死の谷・デスバレーはここが驚異的!見逃せない絶景ポイント
デスバレー=死の谷とはあまりにも強烈な名前ですが、実際に訪れて見ると、その過酷な環境に驚きます。
バッドウォーターと呼ばれる場所は、北米で最も低い海抜-86メートル。夏場は50℃を超える灼熱に晒されることもありますが、ひとたび雨が降ると全ての水が流れ込んでくるため大洪水を引き起こすという極端な場所です。南北に長く、東西は広いところで25km、南北は200km。面積は長野県より少し大きく、アラスカを除くとアメリカで一番大きな国立公園です。全てが想定以上のダイナミック。
今回は、そんなデスバレーの見どころをご紹介します。
北米最低地点。海抜-85.5mの世界 “バッドウォーター”
デスバレーの中心部、ファーニスクリークからクルマで30分。色彩のない荒涼とした風景の中をドライブすると、アメリカの最低地点に到着します。
当たりは一面白い平原。これは結晶化した塩です。美しい文様を描きながら、果てしなく広がっています。
好きなところまで歩いて行けますが、雨の後はぬかるみが多いので気をつけて。海抜マイナス85.5メートルの向こうには3,000メートル級の山々が連なっています。本当に極端な世界です。
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[one_half_last]岩の壁の上の方にある印は海抜0mを示しています。私たちが歩いているのは、海水面よりこんなに下。[/one_half_last]
標高1669mからデスバレーの絶景を一望。ダンテスビュー
ファーニスクリークから約50㎞。標高1669mにある展望台、ダンテスビューは園内きっての景勝地。
眼下に広がる平原は、さきほど紹介した海抜-85.5メートルのバッドウォーター。向かいが標高3368メートル、園内最高峰を誇るテレスコープピークです。山の頂上にはまだ雪が残っています。
圧倒的な景色が広がります。オタマジャクシみたいな水たまり(といってもかなりの大きさですが)を発見。
低地では半袖でも過ごせる気温なのに、ここの気温は5度。風が強く、ダウンジャケットを着ていても寒いくらいです。
夕陽に輝く黄金のうねり サブリスキーポイント
ダンテスビューからファーニスクリークへ向かう途中に現れる白い岩山の連なり。
湖底に沈殿した泥が300~500万年前の地震や浸食によって、このように形作られていったと言われています。
岩の頭の黒い部分は、火山の噴火により溶岩の流れた跡だと考えられています。
特に夕暮れ時は岩山が黄金に輝き、言葉を失う美しさ。自然の造形美に感嘆の声を上げずにはいられません。ぜひ、岩の間に作られたトレッキングルートを歩いてみましょう。
刻一刻と砂紋を変える砂丘
一軒のホテルとジェネラルストア、ガソリンスタンドのあるストーブパイプウェルズのすぐ側にある砂丘。
辺りの荒野から一転、ここだけはキメの細かな砂が堆積していて不思議です。風でみるみる姿を変えていく様子は見飽きません。
冬の間だけ出現する池 ソルトクリーク
ファーニスクリークから約25km。ここに冬の間だけ姿を現す池、ソルトクリークがあります。ここの水温は38~40℃、なんと塩分濃度は海水の約5倍。しかしそんな過酷な環境の中にも、ソルトクリークパップフィッシュという魚が棲んでいます。
湿原は1周800mほどの木道が整備されていて散策することができます。
今は干上がっている岩山の水路ですが、ひとたび雨が降ると大量の水が押し寄せてきます。
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かつての鉱坑跡、ハーモニーボラックス
ファーニスクリークの北にあるホウ酸ナトリウムの採掘跡。不毛に見える大地から、少しでも有用な鉱物を得ようとした、かつての人々の努力を垣間見ることができます。
しかし、実際は夏の気温が高すぎてうまく採掘できなかったため5年程度で閉鎖になったそう。
ゴールドラッシュの栄華も夢の跡 ゴーストタウン“ライオライト”
最後に紹介するのは、ゴーストタウン、ライオライト。正確にはデスバレー国立公園の外になり、北東部の町ビーティーへ向かう途中にあるのですが、デスバレーには国立公園のゲートがないし、周辺の光景は相変わらず荒野なのでデスバレーと合わせて行く人が多いところです。
ライオライトは、かつてはゴールドラッシュで沸いた町。最盛期の1900年代初頭には1万人以上が暮らしており、銀行や小学校、シアターやカジノなどがありました。しかし、1920年には数十人にまで減少、現在は無人の廃墟となっています。周辺にはいくつかゴーストタウンがありますが、ライオライトが一番保存状態が良いようです。朽ちた建物が100年前の栄華の時代を今に伝えます。
いかがでしょうか。死の谷という意味を持つデスバレーですが、そこは死の世界ではなく、過酷な環境で生きる生命の姿や、工夫を凝らして生きようとする人々の努力の跡があります。そして圧倒的な光景に人生観を揺るがされるかもしれません。ラスベガスから1泊2日のドライブで楽しめるので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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