投稿者 : 百合 村上、投稿日 2016 年 5月21日

ロンドン・ミュージカルのおすすめ演目&チケット予約方法をご紹介!

ロンドンはニューヨークと肩を並べるミュージカルの本場。今回は、ロンドン・ミュージカルの特徴や人気演目はもちろんのこと、チケット購入方法や当日の服装などの注意点もお伝えします。

ズバリ、ロンドン・ミュージカルの魅力とは?おすすめの演目は?

ズバリ、ロンドン・ミュージカルの魅力
photo by VisitBritain

ロンドン・ミュージカルの魅力は何よりもその音楽の素晴らしさ!鍛え抜かれた歌唱力と印象的なメロディーラインとが組み合わさって、観衆を物語の世界へとぐいぐい引き込んでいきます。華麗なダンスを見どころとするニューヨークのブロードウェイ・ミュージカルとはまた違った魅力。劇場を後にするときには思わずお気に入りの曲を口ずさみたくなってしまうでしょう(実際に歌いながら帰っていく人も大勢います!)。

またロンドン・ミュージカルでは、男女の機微や子どもの悩みなど、リアルな実感が随所に織り込まれているのも特徴。つまり「その気持ち、わかる!」と、登場人物に共感できるストーリーばかりなんです。そういった意味でも、いつまでも心に残る貴重なミュージカル体験ができます。

ロンドン・ミュージカルの主な演目(2016年)
・『オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)』 劇場:Her Majesty’s Theatre
・『レ・ミゼラブル(Les Misérables)』劇場:Queen’s Theatre
・『チャーリーとチョコレート工場(Charlie and the Chocolate Factory)』 劇場:Theatre Royal Drury Lane
・『マチルダ(Matilda)』 劇場:Cambridge Theatre
・『マンマ・ミーア!(Mamma Mia!)』 劇場:Novello Theatre
・『ウィキッド(Wicked)』 劇場:Apollo Victoria Theatre
・『ライオンキング(Lion King)』 劇場:Lyceum Theatre
・『ガイズ&ドールズ(Guys and Dolls)』 劇場:Phoenix Theatre

レ・ミゼラブル(Les Misérables)

中でも「傑作」と絶賛されているのが『レ・ミゼラブル』と『オペラ座の怪人』。両者ともロンドンが初演でもあり、まさにロンドンを代表するミュージカルと言えます。人気演目だけあってキャストも一流ぞろい。「1本だけ確実に楽しめるものを」とお考えなら、この2本のうちいずれかを選ぶと良いでしょう。

私の個人的なイチオシは『レ・ミゼラブル』。第1幕目と第2幕目が各1時間半ほどある長いミュージカルなのですが、心を揺さぶる歌の数々と目を見張るような演出テクニックに、アッと言う間に時間が過ぎていきます。狭めの劇場ですがその分、役者との距離が近く、ダイナミックな歌声を満喫できます。

『オペラ座の怪人』はとにかく仕掛けが派手です。また、圧巻なのが怪人の歌声。本当に普通の人間ではないのではと思わせてくれる美しく朗々と響きわたる声は、舞台がはねた後もずっと耳に残るはず。

どちらも感涙必至の舞台なので、ハンカチとティッシュをお忘れなく。また、各種グッズも販売されており、ミュージカル好きの方へのお土産にすると喜ばれるでしょう。

ロンドン・ミュージカルの主な演目

以上、シリアス系の大作をご紹介したので、ここからは「もっと気楽に楽しみたい」という方向けです。

イギリスらしさ満載!大人も子どもも楽しめる作品がずらり

『チャーリーとチョコレート工場』と『マチルダ』はいずれもイギリス生まれ、日本未上陸のミュージカル。イギリスらしい自由奔放なストーリーに加えて、子どもたちの素晴らしい歌唱力や演技が満喫できます。ちなみに両方ともイギリス人作家、ロアルド・ダールによる児童文学が原作です。

ノリの良い音楽を求める大人にぴったりのミュージカル

『マンマ・ミーア!』もイギリスで制作された作品。「ダンシング・クイーン」を始めとするABBAの名曲の数々に心が浮き立ちます。「役者と一緒になってノリノリで楽しみたい!」という方におすすめです。

「アメリカ発でもOK」という方へのおすすめはこちら!

