バチカン美術館を徹底攻略!チケットの予約方法と見どころをご紹介
ローマには訪れるべき観光名所が無数にありますが、サン・ピエトロ大聖堂の北側に位置するバチカン美術館もそのひとつ。その内部は非常に広く、あまりの美術品の点数に圧倒されること間違いありません。今回は、そのバチカン美術館の予約方法と、マストでおさえておきたい見どころをご紹介しましょう!
バチカン美術館の予約は必須?
実はバチカン美術館の入口にはチケット売場があり、予約をしなくても入場することは可能です。ただ、カトリックの総本山にある世界最大級の美術館ということもあり、世界中から観光客が訪れるため、館内は常に混雑しています。
入口も平日、休日を問わず長蛇の列ができていることが多いので、貴重な観光の時間を無駄にしないためにも事前に予約して行くのがおすすめ。予約をしておけば、チケット売場をパスして予約者専用のレーンに並ぶことができるので、待ち時間を大幅に軽減することができます。
予約はインターネットが簡単、その方法は?
バチカン美術館のチケットは、オンライン予約が手軽でおすすめ。残念ながら日本語には対応していませんが、下記の通り進んでいけば簡単に予約できます。
1.予約専用ページに入る
バチカン美術館公式サイトの上部にある「TICKET OFFICE」をクリックし、予約専用ページに入ります。
2.「Enter」をクリック
予約専用ページから英語の「Enter」をクリックします。
3.「ADMISSION TICHKETS」をクリック
バチカン美術館の入場券を購入するため「ADMISSION TICHKETS」をクリックします。
4.チケットを選択
チケットの種類を選択します。LUNCH TO THE MUSEUMS(ランチ付きのチケット)もありますが、今回はバチカン美術館とシスティーナ礼拝堂に入場できる「VATICAN MUSEUMS AND SISTINE CHAPEL」をクリックします。
5.訪れる月と人数を入力
SELECT PERIOD AND PARTICIPANTSから、訪れる月と人数を選択し、「NEXT」をクリックします。60日後の日付まで予約が可能です。
6.希望の日時を選択する
カレンダーから訪問予定の日にちと時間(次ページ)を選択します。すでに定員に達している場合や休館日は赤で表示されています。
7.チケットの種類を選択
以下のなかから、チケットの種類と枚数を選択します(下記料金とは別に、予約手数料として1人あたり4ユーロが加算されます)。
・Full price ticket(一般券):17ユーロ
・Reduced ticket(割引券、6〜18歳までの子供、25才までの学生が対象):8ユーロ
・Full price ticket+ Audioguide(オーディオガイド付きの一般券、日本語選択可):24ユーロ
・Reduced ticket + Audioguide(オーディオガイド付きの割引券、日本語選択可):15ユーロ
・Reduced ticket + Audioguide for Children(子供向けオーディオガイド付きの割引券、6〜12歳対象、日本語選択可):13ユーロ
8.クレッジトカード情報の入力
予約情報を確認し、クレジットカード情報を入力します。(支払いはクレジットカードのみ)決済が完了したら予約確認表が届くので、必ずプリントアウトして持参しましょう。
予約できなかった!そんなときはどうする?
なかには、オンライン予約を試してみたけれど、希望の時間が埋まっていたという人もいるかもしれません。そんな場合は、比較的空いている時間を狙って行くのがおすすめ。以下の時期を避ければ、それほど並ばずに入場できたという情報もあるので、ぜひ試してみてください。
・ハイシーズン:観光客がローマに殺到するバカンスシーズン(主に8月頃)は、美術館も混みます。
・土日祝日:休日は観光客だけでなく近隣に住むイタリア人やローマ市民も訪れるため、混雑します。
・朝の早い時間帯:館内を見て回るのは時間がかかるため、多くの観光客は朝一番で並びます。逆に、ランチタイムとなる13時ごろは比較的空いています。
全長7キロに及ぶバチカン美術館、おさえておきたい見どころは?
