水の都バンコクならではのお楽しみ! ディナークルーズで夕べを過ごす
東洋のベニスともいわれるバンコクに行ったら、一度は体験したいのがチャオプラヤー川でのディナークルーズ。タイ料理に舌鼓を打ちながら、美しいバンコクの夜景を満喫する体験は、忘れられない旅の一コマになります。ディナークルーズの魅力や種類について紹介しましょう。
ディナークルーズって何?
バンコクのシンボルでもあるチャオプラヤー川には、夜ともなればたくさんのディナークルーズが行き交っています。さて、このディナークルーズとは何なのでしょうか?
ディナークルーズとはその名の通り、夜、ディナーと夜景を洋上で楽しむクルーズのこと。世界中からバンコクを訪れる観光客が楽しみにしているアクティビティの一つです。
チャオプラヤー川のほとりに立つ、高層ビルや巨大ショッピングモールを洋上から一望する体験は格別です。アイコンサイアムなど新しく誕生した商業施設は、船から見られることを意識してイルミネーションで美しく飾りつけています。ぜひ目に焼き付けてください。
こんなディナークルーズ、あんなディナークルーズ
ディナクルーズにはさまざまな種類があり、船の形やイルミネーションもそれぞれに違います。主にどういった種類があるのか、以下にまとめてみました。
1. ディナーに加えてライブ演奏やショーが楽しめるクルーズ
2. バンコクの有名レストランが主催するレストランクルーズ
3. 5つ星ホテルが運行するラグジュアリーなクルーズ
1の代表格が、チャオプラヤプリンセス号やホワイトオーキット号のクルーズ。食事はビュッフェ形式で、タイ料理が中心です。
価格は時期によっても異なりますが、おおむね1人1000バーツ〜(約3600円)とリーズナブル。定員も300人〜400人と多く、和気あいあいと楽しめる庶民的な雰囲気と価格が魅力です。
2は、スパニンガーやバーンカニタといった人気レストラン主催のクルーズ。レストランの味をクラシックな船に揺られながら洋上で楽しめるのが特徴です。価格は1人1200バーツ(約4300円)〜。
3は、バンヤンツリーやシャングリラホテルのディナクルーズが有名です。クルーズ船のデザインもクラシックで、定員も少なく設定されているため、カップルにはぴったりでしょう。落ち着いてディナーを味わい、夜景を楽しむことができるクルーズです。価格は1人2500バーツ(約8900円)〜。
1→2→3の順に高級化すると考えるとわかりやすいでしょう。乗船時間はだいたいどのクルーズも2時間〜2時間半。乗っているとあっという間に楽しい時間が過ぎていきます。
予約はどこから?乗船場所はどこ?
ディナークルーズで検索すると、さまざまな現地ツアー会社のサイトがヒットします。会社によって扱っているディナークルーズが違うので、比較するのもいいでしょう。
ホテルでの送迎を依頼できるプランもあるので、帰りの足が気になるという方はホテル送迎プランを申し込みましょう。
船の乗船場所は主に2箇所です。
●リバーシティバンコク
大半のクルーズ船はチャオプラヤー川が一望できるショッピングモール・リバーシティバンコクからの乗船になります。
行き方は以下の3つ。
1.BTSサパーンタクシン駅からタクシー
2.サトーン船着き場からボート
3.BTSサパーンタクシン駅から徒歩
1は便利な方法ですが、リバーシティへと至る道は渋滞がつきものなので、時間的な余裕をもっていくことをお勧めします。
2は、BTSサパーンタクシン駅を降りてサトーン船着き場に向かい、そこからオレンジ色の旗が目印のチャオプラヤエクスプレスに乗船し、シープラヤー船着き場で降りましょう。オーキッドロイヤルシェラトンホテルの隣りにあるのがリバーシティバンコクです。乗船時間は約5分。
3は乾季のバンコクならおすすめの行き方です。のんびり30分ほど歩くとリバーシティに到着します。お散歩好きな人はこの方法でリバーシティに向かってみては。
なお、リバーシティバンコクはアートとアンティークを特徴とする商業施設。アート作品を陳列したギャラリーやショップが並んでいるので、早く到着したらぜひタイを代表するアート作品で目の保養をしてみてはいかが? カフェやレストランもあります。
●アジアティーク・ザ・リバーフロント
一部の船は、夕方からオープンするマーケット、アジアティーク・ザ・リバーフロントの船着き場から出発します。サトーン乗船場からアジアティーク行きの専用ボートに乗り(無料)、アジアティーク乗船場まで行きましょう。
ディナークルーズのドレスコードは?
