並んでも食べたい!台南のおいしい朝ごはん3選
共働きの夫婦が多い台湾の都市部では、出勤前に自宅で慌しく朝食を作るよりも、家族で外食をしたり、朝食を外帯(テイクアウト)してから出勤するのが一般的。
そんな朝食大国、台湾のなかでもひときわ朝ごはんがおいしいといわれるのが、南の古都・台南。ここには、早朝にも関わらず長蛇の列ができる人気の朝食専門店が点在しています。そのなかでも、並んでも食べたい3店をピックアップ。この街を訪れたのなら、寝坊なんかしていられません!
夜明け前から長蛇の列ができる熱々の牛肉スープ専門店
まだ辺りが暗い朝4時台から順番待ちの行列ができているのは、牛肉湯(牛肉スープ)の専門店、「六千牛肉湯」。朝から牛肉を食べるというのは、私たち日本人にはなかなかイメージしにくいものですが、台南では定番の朝食なのだそう。台南近郊は昔から放牧業で栄え、夜明け前に解体したばかりの新鮮な牛肉が手に入りやすいことから、この牛肉湯が朝食として根づいたといいます。
調理法はいたってシンプルで、牛骨や内臓などで出汁をとったスープの中に赤身の肉を入れるだけ。半生状態のお肉に生姜と醤油をあわせた甘いタレをつけて、ご飯と一緒に食べていただくのですが、これが想像以上に風味が豊かでおいしい!これは、新鮮な牛肉でなければできない技でしょう。
また、温暖な気候で育った肉牛は柔らかく旨みが凝縮されているため、寝起きの胃にももたれません。スープはお替り自由と太っ腹。1杯目は湯通ししただけの牛肉を味わい、2杯目以降はスープをご飯にかけてお茶漬けのように楽しむのが台南流なのだとか。
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[one_half_last]六千牛肉湯
住所:台南市中西區海安路一段63號
電話:06-222-7603
営業時間:5:00~なくなりしだい終了
定休日:火曜
予算:牛肉湯120台湾ドル[/one_half_last]
産地だから味わえる鮮魚のお粥は、化学調味料不使用の優しい味
台湾の朝食というと、お粥が思い浮かびます。もちろん、台南にもお粥専門店はたくさんありますが、この街で食すのなら、特産の魚、虱目魚(サバヒ)をふんだんに入れたお粥を味わってみましょう。虱目魚は鮮度が落ちるのが早いこともあり、産地の台南で食べるのが一番おいしいと言われています。
虱目魚をたっぷりと入れたお粥を食べられるのが「阿堂鹹粥」。虱目魚の骨やアラ、小魚、豚骨、鶏肉などで出汁をとり、焼いた虱目魚や小ぶりの牡蠣をたっぷりと入れた具だくさんのお粥は、朝から幸せな気分にしてくれます。
魚がたっぷりと入っているのに臭みがなく、とても上品で優しい味がするのは、丁寧に出汁をとり、化学調味料を一切使っていないため。魚本来の香ばしい風味を出すべく、毎朝4時から出汁を仕込んでいるのだそうです。食材が安心というだけでなく、虱目魚はミルクフィッシュとも呼ばれる栄養満点の魚。朝に食べれば、1日充電できるに違いありません。
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[one_half_last]阿堂鹹粥
住所:台南市中西區西門路一段728號
電話:06-213-2572
営業時間:5:30~11:00(土・日曜~12:00)
定休日:火曜
予算:綜合鹹粥100台湾ドル[/one_half_last]
香ばしくてほんのり甘い、台南風ファストフード
台南っ子たちにとって懐かしい故郷の味といえば、「金得春捲」の春捲。春捲というのは、小麦粉でできた皮の中にくるくると具を包んで巻いた料理のこと。砕いたピーナッツと砂糖が入っていることから、朝食としてだけでなく、おやつとしても親しまれています。火を使わずに調理できることから、昔は清明節(お盆)に食べる習慣があったそうですが、現在は季節を問わず食べられるファストフードとして、老若男女に親しまれています。
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「金得春捲」は1954年に創業して以来、3代に亘って市民に愛されている老舗店。春捲を店頭で手作りしている様子も見られるのですが、これがまた楽しい! 豚肉、エビ、錦糸卵、ラードで炒めたキャベツ、乾燥豆腐、ピーナッツ、山菜などを手際よく次々と皮に入れて巻き、最後にさっと表面を焼いて型崩れしないようにする手業はおみごと。
香ばしい生地といい、ほんのり甘いタレといい、食欲を誘い、何個でもお腹におさまってしまいそう。冷めてもおいしいので、テイクアウトして外で散策途中に食べるのもいいかもしれません。
金得春捲
住所:台南市中西區民族路三段19號
電話:06-228-5397
営業時間:7:30~17:30
定休日:なし
予算:春捲30台湾ドル
さっと食べて席を立つ、相席も楽しい台南の朝ごはん
あれもこれも食べてみたい、台南の朝ごはん。ホテルの朝食をパスしても、試す価値はありそうです。連泊しているならお店もいろいろ楽しめますが、滞在時間が短い場合は、「朝食のハシゴ」もあり。そもそも、朝食専門店は長居をせず、食べ終わったら席を立つのがマナー。スープとお粥をさっと食べて、〆に甘い春捲というのもいいかもしれません。
また、混みあう時間帯は相席となることもよくありますが、それもローカルを知る貴重な体験。エネルギッシュな朝の空気を感じながら朝ごはんを食べれば、台南の人たちのようにパワフルになれるかもしれません。
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取材協力:平澤志帆(コーディネート)
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