バチカン美術館の総面積はおよそ42,000平方メートル。迷路のように複雑に入り組んだ展示コースは全長7キロメートルにも及び、すべての作品をじっくり鑑賞しようとすると1週間はかかると言われています。そのため、ほとんどの人は事前に見たい作品を調べておき、それ以外は駆け足でさっと鑑賞するようにしています。ここでは、時間がない中でもマストでおさえておきたい、いくつかの作品をご紹介しましょう。
システィーナ礼拝堂
バチカン美術館最大の目玉とも言うべきシスティーナ礼拝堂。歴代のローマ法王を選出する「コンクラーベ」が行われる場所として有名で、これを見るために美術館を訪れる人も少なくありません。ルネッサンス期の巨匠ミケランジェロによる「天地創造」や「最後の審判」のほか、さまざまなフレスコ画が描かれた贅沢な空間。バチカン美術館を訪れるのであれば、絶対におさえておくべきスポットです。
ラファエロの間
ラファエロとその弟子たちがフレスコ画を手がけたラファエロの間。「コンスタンティヌスの間」「ヘリオドロスの間」「署名の間」「ボルゴ火災の間」の4つの部屋で構成されており、聖書の一節や古代ローマ時代の歴史の様子が所狭しと描かれています。中でも署名の間の描かれた「アテネの学堂」は最も広く知られているとされる作品です。システィーナ礼拝堂と並んでバチカン美術館の目玉スポットといえるでしょう。
ラオコーン像
バチカン美術館のピオ・クレメンティーノ美術館に置かれたラオコーン像もおさえておきたい作品の一つ。世界史など歴史の教科書の中でも必ず登場する作品のため、見覚えがある人も多いことでしょう。ギリシャ神話に登場する神官ラオコーンと、その2人の息子がウミヘビに巻き付かれているさまを彫刻にした作品で、苦しむラオコーンの表情は冷たい大理石に彫られたものとは思えないほどの存在感があります。
美術館へのアクセスは地下鉄利用が便利
バチカン美術館を訪れる場合は、地下鉄A線オッタヴィアーノ駅で(Ottaviano)降りて徒歩で向かうのが便利。美術館の入口はバチカン市国を取り囲む城壁の北側にあり、城壁が見えてきたら反時計回りにぐるっと沿っていくとたどり着くことができます。城壁に沿って行列ができているので、それを目印にするといいでしょう。
駅から美術館の入口まではおよそ徒歩10分ほど。サン・ピエトロ寺院の入口とは場所が異なるので十分に注意してください。
時間のロスを避けるためにも、事前に予約しておこう
歴代のローマ教皇が500年以上もかけて収集した美術品が展示されているバチカン美術館。その規模は美術館・博物館としては世界最大級といわれ、絵画や彫刻、壁画、工芸品などさまざまな美術品が展示されています。
作品をしっかりと見るには1日がかりになってしまうだけに、時間のロスは極力避けたいところ。事前にインターネットで予約して、ゆっくりと楽しんでくださいね。
[button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Rome-Hotels.d179899.Travel-Guide-Hotels’ icon=’entypo-home’ fullwidth=’true’]ローマのホテルを探す[/button][button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Cheap-Flights-To-Rome.d179899.Travel-Guide-Flights’ icon=’entypo-flight’ fullwidth=’true’]ローマへの航空券を探す[/button][button style=’blue’ url=’https://www.expedia.co.jp/Rome.d179899.Travel’ icon=’entypo-info-circled’ fullwidth=’true’]ローマ旅行・ツアーを検索[/button]
記事公開日:2017/1/19
最終更新日:2019/2/19
イタリアに関するその他の記事
北イタリアのミラノといえば、ファッションとデザインの街。イタリアの他都市と比べると洗練された雰囲気があり、通りを歩く人の装いがどこかおしゃれに見えるのも気のせいではないはず。せっかくミラノを旅行するなら、そんな最先端のモードの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
イタリアといえば、まず頭に浮かぶのはミラノやベネチア、フィレンツェ、ローマといった世界を代表する観光都市。これらの都市はもちろん素晴らしいのですが、イタリアの魅力はそれだけではありません。イタリアにはヨーロッパ屈指のリゾートエリアが点在しているんです。都市観光に1~2日をプラスして、ヨーロッパスタイルの優雅なリゾートバカンスを堪能してみてはいかがでしょう?
ミラノは、イタリア旅行の際に空の玄関口となる街。そのため日本はもちろん、世界中から多くの観光客が集まります。ただ、ミラノはローマやフィレンツェなどとは少し雰囲気が異なるため、どこを観光すればいいか迷う人も多いようです。 今回はそんな人に向けて、ミラノの定番スポットを1日で回るコースをご紹介しましょう。イタリア旅行を計画する際の参考にしてみてください。
誰もが訪れる定番の都市ではなく、少し足を伸ばして観光地ではないイタリアの空気を感じたい。そんな人には、トスカーナ州中部にあるシエナがおすすめです。 ローマやヴェネチアなどのような超有名都市ではありませんが、そのぶん観光客の姿が少なく落ち着いていて、イタリア本来の雰囲気を感じられる街です。今回はこのシエナの見どころやグルメ情報、楽しみ方などをまとめました。
トスカーナの古都シエナからローカルバスに乗って1時間とちょっと。丘陵地帯を抜けた先にはピエンツァという小さな街があります。日本での知名度はまだまだですが、世界遺産にも登録されているオルチャ渓谷の絶景に包まれ、さらにローマ法王ゆかりの地でもあることから多くの人が訪れる場所です。 大都会の喧騒をはなれ、トスカーナの田舎で一味違ったイタリアの空気を感じてみたい。ピエンツァはそんな方にぜひおすすめしたい街です。その楽しみ方や見どころなどをまとめてお伝えしましょう。