカード」。1日滞在でも博物館をたくさん見学する方なら元が取れますよ! このカードを持つと、国内60以上のミュージアムや観光スポットが入場無料になる上、国内交通もすべて無料に。ルクセンブルクシティ内のバスはもちろん、国内の鉄道も2等に限りますが乗り放題。「どうやって切符を買ったらいいのかな」と迷うことがなく、カードを見せるだけで気軽に利用できるのが嬉しいですよね。

購入方法は以下の日本語ページから「詳細・ご購入はこちら」のリンクを使って英語ページへ。アプリをダウンロードしてバーチャルカードを購入できる他、紙のカードを日本の住所に郵送してもらうことも、ツーリストオフィスや一部のホテル、博物館で購入することもできます。ルクセンブルクシティに着いてから購入する場合、シティホテルが駅から近くてアクセスしやすいでしょう。

ルクセンブルクカード:
1日券13ユーロ、2日券20ユーロ、3日券28ユーロ

ルクセンブルクカードページ(詳細は英文):
http://www.visitluxembourg.jpn.com/jp/travelguide/luxembourg-card

シティホテル:
https://www.expedia.co.jp/Luxembourg-City-Hotels-City-Hotel.h54214.Hotel-Information?chkin=2019/5/28&chkout=2019/5/29&rm1=a2&paandi=true

ちなみにルクセンブルク市内のバスは土曜日は無料。また、なんと2020年3月1日からルクセンブルクでは公共交通機関が全面的に無料化される予定! 国内の列車、バス、トラムがすべて無料になるというから驚きです。「他のヨーロッパ国とはちょっと違う」我が道を行くルクセンブルクらしさがここにも表れているように感じます。

いかがでしたでしょうか? フランスやイタリアなどの大国とはまた雰囲気の異なるルクセンブルク。人々もピュアなおもてなしの心であたたかく接してくれます。次のヨーロッパ旅行の候補にぜひ検討してみてくださいね!

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