マンゴーにココナッツ!タイらしさにあふれた絶品スイーツベスト8
甘いものに目がないタイ人はデザートやお菓子が大好き。屋台でも食堂でもレストランでも、食事の後には当たり前のようにスイーツを満喫しています。そんな国民性を受けて、タイでは美味しくて見た目も可愛いたくさんのスイーツがあります。今回は、数あるスイーツの中から、手に入りやすく、一度は食べたいスイーツを8つ紹介します。あなたもきっとタイのスイーツに夢中になるはずです。
1. いまやすっかりタイスイーツの顔、マンゴーもち米
ほぼ一年を通してマンゴーが味わえるタイでは、若いマンゴーに砂糖をつけて食べたり、ジュースにしたり、アイスクリームにしたりと、いろいろな形で楽しんでいます。その中でも一番の個性派はマンゴーもち米(カオニャオマムアン)でしょう。
カットしたマンゴーにココナツミルクをからめたもち米を添えた摩訶不思議な一品ですが、これが予想以上にクセになる組み合わせなのです。ココナツミルクの優しい風味と完熟マンゴーのジューシーでコクのある甘さによく合います。
タイ版「おはぎ」ともいえる一品は屋台のみならず、いまでは高級レストランのメニューにも登場しています。食わず嫌いをしないでまずチャレンジしてみては。虜になる可能性、大ですよ。
値段は屋台で買う場合には30バーツ~50バーツ(約90円~150円)です。
2. まろやかな甘さのたこ焼き風スイーツ、カノムクロック
屋台でたこ焼き風プレートを使って焼いているお菓子を見かけたら、それはたこ焼きではなくカノムクロック。カノムとはタイ語でお菓子を、「クロック」は臼や鉢を意味しています。臼や鉢のような楕円形をしたお菓子を二つ合わせてできあがるお菓子です。
生地はトロっとしたココナッツミルクベース。この生地にネギやコーンを入れて焼き上げるお店も少なくありません。甘い生地にネギやコーン?と不気味に思われるかもしれませんが、これが意外にも相性が良い! 若干の塩みが甘さをうまく引き立てます。
甘さが控えめで、大きさも手頃なことから、ぺろりと食べてしまえるのも、カノムクロックの魅力。タイの国民的おやつと呼ばれるのも納得です。
屋台で買うと、6個~8個入りで20バーツ(約60円)。「おやつ」にふさわしい庶民価格もうれしいですね。
3. 小さな野菜や果物を模したキュートなスイーツ、ルークチュップ
ひと目見たら、誰もが「可愛い!」と声をあげるに違いありません。見る人を虜にする可愛くキュートなルックスを備えているのが、ルークチュップ。ココナツミルクで味付けをした緑豆の餡を、美しく色付けした寒天で包んだスイーツです。
トマト、ナス、キュウリ、ニンジン、マンゴスチン、いちご、パパイヤ、スイカなど、実物そっくりに、かつ美味しそうに作られたルークチュップは、大変手間をかけて作られています。つやつやとした表面にするために、寒天液に三回もくぐらせているとか。
タイ人の美的センスと手の器用さがうかがえるルークチュップは、一口で食べられるサイズ。甘さも控えめなので日本人にも受けること間違いなし。屋台で買えば10入りで20バーツ(約60円)で手に入ります。
4. タイ風クレープ、カノムブアンを召し上がれ
屋台で販売されている代表的なタイのスイーツの一つが、カノムブアン。米粉を溶いた生地を鉄板で焼き、熱いうちにタコスのように曲げ、内側に卵白と具を乗せています。
具は、フォイトーン(タイ版の鶏卵素麺)を乗せた黄色いタイプ(写真の奥)と、ココナツとエビで作ったそぼろに色づけしたオレンジ(写真の手前)の2種類がありますが、日本人に人気があるのはフォイトーンを乗せたカノムブアン。というのも、オレンジの方は塩味が効いているからです。お酒と合わせて食べると美味しいという説もありますが、スイーツ好きの方には黄色いタイプをオススメします。
価格は1個10バーツ(約30円)。タイの伝統的なスイーツの一つです。
5. 9層になった「ういろう」のような縁起菓子、カノムチャン
チャンとはタイ語で「層」のこと。上新粉とタピオカでできた濃い色と薄い色の層を交互に重なって9つの層を織りなしたスイーツがカノムチャンです。
上品な香りともちっとした食感は、まるで日本のういろうのよう。1枚ずつはがして食べてもいいし、縦にフォークを入れて食べてもOK。
このスイーツはタイでは非常に縁起が良いとされていて、結婚式や仏教行事には欠かせません。そもそも9つの層の「9」という数字はタイではとても縁起の良く、タイ人が大事にしている数字なのです。
屋台やフードコートのお菓子売り場で見つけたら、ぜひ一度お試しを。価格は1個10バーツ(約30円)。縁起菓子カノムチャンを食べれば幸運が転がり込む、かもしれません!?
