サンフランシスコの治安は大丈夫?旅行を楽しむために注意しておきたい3つのポイント
サンフランシスコはロサンゼルスやニューヨークなどの他のアメリカの大都市と比べると、都市面積が小さいため、歩いて回れる観光地が沢山あります。また、全米でも非常に物価が高い都市なため一般的に治安は良いほうです。
しかし、楽しく安全で思い出に残る旅行にするために、海外旅行へ出発する前に旅行先の治安情報を学んでおきましょう。夕方から夜にかけて避けるべき地域や、旅行をする上でいくつか注意すべき点もあります。今回は、サンフランシスコへの旅行を控えている方に少しでも「安心感」を与えられるように、アメリカ在住10年、サンフランシスコに6年住んでいたライターの目から見た、サンフランシスコの治安事情と注意点をリポートします。
1.ホームレスに注意しよう
ホームレス事情
ここ10年間の間に、サンフランシスコとロサンゼルス以外にニューヨーク、ラスベガス、シカゴなどの大都市からカンザス州やノースカロライナ州などの田舎街まで大小様々な都市を訪れたことがありますが、サンフランシスコは圧倒的に観光地に集まるホームレスの数が多いように思います。というのも、サンフランシスコ自体が極めて面積が狭い都市なため、観光地と一般のローカルが生活するエリアが共存しているので、「観光地にホームレスが多くいる」と感じるのかもしれません。
もちろん、ホームレスさんや貧困層の方がみんな危ないわけではありません。しかし、アメリカのホームレスの中にはかなりしつこく付いて来る人、ゴミ箱などを蹴り飛ばしたりする攻撃的な人や、一人で何かわめき散らしている人もいるのも事実なので、旅行中は注意が必要です。
話しかけられた際に何か答えてしまったり、笑顔を見せるだけでも付いて来ることがあります。特に日本人は緊張したり不愉快な思いをすると笑顔が出てしまう人種なため、英語が分からないフリをして、無視して通るのが一番安全です。
実際のエピソード
1)日本人の友達数人とユニオンスクエアのすぐ近くにあるBARTパウエル駅前のケーブルカー乗り場の辺りを歩いていた時のこと。あるホームレスのおじさんが、道端に設置された広告スタンド等に置いてある、無料のサンフランシスコの地図と割引券の冊子を手渡してきました。
「君たち、サンフランシスコに観光に来ているんだろう?これ、きっと役に立つからあげるよ。」
そう言われて手渡された冊子を受け取ると、誰でも無料でもらえるはずの冊子の代わりにお金を要求してきたのです。納得がいかなかった私達は、無視してそのまま歩き続けたのですが、5分ほどずっと追いかけてくるので、最終的には冊子を返して追い払いました。
2)次にご紹介するのは、友人に実際に起こったエピソード。親切に思って起こした行動が裏目に出てしまいました。サンフランシスコのあるスターバックス・コーヒーの入り口付近で物乞いをしていたホームレスのおじさんがいたので、お昼ご飯用に持っていたサンドイッチをあげたそうです。すると、「こんなもんいらん!」と渡したサンドイッチを投げ返されたそうです。
他にも、ポケットの小銭数枚をホームレスさんにあげたところ、「小銭じゃなくて紙幣をくれ!」とせがまれたという話もよく耳にします。ホームレスさんを見かけると助けてあげたくなる気持ちも分かります。しかし、アメリカのホームレスさんはどんな反応をするか予測が付かないので、黙って通り越すのが一番安全でしょう。
2.サンフランシスコの公共の交通機関を知っておこう
ベイエリアとサンフランシスコを繋ぐ地下鉄「BART」は、サラリーマンが通勤で利用するので旅行者が利用しても問題ありません。BARTは朝早くから通勤ラッシュが落ち着く夕方すぎまで、常に乗客の足が絶えない上に、ホームレスの方はあまり利用しません。ただし、夜20時あたりから段々乗客が減る上に、電車内や各駅に乗務員がほとんどいないので、夜遅くの乗車は控えるようにしましょう。
代わってサンフランシスコ市営鉄道(San Francisco Municipal Railway)が運営するライトレールのミュニ・メトロ(Muni Metro)とミュニ・バス(Muni Bus)を利用する際には、乗客の種類が少々変わるため、特に注意を払う必要があります。
車社会のアメリカでバスを利用する人というのは貧困層の方が多く、また、BARTと比べるとメトロやバスの運賃は安く、数時間の間であれば無料で他の路線に乗り換えることもできるため、ホームレスの方がサンフランシスコ内を移動するのに利用することもあります。旅行中に怖い思いをしない為にもこのような方々とバスのような閉じ込められた空間を共有するのは避けた方がよいでしょう。
3.特に気をつけるべき地域・場所を学ぼう
夜のファイナンシャル地区(Financial District)
ユニオンスクエアのすぐ北東に位置するフィナンシャル区は、オフィス街のため、朝から昼間は人出が多い地域ですが、オフィスが閉まり出す夕方17時頃になると周辺のカフェやコーヒーショップも閉店するため、だんだんと寂しくなります。
この地域は夏季・冬季に関係なく、会社員が帰宅した後の19時以降は、ひとけがなくなり静まり返ってしまう小通りも多いので、数通り(または数ブロック、徒歩10分以上)離れたレストランやバーへ行く際には、歩かずにタクシーを呼ぶようにしましょう。
BART シビックセンター・UNプラザ駅周辺(Civic Center/ UN Plaza Station )
サンフランシスコの観光名所の一つであり、市役所のある官庁エリアである「シビック・センター」の最寄駅である「BART シビックセンター・UNプラザ駅」。昼間は観光客や美術館や図書館を訪れるローカルで賑わう場所ですが、夕方17時~18時を過ぎると一気にガランとします。ホームレスが多く住み着いている大通り(マーケットストリート)に近いので、夜は近寄らないようにしましょう。
上記の情報を参考までに心のどこかに留めておき、旅行中は楽しく、そして安全なひと時をお過ごしください。
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