年に数回しか現れない百合ヶ浜と温かい人々に出会える与論島へ
奄美大島を旅行して知り合った方から「与論島という天国のような島がある」と聞き、さっそく画像検索。するとこの世のものとは思えない美しい風景ばかり。そのほとんどが「百合ヶ浜」という潮が引いた時に突如海の中から現れる浜の写真。あまりの美しい画像に感動した私は、「実物はもっと素晴らしいに違いない」と、与論島行きを決意。毎朝早朝に出る与論島経由那覇行きのフェリーに乗り込みました。
与論島への行き方
調べて分かったのは、最近インスタ映えでジワジワと人気が出ているそうで。あまり聞いたことがないので、行くまでのハードルが高いと思いきや、全くそんなことはありませんでした。
私は奄美から沖縄まで巡回しているフェリーで行きましたが、いくつか行き方があるのでご紹介します。
飛行機で行く場合
・鹿児島空港 ― 与論空港 約1時間15分(毎日運航)
・奄美空港 ― 与論空港 約45分
・奄美空港 ― 沖永良部空港 約45分 沖永良部空港~与論空港 約25分
※奄美空港からの便は、曜日によって沖永良部経由で運航しています。
フェリーで行く場合
・鹿児島から那覇を巡回 鹿児島 ― 与論島 約20時間
那覇 ― 与論島 約4時間40分
奄美大島 ― 与論島 約40分
詳細は下記の運航会社を確認してみてください。
マルエーフェリー
マリックスライン
この世のものとは思えない絶景「百合ヶ浜」
百合ヶ浜は天候に左右さるので、天気が良くないと現れません。到着当日、さらに次の日は残念ながら大雨で断念。翌々日やっと晴天です。
百合ヶ浜は潮が引いた時に、大金久海岸から2-30人用の船で行くのが一般的です。しかしそれでは必ず大勢の人と一緒になってしまいます。それでは誰もいない百合ヶ浜を見ることはできません。そこで私は、宿のオーナーに相談して、スピードボートで連れていってくれる方を紹介してもらいました。
この日の百合ヶ浜が出現する干潮時間は14:30。しかし出発時間を12:30に指定され、待っていると、「百合ヶ浜に行く前に他にも色々見せてやる」と島のおすすめスポットを寄り道しながら百合ヶ浜まで連れていってくれました。
この写真はウミガメを見つけ、スピードボードで追いかけているときの写真です。
他にもサンゴや魚の説明をしてもらいながらようやく百合ヶ浜に到着。
もちろん観光船はまだ到着していない時間なので、客は私のみ。
こんな嘘のような絶景を独り占めしてしまいました。
しばらく一人で黄昏ていると観光船が次から次へとやって来て浜は満員状態。
百合ヶ浜を独り占めするならスピードボート乗せてくれる人を見つけることを全力でオススメします。
百合ヶ浜
住所:鹿児島県大島郡与論町古里16−5
施設:シャワーなし、トイレなし
船乗り場から10分
百合が浜だけじゃない、ため息が出るほど美しい与論島のビーチ
こちらはウドノスビーチという与論島の繁華街「茶花」から歩いていけるビーチです。
立地的に考えて本来最も人が多く、ゴミなどが落ちていてもおかしくないのですが、そんな想像とはかけ離れた美しいビーチです。ここで気の向くままに遊んでそのまま一杯飲みに行けるなんて最高ですね。
ウドノスビーチ
住所:鹿児島県大島郡与論町茶花2352-3
施設:シャワーなし、トイレあり
繁華街「茶花」から徒歩8分
こちらはトゥマイビーチ(寺崎海岸)映画『メガネ』のロケ地ともなったビーチで、ゴツゴツとしたサンゴがあたりに広がっているのが特徴です。
サンゴに登ると高い位置から海を一望できるので、ほかのビーチとは違った海の見え方ができると思います。
トゥマイビーチ(寺崎海岸)
住所:鹿児島県大島郡与論町那間
施設:シャワーなし、トイレなし
続いて皆田海岸。
個人的にはここの海が与論島で一番綺麗なのではと感じました。透明感ある他の海とは違い、ここはまるで油絵のような鮮やかなエメラルドグリーンの海が広がっています。潮が引くと向かいの無人島に渡ることもできるようなので、探検してみるのも楽しそうですね。
皆田海岸
住所:鹿児島県大島郡与論町古里783
施設:シャワーなし、トイレなし
続いてメーラビビーチ。
ここはとにかくこじんまりしたビーチで、まさにプライベートビーチのようです。砂浜の色は他のビーチよりも白く、海野や空とのコントラストが素敵です。与論島で一番のんびりできるビーチといったらここかもしれません。
メーラビビーチ
住所:鹿児島県大島郡与論町那間茶 2947
施設:シャワーなし、トイレなし
そのほかにも数多くの海岸があり、そのどれもが息をのむほど美しいです。まだどのビーチのもそれぞれ特徴があるので、自分のお気に入りのビーチを探してみるのも面白いかもしれません。