ミュージカルファンならずとも題名を聞いたことがある『ウィキッド』や『ライオンキング』も独特の世界観で観衆を引き込んでくれます。また、周囲のイギリス人に人気なのが『ガイズ&ドールズ』。笑えるシーンも満載です。これらはいずれもアメリカ発の演目なのでイギリスらしさにこだわる方には不向きかもしれませんが、上質なミュージカルであることは間違いありません。

以上でご紹介したのはすべて2016年の公開演目。毎年、新しい演目が始まったり過去の演目が再登場したりしています。ここに載っていないものでもピンと来るものがあればぜひご観賞くださいね!

ロンドン・ミュージカルのチケット入手方法

事前ネット予約

鑑賞するミュージカルを決めている場合は、各劇場の公式サイトや『Official London Theatre』、『Ticketmaster』『YPlan』などでネット予約をしておくと安心。チケット料金は座席クラスによって20~150ポンドほど。それに加えて1.5ポンドほどの予約手数料がかかることがほとんどです。キャンペーンによって一部の演目が割引になったり手数料無料になったりする場合も。サイトをいくつか見比べて、合計金額が少しでも安いものを選ぶと良いでしょう。
なお、人気ミュージカルの大幅な割引料金が出る可能性はかなり低いため、「お得に買いたいからギリギリまでキャンペーンを待つ」のはおすすめしません。とくに夏期やクリスマス時期などのハイシーズンにはチケットがすぐに売り切れてしまいます。

チケットは電子メールで届いたものをプリントアウトしていく場合と、届いたメールを保管しておいて当日に劇場のBOX OFFICEにて名前を告げてチケットを受け取る場合があります。

Official London Theatre
公式サイト(英語):http://www.officiallondontheatre.co.uk/

Ticketmaster
公式サイト(英語):http://www.ticketmaster.co.uk/

YPlan
公式サイト(英語):https://yplanapp.com/london/theatre

当日に半額チケットを狙う

ロンドン・ミュージカルのチケット入手方法

演目にこだわりがないなら、当日券が最大50%オフで入手できる『TKTS』がおすすめ。ウェブサイトを確認してから、『TKTS』窓口に足を運んで。ウェブサイトには当日~2日後のチケット表が発表されています。50%オフ、25%オフなどのチケットの他、正規料金で販売をしているものも。予約手数料は表に記載の料金に含まれています。
窓口にはいつもかなりの行列ができており、オープンを狙って行かない限り、ウェブサイトに掲載されていたチケットも売り切れになっている可能性があります。また、割引になっているチケットは基本的に残りチケットであるため、あまり良い席ではないという点も理解しておきましょう。

TKTS
公式サイト(日本語):http://www.tkts.co.uk/about-tkts/japanese/

他にこんな方法も

ロンドンに到着してから、気になる演目のかかっている劇場の窓口に赴いてチケットを直接予約しても。予約手数料がかからないのがメリットです。
ホテルのコンシェルジュや、JCBなどの利用クレジットカードのロンドン・オフィスもチケット購入を代行してくれます。コンシェルジュに頼んだ場合は3ポンド程度のお礼を渡しましょう。

JCBプラザ・ロンドン
公式サイト(日本語):http://www.jcb.jp/ws/plaza/plaza_london.html

 

憶えておきたい予約用語

①「マチネ(Matinee)」

夜の公演に加えて、土曜日や平日に昼の公演(マチネ)がある演目も多数。夜遅くにホテルに戻るのが不安という人におすすめ。

②「制限付きの視界(Restricted/Limited View)」

手すりや柱などが前方にあり、舞台のすべてが見られない席にはこの表示がされています。視界がどの程度遮られるかは劇場の作りや座席によってバラバラ。当然ですが、これらの座席は格安で予約が可能です。

③「修復費用(Restoration Levy)」

ロンドンの劇場の多くは古くからあるもので、維持のためにしょっちゅう工事が行われています。これはそのための費用(1.5ポンドほど)であり、チケット代に含まれていたり別途徴収されたりすることがよくあります。

ミュージカル当日の服装や気を付けるべきマナーは?

