台北から気軽に行ける「北投温泉」のおすすめ観光スポット
台湾と言えば美食、グルメを楽しみに来る人も多いのでは? 実は、台湾はグルメでだけでなく、世界有数の温泉スポットとしても知られています。フィリピン海プレートとユーラシアプレートが重なる地層の上にある台湾には100か所以上もの温泉があると言われており、古くからそれぞれの温泉の効能を生かした療養のために用いられてきました。現在も温泉地は旅行や休息を過ごすスポットとして台湾の人には欠かせない存在です。今回は台北市内でアクセスも便利な温泉街「北投温泉」のおすすめ観光スポットをご紹介します。
「北投温泉」はどんなところ?
北投温泉は源泉が複数あり、白硫黄泉、青硫黄泉、鉄硫黄泉の3種の泉質の温泉があるという大変めずらしい温泉地です。湯治場として知られる日本秋田県の玉川温泉同様に、世界的にもめずらしいラジウムを含む「北投石(ほくとうせき)」の産地としても知られています。
北投温泉が、台北の観光スポットとして人気を集める理由の1つは、台北中心部から地下鉄に乗って30分ほどで気軽に行けるというアクセスの良さ。北投温泉の最寄り駅「新北投駅」までは、MRT淡水信義線を利用し、北投駅で新北投駅の支線へ乗り換えができます。MRTだけで訪れることができ、台湾旅行初心者でも行きやすいのが嬉しいです。
北投温泉の日帰り温泉おすすめスポット3選
ローカル感たっぷりの公共温泉から、高級リゾートホテルまで、様々な入浴施設がある北投温泉。そんな中からおすすめ日帰り温泉をご紹介します。
北投露天溫泉浴池(ベイトウルーティェンウェンチェンツー)
Photo by:台北市政府 撮影:王能佑
北投温泉にある公共の温泉施設です。水着着用の公共の露天風呂施設もあり1人40元で利用できます。泉質は皮膚病、痛風、筋肉痛をやわらげる効果が期待できる青硫黄泉です。
毎1時間30分ごとに園内の清掃が行われ、その際は休憩時間となります。ラッシュガードや女性のショートパンツの着用、男性のサーフパンツ型の水着は利用不可で、水泳用の水着のみ利用可能となっているのでご注意ください。またタオルなどの持参も必要です。入口には利用方法や注意事項が日本語でも説明されているので、確認してから利用しましょう。
北投露天溫泉浴池(ベイトウルーティェンウェンチェンツー)
台北市北投區中山路6號
電話:(02) 2896 6939
入場料:大人 40元 (水着、タオルは持参してください)
子供、学生 20元(学生証、生年月日が分かる身分証の提示が必要です)
時間:5:30~7:30、8:00~10:00、10:30~13:00、13:30~16:00、16:30~19:00、19:30~22:00(各休憩時間には清掃が行われます)
MRT新北投駅から徒歩約10分
水美温泉会館(シュエメイウェンチェンホエグァン)
Photo by:水美温泉会館
MRT新北投駅からも近く、温泉街の中でもリーズナブルな料金で楽しむことができると評判の「水美温泉会館」。男女別の大浴場以外にも貸し切り個室風呂などもあります。泉質は、慢性皮膚病、関節炎、慢性婦人病などをやわらげる効果が期待できる白硫黄泉です。
家族でも利用できる貸し切り個室風呂は1時間あたり平日900元~、休日1,100元~(1室2名料金、3人目以降は追加料金必要)です。外国人観光客でも利用しやすい環境のホテルです。
Photo by:水美温泉会館
水美温泉会館(シュエメイウェンチェンホエグァン)
台北市北投區光明路224號
電話:(02) 2898-3838
大浴場入場料:平日 大人 650元、休日 大人 850元
(身長120㎝以下のお子様は大浴場の利用不可、身長120㎝以上のお子様は大人と同額)
時間: 9:00~23:00(金曜12:00~23:00)
MRT新北投駅から徒歩約5分
北投日勝生加賀屋(ベイトウジーセンセンジャーハーウー)
photoby:北投日勝生加賀屋