6. 食べ始めたら止まらない!? 揚げバナナのクルアイトート
バナナと一口に言っても、タイにはいろいろな種類のバナナがあります。クルアイトートは、数あるバナナの中から、小さくてちょっと太めのバナナ、クルワイナムナーに衣をさっとつけて揚げたスイーツ。そもそも、クルアイとは「バナナ」、トートとは「揚げる」。名前の通りのスイーツなのです。
老若男女、幅広いタイ人からおやつとして愛されているクルアイトートを食べるなら、揚げたてが一番。行列ができている屋台では、回転が早く、常に揚げたてが手に入るので、人気のお店で買うことをオススメします。
値段もおやつ価格で、一袋20バーツ。フライドチキンのような外見ですが、一口食べると、さくっとした衣の中から甘いバナナが顔を出し、ぱくぱく食べてしまうこと確実です。
7. バナナの葉にくるまれたシンプルなもち米菓子、カオトム
お米にココナツミルク、砂糖という、タイのお菓子には欠かせない材料で作られているシンプルなお菓子がカオトム。名前は「煮た米」を意味するタイ語です。
カオトムには2種類あって、一つはバナナ入りのカオトムクロエ。もう一つは、豆入りのカオトムトゥア。それぞれバナナの葉でくるんだ後に、竹でできた紐でくくり、2つを束ねてワンセットで販売しています。
好みもあるのでしょうが、私は、バナナの甘酸っぱさとバナナの葉の香り、もち米の風味がよくマッチしたカオトムクロエがお気に入り。優しくマイルドな味わいは、まるでタイ人の笑顔のようです。
価格は2つがセットされて10バーツ(約30円)。信じられないほどの低価格なスイーツですが、タイのお菓子の基本中の基本。屋台やフードコートのお菓子売り場で主に販売しています。素朴な伝統菓子をぜひ味わってみてください。
8. しゃきしゃきピンクのクワイ入り涼菓、タプティムクロープ
日中は30℃をこすタイ。暑い日々にうれしいのが、見た目も味も涼しい氷菓です。タプティムクロープは、砕いた氷を入れたココナツミルクに、しゃきしゃきとした食感が魅力のピンク色のクワイを浮かべた一品。女子に大人気のスイーツです。
クワイが透明感のあるつやつやとしたピンク色をしているのは、クワイをまずピンクに色づけした後、片栗粉をまぶしてからゆでているため。できあがったクワイはまるでザクロのように見え、しゃきしゃきカリカリとした食感が楽しめます。タイ語でザクロやルビーを意味する「タプティム」に、カリカリする音を意味する「クロープ」とネーミングされた理由がよくわかりますね。
タプティムクロープは屋台での人気スイーツの一つですが、衛生面が気になるという方は、レストランやフードコートでどうぞ。人気スイーツなので、扱っているお店はたくさんあります。ちなみに屋台で買えば30バーツ(約90円)前後で食べられます。
今回ご紹介したスイーツは、町のあちこちで手に入りますが、まとめて食べてみたい、買ってみたいという方は、BTSサイアム駅直結のショッピングモール・サイアム・パラゴンのグランドフロアへどうぞ。伝統的庶民的なタイのスイーツがきれいなパッケージで販売されています。
タイのスイーツは百花繚乱。タイに来た際は、ぜひ自分好みのスイーツを探してみてくださいね。
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*1バーツ=約3円で計算(2016年11月時点)
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