ディナークルーズでは、ディナーを食べながら船でチャオプラヤー川を回ります。はたしてドレスコードはあるのでしょうか?
ディナークルーズのドレスコードは「スマートカジュアル」。これはほとんどのクルーズに共通しています。少しキレイめのカジュアルを指していますが、実際はTシャツ、短パン姿の乗客もいないではありません。各自の判断でスマートカジュアルで決めて乗船しましょう。
体験してみた! ニューハーフショー付きディナークルーズ
さまざまなディナークルーズがある中で、ディナーとキャバレーショーの両方を楽しめるディナークルーズは外国人観光客に人気が高いクルーズです。
今回、私が乗船したのはホワイトオーキッドディナークルーズ。ビュッフェにニューハーフショーが付いたクルーズです。料金は1人950バーツでした(約3420円)。
乗船時間は午後8時。リバーシティの乗船場では、「ホワイトオーキッド」と英語で書かれた派手なボードを掲げるスタッフがいます。その方向に進んで、順番に乗船しましょう。
わからないことがあれば、近くのスタッフに日本語は通じませんので、英語で質問してみてください。親切に案内してくれます。
乗船したら自分の席に向います。チケットにテーブル席が記されているので、スタッフに見せると該当の席まで案内してくれます。
席には、ウエルカムカクテルとミネラルウォーターがセットされています。ほかに飲みたいドリンクがあれば、注文しましょう(別料金)。ビール、ワイン、ウイスキー、ソフトドリンクなど各種揃っています。
ちなみに予約の時点で席は選べませんが、食事を取り終わるとほとんどの客がアッパーデッキーなど他のフロアに移動するので、特に席を気にすることもないと思います。
食事はタイ料理で構成されたビュッフェスタイル。乗客が席につくとアナウンスが入り、「食事をどうぞ」と告げます。すると、一斉に乗客たちは食事を取りに席を立ち、たちまち長い列が!
でも心配はいりません。待っているとすぐに順番が回ってきます。また、料理が切れそうになると、すぐに新しく調理した料理が届くので、食事にありつけなくなるということはありません。
30分ほどで食事を食べ終わったら、あとは自由に船内を移動してみてください。このホワイトオーキッド号では、1階、2階、アッパーデッキのそれぞれで異なるライブ演奏を楽しめました。
1階では、ニューハーフによるショータイムが
2階ではろうろうと歌い上げる歌手の、アッパーデッキはダンサブルな音楽と歌が流れ、乗客もいっしょになって踊って楽しむライブ演奏が繰り広げられていました。
チャオプラヤー川を彩る夜景の撮影もお忘れなく。
ワット・アルン、王宮、ラマ8世橋の美しい光景は印象に残りました。
そして、2018年11月にオープンした巨大ショッピングモール、アイコンサイアムの圧巻のイルミネーションには誰もが息を呑むに違いありません。
それほどまでにゴージャスでラグジュアリーな光景でした。
そろそろクルーズも終わりに近づくと、アッパーデッキにはニューハーフの人が勢揃いして、乗客との撮影タイムも設けられました。
リバーシティバンコクに戻ってきたのは午後10時。体験して感じたのが、最後の最後までスタッフやニューハーフ、歌手たちが乗客を飽きさせることなく楽しませようと場を盛り上げてくれたこと。そのエンタメ精神には頭が下がりました。
バンコクの思い出にぜひ一度ディナークルーズに乗船されることをおすすめします。
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