投稿者 : エクスペディア 編集部、投稿日 2015 年 6月24日

神秘の遺跡から産業革命まで!? イギリスのバラエティに富んだ世界遺産

歴史と伝統の国、イギリス。正式には「グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国」といい、4つの連合王国であるイギリスは、日本以外の国では「U.K.」と呼ばれています。各地に点在している世界遺産の中でも、歴史的、文化的に貴重なものを選りすぐってご紹介します。

ロンドンを旅の拠点にしよう!ロンドン塔、ウエストミンスター宮殿、グリニッジ、キュー王立植物園

ロンドン塔

ロンドン塔

テムズ川岸辺に建ち、数々の悲劇の舞台となった「ロンドン塔」。11世紀に現在のイギリス王室を開いたウィリアム1世によってに築かれたホワイトタワーをはじめ、のちに二重の城壁と塔、館が増築され現在の複雑な姿になりました。監獄として使われるようになってからは、王宮として輝いていた時代から一変し、幽閉や尋問、処刑の残酷な歴史を刻んでいきました。イギリス王室の祭具や王冠、世界最大級のダイヤモンド等の「クラウン・ジュエルズ」が展示されており、観光のハイライトになっています。

グリニッジ

テムズ川の河港として発展した都市、「グリニッジ」。グリニッジ天文台のある街として知られ、世界の経度および時刻の基準を担っていました。かつて科学や天文学を主導する場所であったこの地では、歴史的建造物群が世界遺産に登録されています。

ウエストミンスター宮殿

ウエストミンスター宮殿

英国王室の伝統の象徴、「ウエストミンスター宮殿」。テムズ川に面して274メートルの長さで立っている壮麗なネオ・ゴシック様式の宮殿は、現在は英国国会議事堂として使用されており、併設する時計台「ビック・ベン」と共にロンドンを代表する景色として知られています。

キュー王立植物園

宮殿併設の庭園として始まった、「キュー王立植物園」。その広さは120ヘクタールもあり、1日では回りきれないほどです。創立以来世界各地から珍しい植物が集められ、現在は4万種以上が栽培されています。園内には世界最大の温室、人造湖、美しく精巧にデザインされた6つの伝統的なガーデン等があり、季節ごとにその表情を変えています。

ビートルズだけじゃない!? 大英帝国を支えた海商都市、リヴァプール

リヴァプール

リヴァプール

ビートルズ生誕の街として多くのロックファンが訪れる北部の「リヴァプール(リバプール)」。18世紀から19世紀にかけて国際的な貿易拠点として発展し、大英帝国の絶頂期をささえました。アフリカ原住民と西インド諸島の農産物を取引する大西洋三角貿易を盛んに行い、奴隷貿易の拠点となり莫大な富を得ました。商業施設や建造物が多く残る街並みは、イギリスに富をもたらした光と影を象徴しています。

荘厳なイギリスの宗教文化に圧倒!ダラム城、ダラム大聖堂、カンタベリー大聖堂

ダラム城

ダラム城

イングランド北東部に位置するダラム州の古い遺産に囲まれた街、ダラム。ウェア川のほとりに立つ「ダラム大聖堂」と隣接する「ダラム城」が世界遺産に登録されています。巨大な大聖堂は中世にイングランドで確立されたノルマン様式建築の最高傑作といわれ、イングランドの強さ誇示するものでした。大聖堂では映画「ハリー・ポッター」の撮影も行われました。

カンタベリー大聖堂

イギリス南東部の街カンタベリーは、6世紀末にイギリスに初めてキリスト教が伝わった巡礼地でとして栄えました。その中心である「カンタベリー大聖堂」は現在、イギリス国教会の総本山です。荘厳な大聖堂はイギリス最初のゴシック建築で、傑作と言われています。

神秘の遺跡に巨人伝説!? ストーンヘンジとジャイアンツコーズウェー

ストーンヘンジ

ストーンヘンジ

広大な草原に静かに佇む古代遺跡、「ストーンヘンジ」。約5000年前に建てられたと言われる巨石のモニュメントは、世界的にあまりにも有名ながらその真実は未だに解明されていません。最大50トンもある石を使った建造技術、だれが何を目的に建てたのでしょう。近年の発掘調査により地中から人骨が発見されてから、埋葬場所であり、宗教儀式に用いられた神殿ではないかという説が有力と言われていますが、ストーンヘンジは沈黙を守り続けています。

ジャイアンツコーズウェー

大自然が広がるアイルランド島の北端の海岸に、全長8キロにわたって続く石柱群、「ジャイアンツコーズウェー」。断崖にびっしりと立ち並ぶ、高さ10メートルの六角形の石柱はその精巧さから巨人の創造物といわれ、コーズウェーに巨人伝説を生み出しました。その特異な風景の真実は、6000万年前の大規模な火山活動による自然現象だとか。地球誕生の不思議と、ロマンを感じずにはいられません。

イギリスといえば産業革命!労働者の理想都市、ソルテアとニューラナーク

ソルテア

産業革命時にイギリスの実業家タイタス・ソルトによって作られた工場と労働者のための産業村落、「ソルテア」。街の名前はソルト氏の(Salt)と、村を流れるエア川(Aire)を組みあわせたもので、その完成度の高さからビクトリア時代の都市計画のモデルとなりました。深刻な大気汚染や蔓延する伝染病から労働者を守る為、また工場の生産性を上げるために、理想的な街を築きあげたのです。

ニューラナーク

スコットランド様式の建造物が残る産業集落はスコットランド「ニューラナーク」にあります。19世紀初頭、イギリスの社会主義者ロバート・オーエンは、産業革命後の劣悪だった労働環境を批判します。紡績工場を買収しこの地に人道主義的な工場経営を実現させ、労働者の「理想郷」を作ろうと努めました。工場群や住宅、教育施設などがそのまま残されています。

独自の王国文化が息づく、エディンバラ

エディンバラ

エディンバラ

スコットランドの首都で、街全体が世界遺産である「エディンバラ」。かつて独立王国だったことから、独自の文化と歴史を受け継いでいます。中世の要塞が立ち並ぶ旧市街と、18世紀後半にヨーロッパの都市計画の傑作と称された新市街は、対照的ながらユニークな調和を保っています。

 

イギリスの世界遺産一覧

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イギリスで人気の世界遺産

  1. ロンドン塔
  2. ウエストミンスター宮殿
  3. グリニッジ
  4. キュー王立植物園
  5. リヴァプール 
  6. ストーンヘンジ
  7. ダラム城
  8. カンタベリー大聖堂
  9. ソルテア
  10. エディンバラ
  11. ニューラナーク

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  • ブレナム宮殿
  • オークニー諸島
  • ヘンダーソン島
  • バミューダ島
  • セントキルダ
  • ジュラシックコースト
  • アイアンブリッジ峡谷
  • バース市街
  • ゴフ島
  • ポントカサステ水路橋
  • コーンウォールと西デヴォンの鉱山景観
  • グウィネズのエドワード1世の城群と市壁
  • ダーウェント峡谷
  • ファウンティンズ修道院遺跡
  • ブレナヴォン
  • ジャイアンツコーズウェー

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