世界屈指のラジウム泉が湧く鳥取・三朝温泉で生まれ変わる!?
川沿いに温泉宿が並ぶ鳥取県の三朝(みささ)温泉は、世界屈指のラジウム泉が湧く場所。いるだけで全身の活性化が期待できる温泉地は、リラクゼーションも、効能も、風情も……と、欲張りな旅を叶えてくれます。
建物が国の有形文化財となっている老舗温泉旅館に泊まり、個性的な美術館を訪ねたり、名物のイソフラボン2倍の納豆を食べたり。たとえ短い時間でも、旅を終える頃にはきっと、心身が元気になっているはずです!
850年も前から愛される名湯
鳥取砂丘コナン空港からリムジンバスでJR倉吉駅まで約45分、そこから路線バスで約20分。三朝温泉に到着すると、三朝川の岸辺に温泉旅館が建ち並ぶ、情緒豊かな風景が目に入ります。
その歴史は古く、開湯は850年以上も前の平安時代後期。ラジウム含有量が日本一の温泉であることが発表され、その名が全国に知られるようになったのは1916年(大正5年)のことですが、そのはるか以前から湯治場として愛されていたのです。
三方を山に囲まれた三朝温泉は、修行の場である三徳山(みとくさん)とも深いつながりがあります。古くから、三徳山に参拝する前に心身を清める場所とされていたのが、ここ三朝温泉でした。訪れる人の六根(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、意識)を清める三徳山、湯治を行うことで六感が癒される三朝温泉、あわせて「六根清浄(ろっこんしょうじょう)と六感治癒(ろっかんちゆ)の地」として、日本遺産にも登録されています。
驚くべきその効能とは?
三朝温泉の一番の特徴は、世界屈指の高濃度ラドンが湧いていること。ラドンは微量の放射線を帯びた気体のことで、ラドン泉に入浴することで新陳代謝が活発になり、免疫力や自然治癒力が高まることが分かっています。
ラドンは三朝温泉の空気中にも拡散しています。その空気を吸えば、全身の細胞が活性化され、抗酸化機能もアップ。さらに飲泉は抗酸化機能を高めるといわれています。三朝温泉という名には「3日目の朝を迎える頃には病が消える」という由来がありますが、まさにその名にたがわず、滞在するだけで効能が期待できるのです。
個性あふれるお風呂三昧を楽しむ「木屋旅館」
建ち並ぶ温泉旅館のなかでも「古き良き湯の宿」として風情を醸し出しているのが「木屋(きや)旅館」。国の有形文化財に登録されているこの旅館には150年以上の歴史があります。
建物は、明治初期、大正、昭和それぞれの時代に増築されています。増改築を繰り返した館内は、まるで立体的な迷路のよう。築年数は長くても、隅々まで手入れが行き届いていて快適です。
このお宿での楽しみはなんといっても、個性豊かなお風呂でしょう。たとえば足元から源泉が湧き出る半地下の温泉「楽泉の湯」は、レトロなタイル張り。高温泉で多量の湯気が出るため、湯気抜き天井も設けられ、それがまた風情を増しています。
「楽泉の湯」は源泉が湧き出るやや熱めの温泉。あえて温度調節をしていないのは、ラドン泉は浴水温が高ければ高いほど、皮膚から体内に入る量が増加するためです。
「穴ぐらの湯」は、ラドンが凝縮した湯気を吸いこむことで、湯治効果を高めるミストサウナ。呼吸器系の疾患や、美肌にも効果が期待できます。サウナとはまた違った、柔らかな湯気がじんわりと気持ちいい!