ミュージカル当日の服装や気を付けるべきマナーは
photo by VisitBritain

服装はスマートカジュアル

ミュージカルはオペラやクラシックバレエに比べて敷居の低いエンターテイメント。どの劇場でもドレスコードはスマートカジュアルなので普段の街歩きの格好で大丈夫ですが、男女ともにTシャツやジーンズなどのくだけすぎた服装やサンダルは避けて。また、良い座席を予約した人は周りに合わせるという意味でも少しおしゃれな服装をしていくのが良いでしょう。

ミュージカルの内容を事前にチェック

ネット上で検索すれば各ストーリーのあらすじが出てきます。原作の本を読んだり、映画化されている場合は映画を観たりしても。ミュージカルの英語は大部分が歌になっていて聞き取りにくいため、英語に自信のある人でもおおよその筋を予習していくことをおすすめします。

写真撮影は常にNG

上演中にむやみに音を立てないなど、日本と同じようなマナーで問題ありません。1つだけ気をつけてほしいのが写真や動画の撮影が禁止である点。舞台を撮るのがNGなのは言うまでもありませんが、休憩中に場内などを撮影するのも禁じられています。

最も大事なマナーは「楽しむこと」!

ミュージカルは感性を全開にして楽しむのがイギリス流。観劇中はみんな気兼ねなく笑って泣いています。そして幕間や終演後には周囲の人と「面白かったですね」などと軽く雑談をするのが普通です。

プレ・シアター・メニューでさらに優雅な夜に

プレ・シアター・メニューでさらに優雅な夜に

ミュージカルは午後7時半ごろにスタートし、終わるのは午後11時ごろ。ミュージカル劇場が集まっているウエスト・エンド周辺のレストランでは夕方の早い時間にプレ・シアター・メニューというお得なコースを提供しています。待たされることなく料理が出てくるので観劇前にぴったり。同様に、終演後の遅い時間に軽い食事が取れるポスト・シアター・メニューもあります。

プレ・シアター・メニューやポスト・シアター・メニューを楽しむのに最適なのが、コヴェント・ガーデン周辺。ここはおしゃれなレストランが多数集まるエリアで、ウエスト・エンドからも徒歩で15分ほど。下記サイトで各レストランの雰囲気や各メニューのお値段をチェックできます。ジャンルはイギリス料理やアメリカ料理、イタリア料理などいろいろ。2皿のコースなら12~25ポンドほど、3皿のコースなら15~30ポンドほどです(いずれも税別)。

コヴェント・ガーデン(Covent Garden)
各店舗のプレ・シアター・メニュー
公式サイト(英語):https://www.coventgarden.london/pre-theatre-covent-garden

お店が決まったら予約しておいた方が無難ですが、「英語での電話はちょっと」という人は、ホテルのコンシェルジュやレセプションに代わりに予約をお願いしてOK!

コヴェント・ガーデン(Covent Garden)

「ちゃんとしたレストランで食べるほどおなかが空いていないかも」「1人だから手軽な方がいいな」という人は、コヴェント・ガーデン内のカフェやホットドッグスタンドを利用するのもおすすめですよ。

以上、ロンドンでのミュージカルの楽しみ方をお伝えしました。「チケットがわりと高いな」とお感じになる方もいるかもしれませんが、ほとんどの方が「値段以上の体験ができた」と思われるはず!私もすっかりハマってしまった1人です。どうぞ舞台を通じて、上質なイギリス文化を楽しんでみてくださいね。

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