日本石川県能登にある高級温泉旅館「加賀屋」が北投温泉にオープンした温泉ホテルです。新北投の駅から徒歩5分という立地の良さ、細部まで行き届いたおもてなしでゆったりと北投温泉を楽しむことができます。
皮膚病、関節炎、慢性婦人病などをやわらげる効果が期待できる白硫黄泉の源泉かけ流し温泉です。大浴場の他にも貸し切り個室風呂もあり、入浴と食事やアフタヌーンティーがセットになったプランもあります。北投温泉で日本最高峰のおもてなしを満喫してみるのもよいですね。
Photo by:北投日勝生加賀屋
北投日勝生加賀屋(ベイトウジーセンセンジャーハーウー)
台北市北投區光明路236号號
電話:(02) 2891-1111
大浴場入場料: 大人 1500元
(4歳以上のお子様は大人と同額、12歳以下のお子様は保護者と一緒に利用が必要)
時間:6:00~24:00
MRT新北投駅から徒歩約5分
入浴ついでに立ち寄りたい北投温泉のおすすめ観光スポット
北投温泉街は温泉施設以外にも、様々な観光スポットがあります。温泉を楽しんだ後に楽しめる散策スポットをご紹介します。
地熱谷公園(ディーラーグーゴンユェン)
地熱谷公園は、最高約100度にも達する硫黄泉の源泉が湧き出している周辺を散策できる緑の多い公園です。ブルーグリーンの源泉池からは湯気が立ち込め、歩道から眺めるだけでも熱気が感じられるほどです。源泉なので入ることはできませんが、硫黄泉の湯気がすごく金属が腐食する可能性があるため、アクセサリーなどの扱いにはご注意ください。ラジウムを豊富に含むという青硫黄泉は、世界でも秋田県の玉川温泉と北投温泉のみで確認されているめずらしい温泉で、写真スポットとしても人気があります。
地熱谷公園
住所:台北市北投區中山路と溫泉路の間
開放時間:9:00~17:00
※月曜定休
台北市立圖書館北投分館(タイペイスーリートゥシューグァンベイトウフェングァン)
新北投駅から光明路沿いに進むと見えてくる木造の斬新なデザインの建物は「台北市立圖書館北投分館(台北市立北投図書館)」です。2012年にアメリカの「Flavorwire.com」が発表した「世界で最も美しい25の図書館」の一つにも選ばれたことのある注目のスポットです。印象的なデザインだけでなく、太陽光発電や雨水のリサイクルなどを取り入れたエコ設計の建物としても知られます。
区民のための図書館となっており、入館は自由ですが、館内は静かに見学しましょう。また、館内での写真撮影は館内のカウンターで事前申請が必要ですのでご注意ください。
臺北市立圖書館北投分館
住所:台北市北投區光明路251號
電話:02-2897‐7682
開放時間:日曜~月曜9:00~17:00、火曜~土曜9:00~17:00 (台湾の祝日休館)
新北投車站(シンベイトウツァーザン)
2017年にオープンした「新北投車站」は、日本統治時代にあった台湾鉄道淡水線の北投駅の駅舎を修復再建したものです。当時はここから淡水に向かう鉄道が走っていたそうです。木造の建物は、木組みで作られており釘を使用しておらず、屋根のオルクスと軒下の花の透かし彫りがこの駅舎の特徴となっています。館内では当時の歴史を伝える写真の展示があり、地元のお土産などを販売しています。MRT新北投駅のすぐ横の広場にあるのでぜひ立ち寄ってみてください。
新北投車站
住所:台北市北投區七星街1號(新北投駅出てすぐ横の階段を下ったあたり)
開放時間:10:00~18:00
※月曜休館
台北の中心部からも気軽に行ける北投温泉。台北市内ながらも緑にあふれ、自然を見近に感じることができ、リフレッシュにもおすすめです。北投駅から発車する新北投駅行きの列車は、北投温泉の観光スポットや歴史を紹介する楽しい仕掛けが施され、道中もワクワクがいっぱいです。台北でゆっくり温泉を楽しみたいという人は、ぜひ北投温泉を訪れてみてはいかがでしょうか。
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