与論島の優しさを感じた飲食店
与論島到着当日、翌日と雨がやまなかったので、与論島のグルメを楽しむことに。ロケーションがよく、与論島らしさがあふれるグルメスポットを見つけたのでご紹介します。
素晴らしい庭園でゆっくりとお茶を楽しめるYoron Seaside Garden
こちらは名前の通り、カフェではなくガーデンです。どういうことかと言うと、ここに住んでいる夫婦の旦那さんがとにかくガーデニングが好きで、毎日綺麗に芝を整えていたらお客さんがくるようになり、ついに入場料500円(お好きなドリンク込み)で一般解放するようになったのです。そう言う私もこちらのお店の存在は知らず、近くを歩いていたらあまりにも美しいお庭だったので、庭園かしらと思って中をのぞいてみたわけです。目の前には宮田海岸が広がりロケーションも最高です。各席にパラソルがあるので雨の日ものんびりすることができます。
ガーデンウェディングや、イギリス発祥のガーデンゲーム、クローケーやスキットルも楽しめるみたいで……晴れているとなお楽しいかと。
海と芝の色あざやかなコントラストを楽しみに行ってみてはいかがでしょうか。
Yoron Seaside Garden
住所:鹿児島県大島郡与論町古里2019
営業時間:10:00~17:30 不定休
ドリンクメニュー:コーヒーもしくは紅茶
URL:https://yoronseasidegarden.amebaownd.com/
Yoron Seaside Gardenを後にして、歩いていると偶然とてつもなく大きなカニに遭遇しました。
近くにいた島の人に聞くとヤシガニという蟹でこの島でも非常に珍しいそうです。大きさは成人男性の手のひらよりも大きく、挟む力はライオンをも凌ぐようです。こんな珍しいカニに出会えるのなら雨の日も悪くありませんね。
島で一番人気の居酒屋 ひょうきん
一人だったのでカウンターに座ると、左側には与論島にすむ陽気なお兄さんたちが2人。
すぐに存在に気がつかれ、東京から来たならたらふく飲ませてやるといい、「与論拳法をしよう」となにやら盛り上がり出します。け、拳法……居酒屋でそんなことはしたくないと恐る恐るそれが何なのか聞いてみると、どうやら拳法ではなく献奉と書くらしい。これは島の人が客人をもてなす儀式のようなもので、自己紹介をして焼酎を一気飲みのルーティンをひたすら繰り返すクレイジーな文化なのです。
しかしなんて良い文化なのでしょうか。島の文化の一つが島人と客人の飲みニケーションだなんて、お酒が好きな私からしたら天国のような場所です。
焼酎をたくさんいただくだけでなく、「せっかくだから島の美味しいものを食べな」と食べ物までたくさん頂いてしまいました。
それを見ていたカウンターに立つオーナーは「よし、じゃあ俺も」と今日海で取れたものすごく珍しい海藻「スーナ(ユミガタオゴノリ)」を特別に振舞ってくれました。
それを見ていた他の常連さんが、スーナがあることに大変驚いていたことから本当に珍しい海藻であることが分かりました。
それだけで止まらず、これも「食ってきな」と大きな獲れたてのスイジ貝まで出して頂きました。
スーナやスイジ貝だけでなく、その他の食材もオーナー自らが海に獲りに行くようで、どうりで新鮮で美味しいわけです。カウンターで盛り上げっていると、個室にいたお客からも声がかかり、結果いろんなテーブルで与論献奉の儀式を受けることに。
ひょうきん
住所:鹿児島県大島郡与論町茶花2297-1
営業時間:17:00-0:00
電話番号:0997-97-3557
結局開店から閉店までこのお店で飲み続け、帰ろうとするもそう簡単には帰れないのが与論島なのです。「島に一軒だけ2時まで開いている店があるから行くぞ」と島のお兄さんに「ジンガ」というBARに連れて行っていただきそこでも色々な方から与論献奉の儀式を受け、会ったばかりの人たちと2時まで飲み続けました。
与論島の人はとにかくよく飲む上、常に客人を大歓迎してくれます。雨で良い景色が見れないような日もきっと楽しい1日を過ごすことができるはずです。
ジンガ
住所:鹿児島県大島郡与論町茶花
営業時間:~26:00
電話番号:0997-97-2139
おもてなしの島 与論島
百合ヶ浜にスピードボートで連れて行ってくれたり、どのお店に行っても盛大に歓迎してくれたり、おもてなしが凄い島与論島。世界中の島や秘境を旅していますが、観光客が少ない理由が一切理解できないほど素晴らしい島であると自信を持って言えます。ぜひ美しい絶景と、島の人の温かさに癒されに与論島に行ってみてはいかがでしょうか。
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