客室は14部屋あり、それぞれ異なる意匠が印象的です。来るたびに部屋を変えて楽しむリピーターも多いのだそう。
木屋旅館
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝895
電話:0858-43-0521
URL:http://www.misasa.co.jp/
野趣あふれるお風呂と名工の味を楽しむ「旅館大橋」
「旅館大橋」も歴史あるお宿。こちらも、宮大工が建てた本館や、離れ、西離れ、大広間、太鼓橋など建物のほとんどが、国の有形文化財に登録されています。
随所に趣向が凝らされた建物もさることながら、野趣あふれるお風呂も楽しみ。三つの湯船から温泉が自然噴出する「巌窟の湯」は、もともと川に湧いていた温泉に石で壁を造り浴場にしただけあって、かなりワイルドです。湯船に浸った瞬間、足元から湧き出る細かな気泡に包まれる気持ちよさといったら!(ただし、自然由来のものであるため、時期によっては出ないこともあります)。
食事は「現代の名工」や黄綬褒章などの受賞歴を誇る料理長による創作和食。味はもちろん、見た目でも楽しませてくれます。氷の器に盛られたお刺し身や、アートのような盛り付けは、すべて写真を撮りたくなる美しさ。料理は季節により変わるので、どんな内容かはお楽しみに。
旅館大橋
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝302-1
電話:0858-43-0211
URL:http://www.o-hashi.net/
温泉街とバイオリン?意外性を楽しむ個性派ミュージアム
25軒の旅館と3か所の公衆浴場、足湯や飲泉スポットなどが点在している温泉街は、そぞろ歩きも楽しい場所。散策途中、ぜひ訪ねたいのが「三朝バイオリン美術館」です。温泉街とバイオリンは対照的なイメージもありますが、「音楽で人を豊かにしたい」とこの地に誕生。以来、多くの人を魅了しています。
館内にはバイオリンが展示されているほか、弦楽器製作に使う道具や材料の数々も。繊細な道具は新鮮で、ゆったりと流れるBGMも心地よく、バイオリンに知識がなくても十分に楽しめます。敷地内に併設している「鳥取ヴァイオリン製作学校」では、製作している様子を見学することも可能。ハイテク、大量生産が盛んな現代において、機械に頼らないハンドメイドは美しく、つい見入ってしまいます。
三朝バイオリン美術館
住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝199-1
電話:0858-43-3111
開館: 10:00〜18:00(最終入館17:45)
休館:火曜日、第3月曜日、年末年始
入館料:大人500円、小・中・高校生250円
URL:http://misasavm.com/
イソフラボン2倍の納豆で、さらにヘルシーに
三朝温泉の名物のひとつが、三徳山のふもとにある神倉で栽培されている「三朝神倉(かんのくら)大豆」。一般的な大豆に比べ、イソフラボンの含有率が1.5~2倍も多く含まれるといわれる、スーパー大豆です。
三朝神倉大豆で作られた納豆「神のつぶ」、豆腐「神のはな」、豆乳「神のしずく」は人気のブランド。温泉街にある「ふるさと健康むら」では、これらをランチで味わうことができます。
大粒の納豆は、ふっくらとして大豆の旨味が凝縮。もっちりとした食感の鳥取県産米「きぬむすめ」が、その味を引き立てます。ご飯を入れた三朝の白狼(はくろう)焼の器も風情あり。この納豆かけごはん定食「神の食卓」は、納豆食べ放題で500円(税別)と太っ腹です。
納豆かけごはん定食「神の食卓」
「神様がいる場所」という由来をもつ神倉で育った大豆を、世界屈指の高濃度ラドンが湧く三朝温泉で食べるなんて、なんだかご利益がありそう!
ふるさと健康むら
住所:鳥取県東伯郡三朝町横手15-1
電話:0858-43-1116
営業時間:8:30~17:30
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日) ※物産館は火・木曜
URL:http://spa-misasa.jp/furusato/
浸ってよし、飲んでよし、空気までおいしいパワフルな温泉旅行は、日常の忙しさを忘れさせてくれるはず。三朝温泉で、ぜひ、エネルギーチャージの旅をしてみて!
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初めまして。酒と旅行がメインのブログを書いているcongiro(コンヒーロ)と申します。 普段から日本各地を旅しては、地元の方々が飲んでいる日常系の日本酒を好んで買って楽しんでいます。 特に好きなのは、その土地の日常酒を、その土地の方たちがいる酒場で飲むことですね。「誰かの日常は、私の非日常」。それを念頭に、いつも楽しく旅をしています。...
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